梓「底辺DQN高校に入学しちゃいました……」
1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/25(木) 15:35:37.04 ID:8VG0jhTK0
梓「先輩方おはようございます!」
唯「あ゛?」
律「……チッ」クッチャクッチャ
澪「閉めろよ早く。センコーにバレんだろ」
梓「す、スイマセン……」バタン
紬「ハァ……」ジャラジャラ
梓(またみんなでドンジャラしてる……)
11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/25(木) 15:39:01.16 ID:8VG0jhTK0
梓「あの、先輩方……そろそろ一限目の授業はじまりますよ」
唯「……あ゛?」ガシッ
梓「ひっ」
唯「あ゛?」ギロッ
梓「ご、ごめんなさい」
澪「その辺にしといてやれ」
律「しゃーねぇ、かったりぃけど一応出とくか出席単位やべぇしな」
紬「じゃあこの続きは放課後で」
梓「今日も一日がんばりましょう!!!」
唯「あ゛ぁ?」ユッサユッサ
梓「スイマセンスイマセンスイマセン (TωT)」
22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/25(木) 15:42:55.23 ID:8VG0jhTK0
……
梓「……はぁ、絶対入る高校間違えた……」
憂「せんせぇートイレェww」
先生「先生はトイレじゃありませ~んwww」
生徒「っせーな死ねよ糞ハゲ」
憂「もれるから行っていい?」
憂「おいにゃんあず行こう」ガシッ
梓「にゃっ、なんで私まで……」
憂「くるよね? トイレいきたいよね?」
梓「べ、別に……」
憂「ア゛??」
梓「いくけど……」
32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/25(木) 15:46:01.72 ID:8VG0jhTK0
女子便
憂「……はぁーやべぇやんべ」ガサガサ
梓「……」
憂「……ふぅ~、キレたらまじやばいから私」
梓「……」
憂「一本いる? マイセンだけど」
梓「いらないです……」
憂「しょんべんしないの?」
梓「でないし」
憂「あ、そう」スパー
梓「あのー……平沢さんってもしかしてお姉さんいたり」
憂「憂でいいよ、てかダチじゃん?」
梓(ダチじゃないし……)
憂「何? お姉ちゃんしってんの? あ、そうかにゃんあず軽音か」
47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/25(木) 15:50:02.51 ID:8VG0jhTK0
梓「うん……そうなんだけどさ」
憂「じゃあ何? ギターとかひけるべ?」
梓「まぁ、そこそこ」
憂「お姉ちゃんうまくね? そうでもない?」
梓「わかんない……ほとんど弾いてるとこみたことないし」
憂「ふーん、まぁあのギターぱくったやつだしね」
梓「パク!?」
憂「嘘だし。ちゃんと金で買ったよ」
梓「……ほんとかなぁ」
憂「このあとどうする? ゲーセンいく?」
梓「授業もどろうよ」
憂「あのハゲうぜーよ」
梓「ちゃんと勉強しないと……」
憂「っせーな!! いい子ちゃんかよにゃんあず」
梓「ひっ!!」ビクビク
57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/25(木) 15:54:32.40 ID:8VG0jhTK0
憂「てけ頭いいだろにゃんあず」
梓「そんなことないよ」
憂「まじ? 7の段とか言えちゃう系?」
梓「九九は全部言えるよ」
憂「やべぇな……」ゴクリ
梓「あと都道府県もいえるよ!」
憂「ア゛? 調子のんなよ」
梓「ご、ごめ……」
憂「そろそろもどっか」
梓「あ、あのー、一つ聞きたいんだけど。平沢さ……憂さんは唯先輩と仲いい?」
憂「は? いいけど何?」
梓「あのさ、出来ればだけど……出来ればでいいんですけどギターの練習するように……いってくれれば嬉しいなぁって」
憂「まじかよ。わかった今晩しばいとくわ」
梓「いやいやいやそこまでしなくても!!」
憂「にゃんあずおもしろいね」
67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/25(木) 15:59:48.16 ID:8VG0jhTK0
……
キーンコーンカーンコーン
先生「お前ら邪魔くせぇから早く帰れよ」
生徒「きっしょ。おい帰ろうぜ」
憂「帰るわ。そっち軽音部いく感じ?」
梓「う、うん。一応ね」
憂「じゃね。今晩にゃんあずの代わりにお姉ちゃんしばいとくから安心して」
憂「てか一緒殴る? 来る?」
梓「それはホントにいいですので勘弁してください……」
憂「まじかよ」
梓「てかあの怖い唯先輩を殴るなんて……」ブルブル
憂「あいつ転ばしてマウントとれば結構いけるw」
梓「無理無理無理ムリ!!」
憂「まぁがんばれや」
74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/25(木) 16:02:26.09 ID:8VG0jhTK0
部室
ガチャ…
梓「あのー……おつかれさまでーす……」ソローリ
澪「……」
紬「……」
律「……」
唯「……」ギロッ
梓(なんでいつもこんなに一触即発な空気なの……)
澪「おい閉めろ」
梓「はいです……」
83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/25(木) 16:05:35.28 ID:8VG0jhTK0
律「唯の番だぞ……ww」
唯「……チッ」
紬「がんばって~ww」
澪「早く抜けよ唯。あと10秒、9、8、7www」
唯「あ゛?」ソローリ
ガシャン!カラカラ
律「っしゃあああああ!!」
澪「うぇえええい! はい唯罰ゲーム!」
紬「唯ちゃんジェンガヘッタクソすぎね!!」
唯「……チッ」
梓(むやみに空気悪くするのやめてほしいなぁ……)
唯「……帰る」
律「おいおい約束は守れよさすがに。ヒクわ」
唯「……ぁ゛?」
94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/25(木) 16:09:52.01 ID:8VG0jhTK0
梓「あの、罰ゲームって……」
律「負けたやつが生徒会のやつボコりにいこーぜって」
梓「や、やめましょうよぉ……」
澪「ビビリか? なぁビビリか? お前それでも軽音部かよ」
梓「軽音部だからこそですって……」
紬「そろそろお茶淹れるね」
律「飲んだら唯いけよ。派手にやってこいよ? あと写メ送れな」
唯「……チッ」
唯「あずにゃんお前ついてこい」ボソッ
梓「……(TωT)」
澪「今日は何茶だよ」
紬「さぁ? 登校途中ひろったなんか緑のなんか変な、変な草みたいな……ゲフwww」
律「自分でわらっちゃってるよこいつ」
澪「今日のはまじで飲めるんだろうな……」
梓(もう嫌だ……お腹いたくなるの嫌だ……)
101 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/25(木) 16:13:43.38 ID:8VG0jhTK0
紬「入ったよ~♪」
澪「唯先飲めよ」
唯「あ゛?」
律「あ?じゃねぇよ。罰ゲームのついでだ」
唯「あずにゃん飲みたいって言ってるけど」
梓「!!?」ブンブンブンブン
紬「はいどぉぞ♪」
唯「飲む?」
梓「……」
唯「飲ましてあげようか?」
梓「の、のみます……あ、自分でデキマスンデ……」
梓(また変な色して……これ飲めるのかな)
紬「……くっさwww今回は失敗だわ」
律「野草博士のムギでも無理なもんは無理か」
梓「……」ゴクゴク
111 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/25(木) 16:17:56.55 ID:8VG0jhTK0
梓(糞まずいゴミ汁を飲みながら先輩たちの紹介です)
紬「うふふ、くっさwww梓ちゃんよく飲めるね」
梓(この人はムギ先輩)
梓(実家は裕福なのになぜか飛び出して一人ひもじい生活を送っているそうです)
梓(美容室でまゆげを整えるお金すらないっぽいです)
梓(変な草をひろってのませてきます)
梓(パスタと野草が主食らしいです)
梓(やばいこの汁、舌がしびれる……)
117 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/25(木) 16:23:15.33 ID:8VG0jhTK0
梓(次です)
澪「おい律ぅ。ちょっと飲んでみよう。ほらお前そういうキャラだろ」
律「近づけんなしww」
梓(この黒髪ロングの人は澪先輩)
梓(おっぱいがでかくてやばい人です)
梓(そのとなりは律先輩。元気いっぱいの不良です。よくバタフライナイフをチラつかせています)
梓(ふたりはとても仲が良くて、よく喧嘩をしています)
梓(あれ、喧嘩するって仲いいことなんだよね?)
梓(まぁいいや。とにかくふたりとも怖いです)
梓(私は律先輩によってほとんど拉致に近い形で軽音部へ連れてこられました)
梓(おかげでさんざんな目に会う毎日です)
梓「……」
梓(そして最後の一人……)
129 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/25(木) 16:27:14.74 ID:8VG0jhTK0
唯「あ゛?」
梓「唯先輩です。憂さんのお姉さんです」
梓「マジでヤバい人です」
梓「どれくらいヤバいかっていうと……マジでやばい」
梓「目を合わせることすら危険です」
唯「……? なにボソボソいってんのあずにゃん」ガシッ
梓「ひいいいい! 声に出てた!!!」
唯「あ゛?」
梓「スイマセンスイマセンスイマセン!」
唯「なんか悪口いってたよね?」
梓「い……イッテマセン」
唯「……」
梓「おしっこしたいです」
唯「……チッ」
澪「離してやれ。また漏らすだろソレ」
138 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/25(木) 16:31:23.17 ID:8VG0jhTK0
梓(解放されるための術を編み出しました)
梓(まぁ入学当初あまりもの恐怖で漏らしてしまっただけなんですけどね)
梓「よかったよかった……なんとか逃げれたよ」テクテク
唯「……」ツカツカ
梓「えっ! なんでついて来てるんですか!!」
唯「このまま一緒に生徒会いくから」
梓「あれって冗談じゃないんですか!!?」
唯「…………冗談でジャンガなんてすっかよ……ッ」
梓「……!」ゴクリ
唯「……」
梓「……いや、勝手にいってくださいし」
唯「あ゛?」
梓「スイマセ……」
梓(こんな感じで私はあの中ではとても立場が弱いです)
147 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/25(木) 16:34:57.80 ID:8VG0jhTK0
女子便
唯「あずにゃんさぁ」
梓「は! はい何ですか!」チョロチョロ
梓(珍しいな唯先輩から話かけてくるなんて)
唯「あずにゃんギターうまいよね」
梓「え、そうですか///」
唯「いつから弾いてるの?」
梓「えっと……小学生のころからです」
唯「まじか……やべぇな」
梓「唯先輩は高校入ってからですか?」
唯「まぁ、ね……眼鏡に『なんかやれや糞社会のゴミどもが』って言われたから」
梓「えっ……眼鏡って?」
唯「これからボコしに行く奴だろうが。あいつまじやべぇから気をつけろ」
158 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/25(木) 16:41:17.16 ID:8VG0jhTK0
梓「それ……大丈夫なんですか」
唯「眼鏡とは腐れ縁でさ、ちょいちょい殺り合ってるからね」
梓「殺り合ってるんですか……やばいっすね」
唯「でもあいつまじ完璧無欠」
梓「……そんなにですか? 唯先輩でも厳しい感じですか?」
唯「喧嘩はともかく、あいつまじ頭いいよ。公立高校とか進学校とか余裕でいけたもん」
梓「……まじ………ですか……!」ゾクッ
唯「やべぇよ……相手して右腕一本ですんだらラッキーだね」
梓「は……意味が……」
唯「あずにゃんビビってるなら帰ったほうがいいよ」
唯「生徒会相手にしたらまじやけどじゃすまないから」
梓「喧嘩うるのやめましょう」
唯「……いや、今回ばっかりは引けない事情があるんだよこれがな」
梓「そんな……」
165 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/25(木) 16:45:04.35 ID:8VG0jhTK0
唯「行く?」
梓「……唯先輩はひとりでも行くんですよね?」
唯「いくけど。ジェンガは絶対だから。それウチの掟」
梓「……いきます」
唯「あずにゃん……」
梓「唯先輩をひとりでそんな危険なとこにいかせられません!」
唯「あずにゃんはいい子だね……不良するにはもったいないよ」
梓「え、不良じゃないです」
唯「ここくるってことは不良でしょ」
梓「……あ、ソウナノカナ」
唯「てかもらさないうちに全部出しといて。アイツら若干潔癖入ってるからぶちまけたらヤバいよ」
梓「は!はい!」ピッ ピッ
唯「……よし、行くか……」
梓(ドキドキしてきた)
178 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/25(木) 16:49:50.72 ID:8VG0jhTK0
……
【生徒会室】
唯「やべぇきちゃったよ。向こう半年は近づきたくないって思ってたけど」
梓「……な、なんか、すごい殺気だってません。てか変な臭いが」
唯「これ血だな。あーやべ、処刑の後だこれ絶対」
梓「処刑!?」
唯「生徒会はうぜぇ生徒処刑できるんだよ」
梓「……」ブルブル
唯「目、つけられたらまじ死ぬよ? 桜が丘の果てまで追ってくるから。だからお前部室の扉ちゃんとしめろよ」
梓「気をつけます……」
唯「じゃあそろそろ……入るけど」
梓「目つぶってていいですか」
唯「死にたいならそうしとけば」
192 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/25(木) 16:55:25.29 ID:8VG0jhTK0
ガラガラ
唯「……」
和「……?」
梓「ひぃいいいい! なんなんですかこの返り血まみれの人!!」
唯「また処刑したのか眼鏡このやろう」
和「また社会の……ゴミか……」
梓「ぼ、暴力反対です!」ブルブル
和「暴力? 生徒会的治安維持よ。処刑だなんて、ゴミクズヤンキー共の世界と一緒にしないで」
唯「……おい眼鏡」
和「…………何か御用かしら、カチコミはお断りよ?」
唯「ちょっと言いたいことあってさぁ」
和「……? 口であなたがものを伝えられるの?」
唯「でも今のてめーっとやって勝てる気しないからさぁ、いやまぁ本気だして殺ってもいいけどな? ガチでガチで」
梓「いまさらですけど喧嘩はダメですー(TωT)」
209 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/25(木) 17:00:55.53 ID:8VG0jhTK0
和「その腰巾着は何? ゴミ?」
唯「……うちのコーハイだよ」
和「ヤンキー部の鉄砲玉?」
梓「け……軽音部です!」
和「あぁ、そういえばそうだったわね。去年一回もライブしてなくない?」
唯「だから今年ガチでやるっつってんだろうが……あ゛?」
梓「お、抑えて抑えて……」グイグイ
和「ふーん、で、用件は?」
唯「部費……あげろ……」
和「……あ゛?」
唯「こちとら一人増えてんだろうがよおおおお!! 部費あげろや腐れ眼鏡」
梓「人にものを頼む態度じゃありません……」
和「活動してないくせに? あなたたちもう遊戯部に変えたら?」
唯「ふざけんなあずにゃんギター弾きたがってんだろうが!!!」
梓「私のせいみたいにしないでください……」
218 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/25(木) 17:06:58.46 ID:8VG0jhTK0
和「……そうね、じゃあ条件付きで考えてあげるわ」
唯「あ゛? まじか」
和「そうね……何がいいかしら」
唯「てめぇんとことウチで総力戦やっか? あ、でも5対5しか無理だわ」
梓「イヤデス」
唯「それともヘッド同士で殺るか? その場合りっちゃん出すけど。あいつまじやべーよ大根とか余裕でぶったぎるから」
和「それはおっかないわね。けど条件はあなたの大好きな喧嘩じゃなくて」
唯「あ゛?」
和「ライブで楽器を演奏してもらおうかしら。活動してることを証明して」
梓「! そ、それでいいです!」
唯「ふっざけんなよ! ジャンガで決めようぜ眼鏡」
和「それもいいわね……人間ジェンガとかする?」
唯「やるか……拾ってくるわ」
梓「わー待って待って! 演奏します!! ライブやってみますからー!!!」
唯「がんばって」
231 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/25(木) 17:12:46.41 ID:8VG0jhTK0
梓「がんばってって……他人事じゃないですよ……」
唯「あ゛? てかライブってなに」
梓「えっ。いまさら!? 何やってたんですか私が来る前の一年間!」
和「たいそうなゴミね……クズね……」
梓「ライブってのはみんなで一緒に舞台の上で曲を演奏することです。生演奏ですよ」
唯「は? それやばくね?」
梓「……」
和「文化祭までに間に合わせなさい。特別に枠をとってあげるから」
梓「どうもありがとうございます……」
和「でももしゴミ演奏だったらその時は……」
梓「ひっ」ゾクッ
唯「そんなに時間あんのかよ。あずにゃんこんな血なまぐさい部屋さっさとおさらばしてゲーセン行こうぜ」
梓「ダメですー!!これから部室で練習です!」
和「それが懸命よ……あなたもこうなりたくなければね……」
生徒「 」ピクピク
236 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/25(木) 17:17:13.30 ID:8VG0jhTK0
……
【部室】
梓「生徒会の人、結構まともな人じゃないですか」
唯「……なにうきうきしてんだ」
梓「練習しましょう練習♪」
澪「……無事戻ったのか、で、部費はどうなった?」
律「てか無傷かよ」
紬「まさか諦めたんじゃないでしょうね。返答によっちゃあ唯ちゃん……」
唯「……けいおん部としての活動の成果をみせろだとよ」
律「は?」
澪「んあ?」
紬「むぎゃあ?」
梓「喧嘩シナイデ」
唯「これからはチームのヘッドをあずにゃんにして一丸となって練習すっから」
244 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/25(木) 17:21:30.73 ID:8VG0jhTK0
梓「ヘッドとか丁重にお断りします」
唯「一番うめーのはあずにゃんだろ」
梓「……そ、そうですかね///」
澪「てかめんどくさいな。そんな条件飲んでくるなよ」
唯「処刑の後だった……」
律「まじかそれやべぇな……」
紬「やばいわね……巻き添えくらわなくて良かったわね」
梓「巻き添えって……」
律「処刑の前後はあいつ気がたってるんだよ」
澪「まじクレイジーだから今後近づかないほうがいい」
梓「はい……」
梓(でもまともに話できそうな人だけど……)
唯「とりあえずライブして眼鏡どもボコって金まきあげよう」
澪「賛成!」
律「正攻法ってやつだなww」
256 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/25(木) 17:27:07.05 ID:8VG0jhTK0
……
しばらくして
澪「おい、ちゃんと音ならねーぞ壊れてんだろ」ベンベン
梓「いやだからちゃんと指で抑えて……」
唯「あずにゃん、この紐じゃまくせぇからちぎっていい? りっちゃんナイフ」
律「お? やるか? お? へいパス」
梓「ああああ! それは弦だからだめですー!!」
紬「……」
紬(やべぇ……おたまじゃくしわけわかんない)
紬(どれみふぁどーなっつしか知らないし)
梓「いいですかみなさん! 時間がないんですから家でも自主練です!!」
唯「ぁ゛? 糞ふざけんなよちびすけ」
梓「ひっ」ビクッ
263 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/25(木) 17:31:22.72 ID:8VG0jhTK0
澪「おいおい待てよ唯」
律「そうだぜ、いまは梓がヘッドだからさぁ」
唯「……チッ」
紬「しばらくは従うしかないわね」
梓「……」
梓(根は真面目なのかな……)
唯「おいあずにゃん。Cコード教えろよ」
梓「はいはい♪ いいですよぉーっと♪」
唯「てめぇライブ終わったらまじボコすからな……」ボソッ
梓「……スイマセ」
紬「やばい音でるwwwたのしいwww」ポロンポロン
梓(ほんとに大丈夫かな……)
……
268 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/25(木) 17:36:04.86 ID:8VG0jhTK0
夜
唯「……」ジャカジャカ
憂「っせーな、てめぇふざけんなお隣さん迷惑だろうがよぉ!!」
唯「あ゛?」
憂「あ゛ぁ?? やんのか?」
唯「やってもいいけど? やってもいいけどォ??」
憂「……チッ、なんで真面目に練習してんだよきもちわりぃ」
唯「これが生徒会とのガチの喧嘩なんだよ」
憂「平沢家の『血で血を洗う』のモットーはどこいった」
唯「……」
憂「ヘタレたかお姉ちゃん。まぁにゃんあずは喜んでるかな」
唯「あずにゃんはさぁ。なんで桜が丘高校みたいなとこ入ったんだろうな」
憂「さぁ? 聞けよ自分で」
唯「あ゛? てめぇが聞け」
276 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/25(木) 17:40:45.61 ID:8VG0jhTK0
翌朝
憂「てめぇ起きろやマジふざけんな間に合わねぇぞ」ガシッ
唯「……んごっ、チッ、朝日がさんさんおはよーさんかよ」
憂「朝飯食う時間ねーから」
唯「不良が登校時間気にすんなよ……」
憂「今週校門前たってんの山中だぞ」
唯「はぁ!? 言えよ早く、やべぇって」
憂「だからてめぇを姉にもつのは嫌なんだ!!」
唯「光栄におもえや!」
憂「てかうだうだいってねぇで着替えてくれええ!!」
282 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/25(木) 17:44:04.39 ID:8VG0jhTK0
……
さわ子「あらおはよう♪」
梓「おはようございます!」
さわ子「ギリギリだから次からはもう少し早くくるのよ?」
梓「はいです!」
梓(山中先生今日も綺麗だな、えへへ)
律「お、さわちゃん! じゃん! セーフ? セーフ!?」
さわ子「……よぉ、早く入れ」
律「よっし、あっぶねー」
紬「おはようございます先生」
さわ子「てめぇも早く入れ琴吹。門しめるから」
紬「はぁ~いww」
さわ子「10、9、8、7、6……」
288 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/25(木) 17:48:25.58 ID:8VG0jhTK0
唯「うおおお! 飛ばせ! 飛ばせ妹!! アクセル全開してよ!」
憂「この時間飛ばしたら糞チビガキ共轢き殺すだろ!! バカか!」
唯「見知らぬガキとこっちの命どっちが大事なの!!」
憂「間に合ってくれえええ!」
ブゥォオオオオン
さわ子「……5、4、3……」
さわ子「2、1はいアウト」
キキィイィィィ
唯「セーフ! セーフ!?」
さわ子「アウト」
憂「ばっかあぁああ!!」
さわ子「平沢姉妹……お前らァ……いっつもいっつも」
唯「ご、ごめ……」
301 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/25(木) 17:52:27.55 ID:8VG0jhTK0
さわ子「また糞きたねぇ便器にまたがって登校か」
憂「……」
唯「……原付っすけど」
さわ子「ノーヘル、ニケツ、無免、速度違反」
さわ子「遅刻どうのこうのじゃねぇ……」
唯「……反省してまぁ~す」
憂「すいませんでしたー」
さわ子「なめてるよな? お前らなめてるよな??」
ガシッ ガシッ
唯「……」
憂「……離せ」
さわ子「ちょっとこっちこいやぁ……修正してやる」
澪「よ、よしいまのウチに……ww」コソコソ
澪「セーフ……ww 唯はあいかわらずアホだな」
309 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/25(木) 17:56:23.88 ID:8VG0jhTK0
教室
律「よぉww」
澪「あほだ、あの姉妹アホだ」
澪「窓から下みてみろよ」
律「ぎゃはっ、また草むしりかよだっせぇ」
紬「……」
律「浮かない顔してどうした」
紬(あの辺の食えるでしょ……やめろ、やめてよ唯ちゃん……ちぎらないで……・)
唯「糞あちぃな」
憂「やべぇな、頭おかしくなるわ」
さわ子「いいから手動かせ。ここ一帯全部な。終わったら解放してやる」
唯「こいつまじ狂ってるよ。生徒にさせる量じゃない」ボソボソ
憂「あわよくばここで死ねよとか思ってるんだろうな、まじ教職つくなよゴミクズ」ボソボソ
315 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/25(木) 18:02:16.02 ID:8VG0jhTK0
さわ子「なんかいったか?」
唯「なんにもねっすよ」ブチッ ブチッ
さわ子「そういや姉のほう。けいおん部活動開始したらしいな」
唯「知ってんのかよ」ブチブチ
さわ子「音きこえてた、それにあたし顧問よ」
唯「顧問!?!?」
さわ子「手休めんな殺すぞ。去年雁首揃えてきただろうが……顧問なってくださいって」
唯「忘れてた……」ブチブチ
さわ子「んで、なんでいまさら真剣にやってんだよてめぇら」
憂「生徒会との約束らしいけど」ブチブチ
さわ子「約束ねぇ……まぁ頑張る分には応援するけどな」
唯「ほっとけよ……」ブチブチ
さわ子「せいぜいいまのうちに青春しな。殴り合いだけが思い出じゃ将来さみしいからよ」
唯「喧嘩だよケンカ」
325 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/25(木) 18:05:59.72 ID:8VG0jhTK0
……
【部室】
さわ子「……さぁ、張り切っていくわよ」
律「……」ズーン
澪「……まじかよ、唯てめぇいらんこと言うなよ……」
唯「……わり」
紬「……ハァ」
梓「えっ、えっ!? 山中先生けいおん部の顧問なんですか? やったー!」
さわ子「さぁ頑張りましょうね♪」
唯「帰れよ……ババアはお呼びじゃねぇよ」
さわ子「平沢ぁ!」ガシッ ガシャーン
唯「ッてぇな! 本気で生徒投げ飛ばすバカがどこにいんだ」
梓「ひぃいいい! な、何何何!?」
333 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/25(木) 18:10:23.51 ID:8VG0jhTK0
さわ子「チッ……真面目な生徒の前ではせめて善良な教師でいたかったのに」
梓「……」ジワッ
澪「うちのヘッドが泣いてるじゃないか!!」
律「てめぇ横暴教師まじで書類送検させてやるからな」
紬「追放追放追放!!」
さわ子「……阿゛?」
澪「……」ジワッ
律「……スイマセン」
紬「……ゴメ、ナサ……」
梓「 」ブクブク
唯「はぁー……まじ最悪だよ……」
さわ子「やるからにはガチでいくぞてめぇら」
唯「なんでやる気満々マンドリルなんだよ……」
さわ子「平沢ぁ……ふふふ、てめぇギターだったよな。奇遇だなぁ、私もだ。ふぁははは」
345 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/25(木) 18:14:41.27 ID:8VG0jhTK0
さわ子「まずは改善だな」
唯「改善って……」
さわ子「タバコ捨てろ」
律「……は?」
さわ子「は?じゃねぇよ。演奏は体力だ」
さわ子「そんな飴ちゃんしゃぶってたら体力つかねぇだろうが」
澪「……チッ」
さわ子「ヤクには手ぇだしてないだけお前らはマシだよ」
さわ子「タバコ捨てて、腐りきった根性叩き直して、体力つけりゃあ演奏はできる」
唯「いまどきスポ根かよ……」
紬「スポコンって?」
梓「感動しました!! 先生最高です!!」
唯「うっせぇなぁてめぇはよぉ……」ギリギリ
梓「いだだだだ、やめひぇくだしゃい」
さわ子「そのちびを中心にきっちり練習すっからな」
362 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/25(木) 18:19:00.59 ID:8VG0jhTK0
……
梓(こうしてさわ子先生の特訓ははじまったのです)
梓(実は怖い先生だってことにびっくりしたけど、音楽に対する情熱は本物でした)
梓(それにあのコワーイ唯先輩たちもおとなしくなっています)
梓(私は感動で涙ちょちょぎれです)
梓(TωT)
澪「ちっくしょぉ、さわ子先生のやろぉ」
律「ちょっとできるからって調子こぎやがって」
紬「でもあの人は本物よ」
律「どこがだよぉ、だりーよまじで、あたしドラムだからって走り込みだぜ? ないないマジでない」
唯「……」ベンベン
澪「唯は糞まじめに練習してるな」
紬「唯ちゃんきも~いw」
唯「せんせぇはともかく、眼鏡には負けたくねぇんだよ……」
373 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/25(木) 18:23:57.15 ID:8VG0jhTK0
澪「もう部費あきらめようぜぇ……」
律「そうだな……残念だけどよ……あたしりゃにゃ土台無理な話だったんだよ」
紬「ケンカしてるほうが楽しいものね」
唯「……お前ら」
梓「練習嫌になっちゃたんですか?」
律「元からする気ねーよ」
澪「だりぃ、あちぃ、うぜぇ」
梓(だめだめです)
紬「はぁー……もう帰りましょ? 時間の無駄よ」
唯「だめだ……」
律「おい唯てめぇいい加減に!!」
唯「部費がねぇと!!!!」
澪「ッ!」ゾクッ
唯「アメリカンバトルドーム買えねぇだろうが!!!!!!」
律「!!!!」
385 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/25(木) 18:28:42.00 ID:8VG0jhTK0
唯「先日街のおもちゃ屋で中古のを見つけた」
律「まっ、まじか!?!? まじ!?!? うおおお!!」
澪「おいおいおいおいwww激アツだなwww」
紬「ひょおおおお!!!」
梓「ぇ……」
唯「ぷれみあかかくとかいうので、おっさんは2万払えゴミカスとか言いやがった」
律「やべぇな……頭おかしいだろそのおっさん」
梓「なんで……アメリカン? なんなんです?」
澪「たけェ……人生ゲーム買えるじゃねぇか……」
紬「でもそれを逃したら……」
唯「早く買わねぇとどこぞのゲームマニアに買われちまう……」
唯「だから……金が……いるんだよ……早急に」
律「やろうぜ!」
澪「っっしゃああ!! 打倒生徒会!」
梓(なんで……)
397 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/25(木) 18:32:33.12 ID:8VG0jhTK0
梓「あの……機材とか買うんじゃ……」
澪「あ?」
唯「あ゛?」
律「なんだてめぇ」
紬「なめてんのか」
梓「スイマセ……モウシワケナイデス」
律「そうと決まれば特訓だな」
澪「やべぇな合宿とかいっちゃう系か」
紬「いっちゃえいっちゃえ!」
梓「合宿ですか! 賛成です!」
唯「どこ行くよ」
澪「……どこいくにしても金ねーからなぁ」
唯「ムギちゃん、てめぇんとこ実家金もちだろなんとかしろよ」
紬「そうね、別荘借りれるか聞いてみるわ……♪」
梓(普通にその玩具買えるじゃないですか……)
402 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/25(木) 18:38:22.97 ID:8VG0jhTK0
紬「もしもし? あ、おふくろ?www私私」
紬「……」ツーツー
紬「やべww一瞬で切られた」
律「お前そうか、親半殺しにしてこっち出てきたもんな」
澪「親不孝だなぁムギは」
紬「まじどんまいよね、まぁ人生なんとかなるべww」
唯「別荘が無理なら……」
梓「スタジオ借りるお金もありませんしね……」
唯「あ、こいつんち行けばいいんじゃね?」
梓「えっ私!?」
律「お、イイネェ」
澪「梓んちかー、モノポリーある?」
梓「ありません」
紬「いこいこー♪」
梓「こないでください」
411 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/25(木) 18:42:18.99 ID:8VG0jhTK0
……
梓「結局みんなきちゃった……」
律「おっじゃましまーっしゅ」
澪「うぇえええい、梓んち広いなー」
紬「やんべぇ、靴箱でっか」
梓「恐縮です……」
唯「てか楽器もってきてないけど」
梓「ほんと何しに来たんですか……」
律「下見だよ下見」
梓「下見て……合宿こんなとこでしませんし」
澪「けっちくせーwww」
梓母「あら、おかえりあず……えっ」
梓母(なんか柄悪そうな人がいっぱい来てるー!!)
梓母「お、おと、おともだち!? う、うふふ、いらっしゃいゆっくりして行ってくださいね」
419 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/25(木) 18:46:17.28 ID:8VG0jhTK0
梓母「ちょっと梓、こっちきなさい……」
梓「あ、うん……みなさんを部屋に案内したらいく……」
唯「うほっあずにゃんの部屋ひろ!」
律「やべぇ、なんかCDいっぱいあるし」
澪「おいおいおい! パソコンあるじゃねぇえかよおお!! マインスイーパーできんじゃね!?」
紬「澪ちゃんこっちにプレステあるわよ!」
澪「おおおお!! もってこうぜ!!」
唯「やめなって、私物に手ぇだすのはタブーだよ」
梓母「で、アレなに」
梓「……部活の、先輩」
梓母「そ、そう…………そうなんだ…………」
梓「ガチでやべぇからあんまり触れないほうがいいよ」
梓母「あんた口調が……」
梓「うぁああああ!」
428 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/25(木) 18:51:08.42 ID:8VG0jhTK0
梓母「悪い人たちじゃないのね?」
梓「……うん」
梓母「ほんとのほんと?」
梓「……そうだよ」
梓母「わかった、梓を信じる。あとでお菓子とお茶もってくね」
梓「ありがと……」
梓「戻りましたー」
律「っしゃああ行け! 行けムギ! 叩きのめせ!」
澪「おいまて、反則だぞ! まって!」
紬「おひょおひょおお」
唯「テレビーゲームとかくだらねぇよ……」
梓「な、なに勝手にスマブラやってるんですか……」
律「それより梓! お前んちコントローラー2個しかないのかよ」
梓「すいません……」
438 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/25(木) 18:55:04.08 ID:8VG0jhTK0
コンコン ガチャリ
梓母「お菓子たべてってくださいね」
律「あ、どもー。気使ってもらって感謝感激でっす」
澪「ちゃーっす。いただきまっす」
紬「これはかたじけないっすね」
唯「……ッス」ペコリ
梓(意外と普通だ……)
梓母(見た目はアレだけどいい子たち……なのかな?)
梓母「夕飯までには解散してね?」
梓「うん!」
律「おおおおおお!! ケーキじゃねぇええか!!!」
澪「やべぇいいの!? まじ食うけどガチで?」
梓「え、いいですよ……」
唯「やったじゃあああん、来て正解じゃねぇか。ケーキとか何年ぶりだよこれ」
460 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/25(木) 19:00:22.58 ID:8VG0jhTK0
紬「はふっ、がふっ、むしゃ、ありがてぇなぁ」
律「毎日こようぜ」ムシャムシャ
澪「お、部室ここにすっか!」
梓「やめてください。迷惑です」
唯「言うようになったなヘッド」
梓「あ、そうだ……この後私お使い行かなきゃならないんですけど……」
律「は?」
澪「まじかよ。親の手伝いとかポイントたけぇなおい」
紬「あてつけかよしばくぞ」
梓「えぇっと、こればっかりはずっと続けてることなので……」
唯「チッ……いけよ。留守番してるから」
梓「はい……お母さんあんまり体良くなくて」
唯「気にすんなよ。てきとーにゲームしてライブの打ち合わせしとっから」
律「でもマッハで帰ってこいよ」
澪「私メロンパンな」
476 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/25(木) 19:03:55.35 ID:8VG0jhTK0
……
梓「おかあさん、そろそろ時間だしお遣い行くね。今晩はハンバーグの材料でいいよね?」
梓母「あら、いいわよ今日は私がいくから。お友達と遊んでらっしゃい」
梓「ううん、先輩たちが行けってさ」
梓母「そ、そう?」
梓「すぐ帰ってくるよ」
梓母「わかった。いってらっしゃい気をつけてね」
梓「うん!」
梓母「……」
梓母「……」
コンコン
律「梓ぁ? はええな、まじでマッハかよwww」
488 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/25(木) 19:07:52.17 ID:8VG0jhTK0
カチャリ
梓母「……あの」
律「えっ、あ、どもっす」
澪「ケーキおいしかったです!」
唯「……ッス」
紬「お茶もおいしかったっす」
梓母「あの、厚かましいかと思うけど、みなさんに少し聞きたいことがあるんです」
律「あ、なんでもどぞww」
澪「ケーキだされちゃあ来るもの拒まずww」
梓母「……あの子は、梓は学校では元気でしょうか」
律「……ん? えぇ、まぁ」
唯「わりとやべぇよな、まじ私怒られまくりだし」
澪「元気にやってっすよ?」
梓母「そう……よかった……」
紬「……?」
514 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/25(木) 19:14:21.66 ID:8VG0jhTK0
唯「どうかしたんスか?」
律「まぁ確かに梓はよええからな、うちでやってくにはやべぇけど」
梓母「!?」
律「あーちがいますちがいます。やべぇのはあたしでした」
梓母「……」
紬「そういえば、こんなこと聞くのもどうかとおもうっすけど」
紬「梓ちゃん頭超アゲアゲなのになんでウチみたいなガッコきたんすか?」
律「おい失礼だろ」
梓母「……みなさんに言っていいものかしら」
唯「相談にのるかはしらないっすよ。根っからのワルなもんで」
紬「すいません。忘れてくださいっす」
梓母「………」
梓母「……ここから先はひとりごとなんですけど」
梓母「……梓は、ずっと不登校でして」
531 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/25(木) 19:20:24.25 ID:8VG0jhTK0
梓母「理由はわかりません」
梓母「家にいてもギターばっかり弄って。あんまり勉強しなくて、当然内申点もありません」
梓母「でも高校だけはせめてでておいてほしかったから」
梓母「半分無理やり、近くの私立の高校にいれたんです」
唯「……」
律「……パネェっすね」
梓母「ごめんなさいね。おばさんはそろそろ戻ります」
梓母「梓と仲良くしてくれてありがとう」
梓母「あの子、部活に入ってから毎日ちゃんと笑うようになりました」
梓母「きっとみなさんのおかげなんですよね」
梓母「また、いつでもいらしてくださいね。おいしいケーキを用意してますので」
梓母「あ、それと、いまのひとりごとだからね。聞き流してね?」
唯「……ウィっす」
澪「……梓」
紬「……不良じゃなくてもいろいろあるのね」
548 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/25(木) 19:24:50.07 ID:8VG0jhTK0
……
梓「ただいま戻りました!」
律「お、てめぇおっせぇんだよマッハって言ったろうが」
澪「おいメロンパンは?」
梓「ありません」
澪「チッ、気きかせろよコーハイがぁ……」
紬「梓ちゃんもスマブラする系?」
唯「やろうぜ、軽音部一武道会だ……」
梓「言っときますけど私負けませんよ?」
律「は? いい根性してんじゃねぇか!! てめぇ負けたら罰ゲームな」
梓「えっ」
唯「生徒会に突撃、眼鏡ボコって予算まきあげてこい」
梓「それは嫌です (TωT)」
唯「……フッ」
572 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/25(木) 19:31:45.09 ID:8VG0jhTK0
……
【夏休み】
梓「んー! いい天気!」
梓「お母さん。いまから先輩たちと練習してくる!」
梓母「どこまでいくの?」
梓「私立図書館の上にね、市民スタジオがあるからそこ借りてるの」
梓母「うふふ、がんばってね」
梓「うん!」
梓(みんなやっとのこさ形になってきたし、なんとか間に合いそうかな)
梓(アメリカンなんとかなんとかは知らないけど、生徒会に処刑されるのは嫌だもんね)
梓(これで合宿もいけたら最高だったのになー)
梓(てか先輩たち結局あんまりウチこなかったな……あれでも遠慮って気持ちはあるのかなw)
梓(こられても困るけどww)
585 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/25(木) 19:37:26.09 ID:8VG0jhTK0
梓「あっつー……殺人的な暑さだ……」
梓「きっと今頃みんな『あちぃんだよボコすぞ太陽コラァ』とか言ってんだろうなー」
梓「すぐそこだけど、コンビニでお茶かなんか買っていってあげよ♪」
梓「『気が効くじゃねぇかてめぇ!』なんて言われたりしてwwうふふ」
ピロリロリローン
梓「~♪」ニコニコ
女A「……ネェ、アレ」 ヒソヒソ
女B「……w」 ヒソヒソ
女C「……クク」
梓「……唯先輩はジュースよりアイスがいいかな? 澪先輩は……メロンパンかってくか」
梓「律先輩は麦茶でー……ムギ先輩は……野菜ジュースでいいや♪」
店員「ありゃりゃしたー」
604 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/25(木) 19:42:20.59 ID:8VG0jhTK0
女A「ねぇwwそこのあんた」
梓「……?」
女B「中野?wwだよね」
梓「えっ……」
女C「クク……何してんのひきこもりのくせに」
梓「あ……あんたたち……って」
女A「背中のそれ何?wwもしかしてギター?」
女B「やばキモだし、ギャハハハ」
女C「ウケルー」
梓「か、関係ないでしょ……私もう行くから……」
女A「ねぇ中野。あたしら今日は暇なんだけどさー、久しぶりに遊ばない?」
梓「えっ」
女A「 ひ さ し ぶ り に ♪ 」
梓「あ、あのっ、痛っ、どこ連れてくのっ」
女B「行こうよ行こうよー。久しぶりに会えてうれしーwww」
618 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/25(木) 19:45:54.35 ID:8VG0jhTK0
【路地裏】
梓「っ……痛っ」
女A「へーコレがギターか。生で初めて触った」
梓「さ、触らないで!」
女B「は?」
女C「ウケルンデスケド」
女A「ベンベンっとね? ど? カッコイイ?」
女B「こいつが持つより似合ってんよww」
梓「やめてよ!! 返して!!」
女C「カエシテ! だってさー」クスクス
女A「いまさー、金困ってんだよねぇ」
梓「!」
女A「ちょっとこの夏遊びすぎた? みたいなwww」
女B「ねぇ中野ぉ。このギターさぁ……売ったらいくらくらいになる?」
648 :以以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/25(木) 19:52:10.07 ID:8VG0jhTK0
梓「やだ……やめて……」
女A「じゃねーん♪ また遊ぼうねー中野さーん」
梓「返して……私の……ギター……」
女B「しつけぇな!」ペチン
梓「ッ……」
女C「グーパンじゃねーだけありがたく思いな」
女C「それともなにか?小中学校んときみたいにいっとくか??」
梓「ひっ……」
女A「クク、へたれなのはかわってねーか。お前は成長しねぇなひきこもり」
女B「たまに外でてこれじゃそりゃあねwww」
女C「Bちゃんひどすぎwwwプエッ」
梓「……うぅ」
梓(私は……私は……)
女A「でさーヒキちゃんは今ガッコいってんの? いってるわけないかww」
女B「こんなやつ誰も相手してくれないっしょww」
672 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/25(木) 19:57:46.92 ID:8VG0jhTK0
梓「学校……いってるもん」
女A「あーはいはいすごいねー」
女B「あたしらどこだとおもう? S公立高校www」
女C「……クク、あんたとは頭の良さが違うんだよ」
梓「……」
女A「で、どこ?ww言えないくらい恥ずかしいとこ?ww」
梓「……さ、さく」
女A「あぁ?聞こえないんですけどー?」ガシッ
梓「うっ、クルシ……」
女A「言ってみろよ底辺女! てめぇのアホ高のダチもまとめてカモってやるよぉww」
梓「う……ゲホ」
女A「おら言えや!!」
唯「教えてやるよ……桜が丘高校って言うんだ……」コツコツ
梓「あ……ゲホ……唯……センパ」
713 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/25(木) 20:01:55.48 ID:8VG0jhTK0
女A「……は? 誰だよてめぇ」
女B「桜が丘って……言ったか」
女C「……おい中野ぉ!!」
唯「それ以上はよせよ……」
梓「唯先輩……唯先輩!」
律「あたしもいるぜ」コツコツ シャキン
澪「クク……梓ぁ、遅刻してんじゃねぇぞコラァ」
紬「罰金1兆円な」
女A「なっ、逆からも!? ふさがれた……!?」
女B「だれなんだよてめぇらはぁ!!」
唯「放課後ティータイムだ……」
女C「あぁ? ふざけたこといってんじゃ」
唯「あ゛?」
女C「ひっ」ゾクッ
757 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/25(木) 20:09:01.51 ID:8VG0jhTK0
女A「桜が丘高校って言やぁ……」
女B「ま、まさか……血の桜が丘!?」
梓「……」
律「そろそろ離してやれよ。それ、そんなでもウチのヘッドなんだよ」
女A「う、うっせぇええ! しゃしゃり出てくんじゃねぇ」
女B「そうだそうだ! これはあたしらと中野の……」
律「あああん??」
女A「ク、なんだこの胆はふざけんな……ッ」ブルブル
律「それともなにか? てめぇらの血で……来年はもっと綺麗な桜咲かせてやろうか?」ギラリ
女B「や、やべぇこの女トンでる……」
澪「……フッ。さっさと消えろチンピラども。こいつらの気は早いぞ」
紬「うふふふふ、あなたたち。特別に歓迎してやってもいいのよ?」
ティータイム
紬「処刑時間になぁ!!!」
女共「ひいいいい!!」
782 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/25(木) 20:12:50.82 ID:8VG0jhTK0
女A「覚えてろよ!」
律「ハハッいつでも相手になるぜ」
女B「ぜってぇ潰す!」
女C「てめぇらの学校のセンコーに言いつけっからな!」
澪「はぁ?ww」
唯「帰れ帰れ。なんにせよ血をみるのはてめぇらだ」
梓「……」
梓「……あ、ありがとうございます」
紬「怪我ない?」
梓「大丈夫です」
唯「唇の端、ちょっと切ってるな。あずにゃん平気か?」
梓「大丈夫です!」
唯「そっか……よかった……」
梓「……あ、う……先輩方……」
810 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/25(木) 20:17:14.73 ID:8VG0jhTK0
梓「そ、そうだ私! コンビニでジュースとか買って!」
澪「ほぉ、気が利くじゃねぇか。ちょうど喉渇いてたんだ」
梓「澪先輩にはメロンパンですけど……」オズオズ
澪「てめぇ……」
梓「はい、律先輩! 麦茶です!」
律「へへ、わりぃな」
梓「ムギ先輩には野菜ジュースです! お野菜好きですよね!」
紬「あ、あんがと……」
紬(別に好きで野草くってるわけじゃないけどな……)
梓「唯先輩には……あっ!」
梓「ご、ごめんなさい……アイス……とけちゃ……って」
梓「うぅ……」グス
梓「私……ほんと、ほんとに弱くて……私って……いつもだめだめ、ひっく、グス」
唯「……」
梓「うぅ……うぇぇえん……怖かった……怖かったよぉ……」
839 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/25(木) 20:22:48.97 ID:8VG0jhTK0
唯「……あずにゃんよぉ」
梓「ごめんなさい唯先輩! アイス……ダメにしちゃって」
唯「いいって……無事でよかった……」
梓「……唯先輩」
唯「アイスは時間が経つと溶けちゃうけども……私らの絆は永遠に溶けやしねぇよ……」
唯「そうだろ……?」ニカッ
梓「唯先輩……!」ギュ
唯「ケッ、真夏にこれとは……あちぃじゃねぇか……」
澪「あいつ最近ドラマにハマってるらしい」モグモグ
律「まじかよそりゃパネェな」グビグブ
紬「……あーあ、ケンカしたかったなー」
律「だめだって。ライブ終わるまで厳禁だろうが」
紬「むずむずすっぜぇええ!!」
856 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/25(木) 20:28:20.01 ID:8VG0jhTK0
そしてそれから月日が流れて―――
【学園祭】
和「社会のゴミども……遂にこの日がきた」
和「見せてもらおうか、血と汗と涙の結晶とやらをな……」
さわ子「吠えづらかくのはそっちだぜ生徒会役員共」
和「何……!」
さわ子「アイツらぁ……やってくれる。本物になりやがった」
和「まさか先生が肩入れしてるとは……物好きな……」
さわ子「ガキんころをな……思い出してよぉ」
和「そういえば不良バンドなんでしたね」
さわ子「デスメタルって呼んでくれや」
和「……はじまるわね」
882 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/25(木) 20:32:27.80 ID:8VG0jhTK0
唯「チッ、震えがとまんねぇ」
律「おいおい唯らしくねぇなぁ、ビビッてんのかwww」
澪「てめぇ律こそ。足ガッタガタだ」
律「おおおおおう! わりぃかよぉ。ちょっとヤク切れててwwみたいなww」
紬「相変わらず空元気は得意なのね」
梓「……」
唯「あずにゃん。見せてやろうぜ。私らの魂こめたロックをよぉ」
唯「生徒会の外道どもの顔面たたきつけて土下座させてやろうぜ」
梓「!」
律「諸君、私らは最強だ。誰にも負けやしねぇ。演奏も絶対うまくいく」
澪「あぁ……もうただの不良じゃねぇ」
紬「部費をかっさらって野草を食う日々ともララバイだぜ」
唯「……いくか!」
921 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/25(木) 20:39:09.87 ID:8VG0jhTK0
律「そろそろ幕があがるぞ……」
澪「……」ゴクリ
紬「……ふぅー……」
唯「ヘッド、頼む」
梓「……あぁ、一発できめるぞド腐れ共」
澪「……へ、頼もしくなりやがって。さすがだぜ」
紬「……大きくなったな」
律「ヘッド……あたしら・……一生ついてくぜ」
梓「よし……行くぞ!!! 合い言葉は!?」
「「「「「 殺ってやるです!! 」」」」」
梓「よっしゃああ!! ぶち殺せえええええええ!!!」ジャカジャカ
梓母「こんな学校いれなきゃよかった……・」
おわり。
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