シンジ「もう嫌だ・・・生きるのに疲れた」 アスカ「じゃあ死ねば?」
1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/06(水) 01:27:37.97 ID:Dm2X9jT90
シンジ「僕を殺してよ、アスカ」
アスカ「嫌よ」
シンジ「僕を殺してよッ!」
アスカ「気持ち悪い・・・」
シンジ「・・・」
アスカ「・・・」
シンジ「・・・」スッ
アスカ「どこ行くのよ?」
シンジ「・・・」パタン
アスカ「チッ」
シンジ「・・・」キュッ
シンジ「・・・」キュキュッ
シンジ「・・・」ギュッ
アスカ「!!」バキッ
シンジ「何するんだよ・・・アスカ」
2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/06(水) 01:33:38.98 ID:Dm2X9jT90
アスカ「何作ってんのよ」
シンジ「何でもないよ」
アスカ「何でもなくないわよ」
シンジ「何でも無いって言ってるでしょッ!!」
アスカ「こんな輪っか作って!アンタ、ホントに死ぬ気なの?」
シンジ「言っただろ・・・生きるのに疲れたんだよ」
アスカ「迷惑なのよ、こんな所で死なないで・・・気持ち悪いから」
シンジ「じゃあどこで死ねば良いんだよ・・・」
アスカ「アンタバカぁ?エヴァの中ででも死ねばぁ?」
アスカ「少なくとも私はそうするわ」
シンジ「エヴァにはもう乗りたくない」
アスカ「あっそ、じゃあ私の立ち寄りそうにない場所選んで死になさいよ」
シンジ「・・・」スッ
アスカ「フン!さようなら!」
シンジ「・・・」
3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/06(水) 01:39:28.43 ID:Dm2X9jT90
アスカ「・・・」
シンジ「・・・」キィィ
アスカ「ちょっとバカシンジ!!」
シンジ「・・・」
アスカ「アンタ、鈴原の事気にしてるんでしょ・・・」
シンジ「・・・」
アスカ「アレは事故よ、アンタが気に病む事は」
シンジ「・・・」パタン
アスカ「チッ!!あのバカ!!」
シンジ「・・・」
アスカ「待てっ!バカシンジっ!!」
シンジ「・・・」
アスカ「待ちなさいってんでしょ!!」
シンジ「・・・」
アスカ「無視する気!?」
4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/06(水) 01:43:57.84 ID:Dm2X9jT90
シンジ「・・・」
アスカ「アンタ、約束は守りなさいよね・・・」
シンジ「・・・」
アスカ「私の立ち寄りそうにない場所で死ぬんでしょ?」
シンジ「・・・」
アスカ「私、ついていくから」
シンジ「・・・」
アスカ「これからアンタの行く所みーんな私の立ち寄る所になるわ!」
シンジ「じゃあついてこないでよ」
アスカ「嫌よ!私は私のしたいようにするの!」
シンジ「・・・」
アスカ「・・・」
シンジ「・・・」
アスカ「ちょ・・・男子トイレって」
シンジ「ついてこないでよ」
5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/06(水) 01:47:22.88 ID:Dm2X9jT90
アスカ「ま・・・トイレ行くくらい許してあげるわ!」
シンジ「・・・」
アスカ「さっさと済ませてよ!」
シンジ「・・・」
アスカ「んで、さっさと帰るわよ・・・」
シンジ「・・・」
アスカ「・・・」
シンジ「・・・」
アスカ(長いわね・・・)
シンジ「・・・」
アスカ(大きい方かしら・・・)
シンジ「・・・っ」
アスカ(何変な声出してんのよ・・・気持ち悪いわね)
シンジ「」
アスカ「ちょっと、バカシンジ?まだ?」
7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/06(水) 01:50:46.15 ID:Dm2X9jT90
シンジ「」
アスカ「アンタ、変なコトしてるんじゃないでしょうね!?」
シンジ「」
アスカ「返事くらいしなさいよッ!!」
シンジ「」
アスカ「!!」
シンジ「」
アスカ「何よこれ!!血!?」
シンジ「」
アスカ「シンジ!!バカシンジッ!!」
シンジ「」
アスカ「いやぁああああああああああっ!!!」
シンジ「」
アスカ「ちょっと!!大丈夫なの!?」ドンドン
シンジ「」
10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/06(水) 01:55:24.02 ID:Dm2X9jT90
アスカ「シンジっっ!!シンジったら!!」ドンドン
シンジ「」
アスカ「何よこの血!!返事しなさいよ!!」ドンドン
シンジ「」
アスカ「シンジ!!シンジっ!?バカシンジっっ!!」ドンドン
シンジ「なんだよアスカ」
アスカ「!?」
シンジ「君が死ねばって言ったんじゃないか」
アスカ「アンタ・・・いつの間に後ろに・・・!?」
シンジ「見てよアスカ・・・動脈からドクドク出てる」
アスカ「嫌っっ!!いやぁあああああああッッ!!」
シンジ「ほら、まだ止まらないよ?」
アスカ「あああああああああ!!!!!!」
シンジ「気持ち悪い?」
アスカ「気持ち悪い!!気持ち悪い!!気持ち悪い!!」
12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/06(水) 02:02:43.47 ID:Dm2X9jT90
シンジ「そうやっていつも僕を追いつめるんだ」
アスカ「!!」
シンジ「いつもいつもいつもいつもいつもいつも」
アスカ「嫌っ!!嫌ぁぁああああああああ!!!」
シンジ「何が嫌なの?」
アスカ「嫌ぁああああああああああ!!!!」
シンジ「アスカの言う通り立ち寄らない所で死んだじゃないか」
アスカ「ああああああああああああ!!!!」
シンジ「アスカが決断させてくれたんだ」
アスカ「違う!違う違う違う!!違うの!!私はまさかホントにアンタが死ぬなんて・・・」
シンジ「ありがとう、アスカ」にこっ
アスカ「違うっっ!!嫌ぁああああああああああ!!!!!」
シンジ「アスカのおかげだよ」
アスカ「違う!!私のせいじゃない!!私のせいじゃない!!」
アスカ「嫌ぁあああああああああああ!!!!私は殺してない!!私が殺したんじゃない!!!!!!」
15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/06(水) 02:09:12.40 ID:Dm2X9jT90
アスカ「違うっ!!私のせいじゃないのぉおおおおおっ!!」ガバッ
シンジ「びっくりしたぁ・・・」
アスカ「はぁ・・・はぁ・・・シ・・・シン・・・ジ?」
シンジ「やだなぁ・・・誰に見えるんだよ?」
アスカ「ゆ・・・夢?」
シンジ「おはようアスカ」
アスカ「あ・・・おは・・・よう・・・シンジ?」
シンジ「顔色悪いよ?」
アスカ「そ・・・そう?だ、大丈夫よ・・・」
シンジ「大丈夫な顔してないよ?熱測る?」
アスカ「い・・・いいわよ!心配性なんだから!!」
シンジ「でも・・・」
アスカ「でも何よ!!」
シンジ「いや、本当に顔青ざめてるよ?」
アスカ「えっ・・・?そう言えば・・・少し寒気が・・・」
16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/06(水) 02:14:08.69 ID:Dm2X9jT90
シンジ「ほら、少し待ってて」
アスカ「う・・・うん」
シンジ「はい、体温計」
アスカ「ありがと・・・」
シンジ「・・・」
アスカ「・・・」
シンジ「あっ、ゴメン・・・外出てるから」あたふた
アスカ「別にいいわよ・・・」
シンジ「じゃ、じゃあ僕は学校に連絡をっ・・・その・・・」
アスカ「まだ測り終わってないんだけど?」
シンジ「そ・・・っか・・・じゃ、少し外で待ってるから!」
アスカ「今更」
シンジ「う・・・」
アスカ「良いわよ、別に」
シンジ「ゴメン」
18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/06(水) 02:19:55.78 ID:Dm2X9jT90
ピピピピ・・・
シンジ「何度?」
アスカ「38度」
シンジ「アスカ平熱低かったよね?」
アスカ「そうね・・・数字見たら身体だるくなって来たわ・・・」
シンジ「やっぱり連絡入れとくよ」
アスカ「これくらい平気よ」
シンジ「ダメだよ!安静にしてなよ」
アスカ「なんでそんなに心配性なのよ、アンタは」
シンジ「えっ?別に普通だよ」
アスカ「私なんか・・・アンタに」
シンジ「僕に?」
アスカ「な・・・なんでもない!」
アスカ(夢だったとはいえ・・・死ねば?なんて言ったのに)
シンジ「熱でうなされてたんだよ?みんなに移っても良く無いしさ」
19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/06(水) 02:27:03.74 ID:Dm2X9jT90
アスカ「それもそうね」
シンジ「じゃあ連絡してくるから」
アスカ「ありがと」
「もしもし?今日、碇と式波欠席しますので・・・式波が風邪で・・・はい、はい・・・僕は看病で・・・」
アスカ(なによさっきの夢・・・気分悪いわ)
アスカ(体調が悪いとこんな夢見るモンかしら・・・?)
シンジ「連絡してきたよ」
アスカ「悪いわね」
シンジ「ご飯、食べれるかなぁ?」
アスカ「平気よ」
シンジ「じゃあ持って来るから」
アスカ「別に動けるわよ・・・過保護ね」
シンジ「そうかな・・・」
アスカ「そうよ・・・このくらいの熱!全然平気なんだからっ・・・と・・・」よろっ
シンジ「アスカ!!」ぎゅっ
21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/06(水) 02:32:51.43 ID:Dm2X9jT90
アスカ「なっ・・・!!」カァァ
シンジ「あっ・・・ごめ」カァァ
アスカ「べ・・・別にっ!!」
シンジ「ゴメン!ホント、そういうつもりじゃないから!!」
アスカ「そういうつもりってどういうつもりよ・・・」
シンジ「えっ!?・・・あぁ・・・えっと・・・その」
アスカ「スケベ」
シンジ「ち、違うよ!!」
アスカ「冗談よ・・・そんな抱きしめながら否定しないでくれる?」
シンジ「あっ!これは・・・その・・・ゴメン」ぱっ
アスカ「なんで謝るのよ」
シンジ「何となく・・・」
アスカ「ホントバカね・・・ハグなんて向こうじゃ挨拶よ」
シンジ「そ・・・そんな事言われたって・・・」
アスカ「耳真っ赤にしてバッカみたい」
22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/06(水) 02:40:16.30 ID:Dm2X9jT90
シンジ「あ・・・アスカだって」
アスカ「私!?私がなんだってーのよ」
シンジ「顔真っ赤にしてるじゃないか」
アスカ「・・・アンタバカぁ?風邪引いてるからに決まってんでしょ・・・?」
シンジ「あ・・・そっか・・・」
アスカ「ホント、バカね」
シンジ「ごめん」
アスカ「でも・・・今日は許してあげるわ」
シンジ「?」
アスカ「思ったより身体が動かないの」
アスカ「連れて行きなさいよ、リビングまで」
シンジ「えっ!?持って行くよ・・・部屋まで」
アスカ「アンタバカぁ?この平日の昼間に一人で部屋に居たって退屈なの!連れてけ!」
シンジ「でも・・・触っちゃうよ?」
アスカ「許すって言ったわよ?もちろん、場所は考えて貰うけど」
25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/06(水) 02:45:56.23 ID:Dm2X9jT90
シンジ「しょうがないなぁ・・・」
アスカ「あん?この私に触れる機会を与えてんのよ?感謝して欲しいくらいだわ」
シンジ「はいはい・・・」
アスカ「・・・おんぶ」
シンジ「ぶふっ!!」
アスカ「きったないわね!」
シンジ「だって!」
アスカ「何よ!この私が背負えないってーのー!?」
シンジ「アスカ、自分で場所考えて貰うって言っといてそりゃないよ・・・」
アスカ「ハァ?何がよ?」
シンジ「だって背負うと・・・おっぱいが」
アスカ「そう言う邪念を持たずに背負いなさいよ・・・」
シンジ「努力はしてみます」
アスカ「よろしい!」
シンジ「じゃあ、背中に乗って?」
27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/06(水) 02:53:15.41 ID:Dm2X9jT90
アスカ「よっ・・・」どさっ
シンジ「アスカ?」
アスカ「何よ」
シンジ「密着してますが」
アスカ「風邪引きのこの私に身体を上げとけってーの?」
シンジ「でもね、おっぱいが・・・」
アスカ「アンタ、このくらい我慢しなさいよ」
アスカ「それともこの感触をオカズに後でする気?」
シンジ「耳元でそんな事言わないでよっ」
アスカ「身体怠いんだから仕方ないのよ・・・好きでやってんじゃないわ・・・」
シンジ「うぅ・・・生殺しだよ・・・」
アスカ「変態痴漢バカ最低・・・」
シンジ「息がくすぐったいよ・・・」
アスカ「変態痴漢バカ最低変態痴漢バカ最低・・・」
シンジ「わざとやってるでしょ・・・アスカ」
28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/06(水) 03:00:50.31 ID:Dm2X9jT90
アスカ「アンタの言動に対する率直な感想を述べただけ」
シンジ「酷いよ・・・自分から押し付けてるくせに」
アスカ「不可抗力よ」
シンジ「僕だって不可抗力だよ!」
アスカ「じゃあお互い様ね」
アスカ「アンタの方が良い思いしてると思うけど・・・」
シンジ「そんなぁ・・・」
アスカ「ほら!グジグジ言ってないで出発進行!」
シンジ「わかったから、大人しくしててよね?よっ!」
アスカ「ひゃうんっ!」
シンジ「えっ・・・?」
アスカ「・・・誰がそんなに強くお尻握っていいって言ったのよ?」カァァ
シンジ「こ・・・これは!力が入らないから!!ついっ・・・!!」
アスカ「アンタこそ、わざとでしょ・・・病人相手に最低・・・」
シンジ「最低なのは認めるから耳元で呟くのやめてよ・・・」
29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/06(水) 03:05:31.18 ID:Dm2X9jT90
アスカ「変態痴漢バカ最低変態痴漢バカ最低変態痴漢バカ最低変態痴漢バカ最低変態痴漢バカ最低変態痴漢バカ最低」
シンジ「うぅ・・・」
アスカ「変態痴漢バカ最低変態痴漢バカ最低変態痴漢バカ最低変態痴漢バカ最低変態痴漢バカ最低変態痴漢バカ最低」
シンジ(今だけだ・・・あと数歩でリビングだ・・・アスカを降ろせるんだ・・・)
アスカ「変態痴漢バカ最低変態痴漢バカ最低変態痴漢バカ最低変態痴漢バカ最低変態痴漢バカ最低変態痴漢バカ最低」
シンジ(もう少し・・・もう少し・・・)
アスカ「変態痴漢バカ最低変態痴漢バカ最低変態痴漢バカ最低変態痴漢バカ最低変態痴漢バカ最低変態痴漢バカ最低」
シンジ(あとは降ろすだけだ・・・!!)
アスカ「変態痴漢バカ最低変態痴漢バカ最低変態痴漢バカ最低変態痴漢バカ最低変態痴漢バカ最低変態痴漢バカ最低」
シンジ「ほら、リビングだよ!降りてよ!!」
アスカ「失格」
シンジ「なにがだよ!」
アスカ「態度が気に入らないわ」
シンジ「なんだよそれ・・・」
アスカ「後で罰ゲームね・・・」
30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/06(水) 03:12:11.41 ID:Dm2X9jT90
シンジ「罰ゲームって・・・」
アスカ「ま、考えておくから楽しみにしてなさい」
シンジ「全然楽しみじゃないよ・・・罰なんて・・・」
アスカ「それより早くご飯食べさせなさいよ」
シンジ「はいはい・・・用意するから」
アスカ「その前にテレビつけなさいよ」
シンジ「自分でつければ良いだろ?」
アスカ「リモコンが遠い!動けない!」
シンジ「もう・・・しょうがないなぁ!」
アスカ「ちゃっちゃとする!」
シンジ「これでいいんでしょ!」ピッ
アスカ「よろしい」
シンジ「もう・・・何だよ今日のアスカ・・・」
アスカ「言っとくけど、今日は私何もしないから」
シンジ「いつもの事じゃないか・・・」
31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/06(水) 03:21:26.12 ID:Dm2X9jT90
アスカ「いつもよりもっ」むすっ
シンジ「ま、いつもより理不尽な怒り方しないだけマシか」
アスカ「なんか言ったぁ?」
シンジ「別にー」
アスカ「そっ」
シンジ「・・・」
アスカ「ったく・・・昼間のテレビもつまんないわね!」
シンジ「連続ドラマとかしてないの?」
アスカ「アンタバカぁ?前の話知らないのに見ても楽しくないでしょ?」
シンジ「バラエティでも見てたら?」
アスカ「低俗な芸能ニュースに興味はないわ」
シンジ「じゃあベッドで寝てれば良かったじゃないか・・・」
アスカ「キャー!この俳優カッコいいー!」
シンジ「低俗な芸能ニュース・・・ねぇ・・・」
アスカ「はぁ・・・なんで私の回りにはこんな冴えない変態しか居ないのかしら?」
32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/06(水) 03:26:45.93 ID:Dm2X9jT90
シンジ「アスカー・・・出来たよー?」
アスカ「今見てるの!こっち持って来なさい!!」
シンジ「はいはい・・・」
アスカ「ん」
シンジ「ほら」
アスカ「あー!」
シンジ「ん?何かあった?」
アスカ「あーっ!!」
シンジ「嫌いな物は入ってないよね?」
アスカ「ああーっ!!」
シンジ「もう!わかんないよっ!!」
アスカ「なんでわかんないのよ!」
シンジ「あーっ!だけでわかるワケないよっ!!」
アスカ「私何もしないって言ったじゃない!!あーっ!!」
シンジ「ワケわかんないよ・・・」
33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/06(水) 03:33:03.90 ID:Dm2X9jT90
アスカ「口開いてんだから食べ物突っ込めばいいのよ!!バカ!!」
シンジ「僕が食べさせるの!?」
アスカ「だからそうだって言ってんでしょ!!」
シンジ「赤ちゃんみたい・・・」
アスカ「ゲッ!アンタ・・・そういうプレイがお好みなワケ!?」
シンジ「違うよ!」
アスカ「・・・」
アスカ「言っとくけど!」
アスカ「ばぶぅー」
アスカ「とか、絶対しないから!!」
シンジ「お願いしてないし望んでもないよ」
アスカ「・・・あー」
シンジ「もう・・・はいっ」
アスカ「」ぱくっ
アスカ「むぅ・・・今日も味はまずまずね・・・」
35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/06(水) 03:43:38.28 ID:Dm2X9jT90
シンジ「次は?」
アスカ「昨日の残りものハンバーグ」
シンジ「いちいち棘のある言い方しないでよ」ひょいっ
アスカ「ホントの事じゃない」ぱくっ
シンジ「酷い」
アスカ「はぁ・・・箸を運んでくれるのがこの芸能人だったら一層美味しく食べれる気がするのにぃ・・・」
シンジ「悪かったね、こんなので」
アスカ「仕方ないわね、アンタで我慢してあげるわよ・・・次は卵焼きね」
シンジ「はいはい・・・」ひょい
アスカ「ブー!」
シンジ「はぁ?」
アスカ「それ、違います!大ハズレ!!」
シンジ「卵焼きだけど・・・」
アスカ「アンタバカぁ?卵焼きにハンバーグのタレ付けなさいよ!!」
シンジ「えぇーっ・・・」
37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/06(水) 03:53:28.43 ID:Dm2X9jT90
アスカ「全く!この私と一緒に暮らしておきながら、そんな事も知らないなんて!」
アスカ「恥ずべきね!」
シンジ「アスカの食べ方なんていちいち覚えてないよ・・・」
アスカ「ハンバーグと卵焼きなら卵焼きにもタレ!」
アスカ「ミートボールと卵焼きなら卵焼きにもタレ!」
アスカ「とにかくタレと思しきモノがあるなら一口目はタレ!」
アスカ「唐揚げも同じよ!覚えておきなさい!」
シンジ「僕、またアスカが熱出したら食べさせないといけないんだね・・・」
アスカ「ハァ?当たり前過ぎてため息が出るわ・・・」
シンジ「そのハァ?はため息じゃないよね・・・」
アスカ「今からつくのよ!」
アスカ「はぁ・・・」
シンジ「もういいや・・・なんでもいい・・・」
アスカ「次はわかってんでしょうね!!」
シンジ「何?ご飯?」
38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/06(水) 03:58:45.70 ID:Dm2X9jT90
アスカ「・・・」
シンジ(やばい・・・間違えた?)
アスカ「・・・」じっ
シンジ(おかず二品食べたらご飯欲しくなるだろ・・・)
アスカ「・・・・・・」じーっ
シンジ(口が開かない・・・違うのかなぁ・・・?)
シンジ(どうしよう・・・はっ!ブロッコリーか!)
シンジ「ごめんアスカ、ブ」
アスカ「正解!!」
シンジ「は?」
アスカ「アンタ、良くわかったわね!今まさに私がご飯を欲していたって!」
アスカ「何?エスパーなの?」
シンジ「いや・・・普通だよ・・・普通、うん・・・普通に考えてご飯かなって・・・」
アスカ「ま、卵焼きは難易度高かったし仕方ないけど・・・」
アスカ「ご飯を当てたのは大したモノね!誉めてあげるわ!!」
39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/06(水) 04:04:12.49 ID:Dm2X9jT90
シンジ「ありがとう、じゃあ口開けて・・・」ひょいっ
アスカ「あーん」ぱくっ
シンジ「じゃ次はブロッコリーね」
アスカ「んっ!」とじっ
シンジ「口閉じないでよ」
アスカ「ブーっ!!」
シンジ「またハズレ・・・?」
アスカ「惜しいわね!今日は風邪引いてるの!!ブロッコリーは食べないわ!!」
シンジ「いつも食べてるじゃないか・・・」
アスカ「私ブロッコリー嫌いなの!!風邪引いてる時くらい食べなくて良いでしょ!!」
シンジ「嫌いだったの?」
アスカ「嫌い嫌い!!大ッ嫌い!!」
シンジ「知らなかったよ」
アスカ「だって好き嫌いしちゃダメって言われてたから」
シンジ(なんと意外な)
42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/06(水) 04:12:39.71 ID:Dm2X9jT90
アスカ「そう言うワケだから今日はパス!」
シンジ「別に嫌いならアスカの食事からはブロッコリー抜いとくよ」
アスカ「・・・ホント?」ぱあああ
シンジ「食べたくないモノ入れても勿体無いし」
アスカ「じゃあ・・・」
アスカ「あれとーこれとー・・・アレもダメね!それから、アレも嫌い!!これも嫌い!!」
シンジ「実は凄い好き嫌いあったんだ・・・」
アスカ「そうよ!みーんなみーんな大ッ嫌い!!」
シンジ「良く我慢して食べてたね」
アスカ「食べれない訳じゃないわ!敵を噛み殺すつもりで食べてたから!!」
シンジ「なんて凶悪な理由」
アスカ「そう言うワケで次はまたハンバーグよ!」
シンジ「はい」ひょいっ
アスカ「うん、おいひい」ぱくっ
シンジ「卵焼きにソースを付けてひょいっ卵焼きにソースを付けてひょいっ卵焼きにソースを付けてひょいっ・・・」
43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/06(水) 04:16:32.89 ID:Dm2X9jT90
アスカ「ブーっ!!返品!!」
シンジ「もう!つけちゃったよ!!」
アスカ「アンタちゃんと人の話聞いてないの!?」
シンジ「タレがあったらタレ付けて食べるんでしょ!?聞いてるよ!!」
アスカ「バカ!!私は」
アスカ「とにかくタレと思しきモノがあるなら一口目はタレ!」
アスカ「って言ったのよ!」
シンジ「だからタレを・・・」
アスカ「アンタ日本人の癖に日本語不自由なの!?」
シンジ「なんでだよ!何も間違って無いじゃないか!!」
アスカ「一口目はタレ!!」
シンジ「はぁ?」
アスカ「二口目はそのままを楽しんでるのよ!!いつも!!」
シンジ「・・・」
アスカ「じゃないと作ってくれたアンタに失礼じゃない!」
45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/06(水) 04:24:12.21 ID:Dm2X9jT90
シンジ「なんだよそれ」
アスカ「アンタの味付けで作ってるんだからアンタの味付けで味わうのが礼儀でしょ!」
シンジ「別にそんなの気にしないよ」
アスカ「アンタバカぁ!?アンタの少し砂糖の入った卵焼きが好きなのよ!!」
アスカ「アンタのいちいち仕込みに手間暇かけた唐揚げの味付けが好きなの!!」
アスカ「最初のタレは二口目から素の味をより楽しむために敢えて付けてるだけじゃない!!」
アスカ「そんな事もわからないなんて!!何たる無自覚!!」
シンジ「アスカ・・・元気そうだね・・・?」
アスカ「!!」
アスカ「ごほっ・・・ごほっ・・・熱が・・・頭がぁ・・・」ちらっ
シンジ「・・・」じっ
アスカ「うぅ・・・寒気がぁ・・・」ちらっ
シンジ「アスカ、もっかい熱測ろうか?」にこっ
アスカ「えっ・・・?」
シンジ「今度はちゃんと表示温度、見せてね?」にこっ
47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/06(水) 04:29:46.65 ID:Dm2X9jT90
アスカ「うっ・・・い・・・いいわよ!」
アスカ「でもその前に・・・」
シンジ「?」
アスカ「罰ゲームが先!」
シンジ「あぁ・・・そんな事言ってたね・・・」
アスカ「んっ!ゲフン!ゲフン!」
アスカ「あぁ・・・身体がしんどーい・・・」
シンジ「・・・」じーっ
アスカ「罰ゲームよ!私を部屋まで連れて行きなさい!!」
シンジ「もう戻るの?」
アスカ「そうよ!どうせこの後のテレビ何て変な黒グラサンがおちゃらけてる番組くらいしかないもの」
シンジ「で?またおぶればいいの?」
アスカ「アンタバカぁ?それじゃ罰ゲームにならないじゃない!」
シンジ「他にどんな連れて行き方があるんだよ・・・」
シンジ「まさか肩組んで連れてけって?」
48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/06(水) 04:35:33.19 ID:Dm2X9jT90
アスカ「まず、私はソファに横になります」ごろん
アスカ「シンジはソファーの延長線上に両手を出して?」
シンジ「はい」すっ
アスカ「すると私が転がります」ごろん
シンジ「重っ!まさか・・・」ずんっ
アスカ「失礼ね!男でしょ!ちゃんと支えてなさいよ!!」
アスカ「私はアンタの首に手をかけて・・・」ぎゅっ
シンジ「ぐるじい・・・」
アスカ「アンタはそのまま立ち上がります」
シンジ「うぅ・・・」ぐぐぐ
アスカ「ほら!歩け!!目的地は私の部屋よ!!」
シンジ「ぐぅうう・・・これじゃまるで・・・」
アスカ「罰ゲームはお姫様だっこでした!!出発進行!!」
シンジ「なんだよコレ・・・」
アスカ「ねぇシンジぃ?」上目遣い
50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/06(水) 04:40:22.31 ID:Dm2X9jT90
シンジ「!!」
シンジ(なんで上目遣いなんだよ・・・)
アスカ「目を逸らさないでよ?」じっ
シンジ「ま・・・前見て歩かないと危ないし・・・」
アスカ「私の事、心配?」じっ
シンジ「一応ね・・・」
アスカ「なによ一応って」
シンジ「同居人として」
アスカ「そっ」
シンジ「そうだよ・・・」
アスカ「他には?」
シンジ「他ぁ?」
アスカ「そ、他には?何かないワケ?」
シンジ「エヴァのパイロットとして・・・?」
シンジ「あっ!クラスメートとしても!うん!!」
52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/06(水) 04:47:07.83 ID:Dm2X9jT90
アスカ「そっか・・・」しゅん
シンジ(いやいやいや・・・落ち込む意味がわからない)
シンジ(そもそもアスカは前も僕の事からかってキスしようとか言って来たり)
シンジ(バカだの変態だの人を軽蔑するような事ばっかり言うじゃないか)
シンジ(それなのに何でそこで落ち込むんだよ)
シンジ(どうせまた悪戯だ・・・今の風邪だって怪しいんだ・・・)
シンジ(学校サボりたいけど暇だから僕も巻き添えにして暇つぶし相手にされてるだけなんだ!!)
シンジ(もうアスカの魂胆は見え見えだよっ!騙されないぞっ・・・)
アスカ「・・・シンジぃ」うるっ
シンジ「な・・・なに?」
シンジ(来た!今度は泣き落とし攻撃か?)
シンジ(騙されないぞ・・・騙されない騙されない騙されない騙されない騙されない騙されない)
アスカ「私って、女として魅力・・・ないのかなぁ・・・」うるっ
シンジ「」
53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/06(水) 04:54:44.18 ID:Dm2X9jT90
アスカ「さっき私が胸押し当てたりしても」うるっ
アスカ「シンジは無反応・・・」じわ・・・
シンジ「む・・・無反応なワケないだろ・・・」
アスカ「耳元で囁いても・・・手の一つも出して来ない・・・」
シンジ「アスカはか・・・風邪引いてるじゃないか・・・」
アスカ「風邪じゃなくても手出せないくせに・・・」
シンジ「そ・・・それは!!」
アスカ「いいの!わかってる!シンジは優しいから・・・」
アスカ「それに・・・私、いつも素直になれないからっ・・・」うるっ
シンジ「そ・・・そんな事ないよ・・・」
シンジ(ダメだ!これはアスカの策略だ!!きっと後でとんでもないことが・・・)
シンジ(いや、いつも素直じゃないアスカが本当の思いを吐露しているのかも・・・!!)
シンジ(バカ!僕がそんなお人好しだからアスカがつけあがるんじゃないか!!)
シンジ(たまにはびしっと言ってやんなきゃいけないんだ!!)
シンジ(きっとコレは仮病だし、僕を嵌めて何か企んでいるに違いないんだ!!)
56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/06(水) 05:02:14.49 ID:Dm2X9jT90
アスカ「私、ズルい・・・こんな時にしか素直になれない・・・」うるっ
シンジ「そんな事・・・ないよ・・・」
アスカ「ごめんね、シンジ・・・何か・・・こんなの私じゃないよね?困るよね・・・?」上目遣い
シンジ「別に困らないよ」
シンジ(困ってるよ!!大いに困ってるよ!!)
シンジ(なんだよ!なんでアスカが素直になるだけで・・・)
シンジ(こんな・・・こんな・・・気持ち・・・)
シンジ(いや!ダメだ!!騙されない騙されない騙されない騙されない騙されない騙されない!!)
アスカ「シンジ・・・いつもありがと」
シンジ「!!?」
アスカ「シンジが私の・・・ミサトのもだけど、身の回りの事やってくれるから・・・」
アスカ「こうして生活出来てるって、凄く思ったの・・・」
シンジ「アスカ・・・」
アスカ「今日ね、嫌な夢を見たの・・・」
シンジ「うなされてたね」
57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/06(水) 05:06:06.04 ID:Dm2X9jT90
シンジ「さ、アスカ・・・ベットに横になって」
アスカ「うん、ありがと・・・シンジ」
シンジ「いいから」
アスカ「熱測る前に、少し話聞いてくれない?」
シンジ「・・・いいよ」
アスカ「その夢でね・・・シンジが」
シンジ「僕が?」
アスカ「死んだの」
シンジ「えっ」
アスカ「生きるのに疲れたって言って」
シンジ「夢の話だよ、関係ないよ・・・」
アスカ「でも私はね、最低な返事をしたわ」
シンジ「そっか」
アスカ「じゃあ死ねば?って言ったのよ?最低でしょ」
シンジ「夢の話だよ」
59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/06(水) 05:12:48.66 ID:Dm2X9jT90
アスカ「それでも!」
シンジ「もういいから」
アスカ「私はアンタを追いつめて殺しちゃったの・・・」
シンジ「そっか」
アスカ「このまま我が侭言い放題で生活したら現実でもアンタ死んじゃうんじゃないかって・・・だからね、ちゃんと素直になろうって」
アスカ「私、こんなだからいきなり学校に行くと上手く出来ないかも知れないって・・・」
アスカ「そう・・・思って・・・」
シンジ「アスカ・・・」
アスカ「だからゴメン、シンジ・・・熱はないの・・・平熱だったわ」
シンジ「やっぱりね、何かおかしいと思ってたんだよ」
アスカ「でも・・・」
シンジ「はぁ・・・なんだ、そう言う事だったのか」
アスカ「えっ?」
シンジ「アスカが何か悪巧みでもしてたんじゃないかって」
アスカ「・・・そう」
60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/06(水) 05:17:07.39 ID:Dm2X9jT90
シンジ「あ、ゴメン!違うならいいんだ!!」
アスカ「・・・」
シンジ「言い過ぎたよ・・・ゴメン・・・」
アスカ「・・・いいの」
シンジ「・・・アスカはアスカのままでいいよ」
アスカ「でも・・・」
シンジ「いいんだ・・・急に素直になられても正直反応に困ったし」
シンジ「アスカはいつも通りのアスカでいいんだ」
アスカ「ホント・・・?」うるうる
シンジ「ホントだよ」
アスカ「シンジ・・・!!」うるうる
シンジ「もう!今日だけだからね!仮病なんて!!」
アスカ「うん・・・シンジ・・・でも、本当に・・・」
シンジ「いいんだ・・・アスカの気持ちはわかったから・・・」
アスカ「ありがとう、シンジ・・・こんな私を許してくれて・・・」
66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/06(水) 05:28:47.02 ID:Dm2X9jT90
アスカ「と、言うワケで!!」
シンジ「・・・?」
アスカ「私の勝ちね!!ミサト!!」
シンジ「へ?」
ミサト「シンちゃーん?ダメよもう!アスカの安っすい演技に引っかかるなんて!!」
シンジ「居たんですか?ミサトさん」
ミサト「居たも何も、朝からぜーんぶ聞いてたわよ部屋に隠れて」
アスカ「ホラ!言ったでしょ!このバカは安直だからすぐ引っかかるって!!」
アスカ「最も、私の素ッ晴らしい演技力と!」
アスカ「シンジを籠絡する為に最大まで研鑽したシンジへの気持ちロープレが最高の出来だったからだけど!!」
アスカ「私ったら天才過ぎて何でも出来るから困るわ!!」
ミサト「ぐぅううう・・・」
アスカ「ハイ!ミサト!!ちゃんとシンジが私のままで良いって台詞引き出せたんだから!!それも同意を2回も!!」
ミサト「わかったわよ・・・仕方ない!持ってけ泥棒!!10万よ!!」
アスカ「毎度ぉー!!さ、学校も休んだ事ですし!!服でも買いに行こーっと!!」るんるん
67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/06(水) 05:29:43.99 ID:5VZJamMn0
これは・・・
73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/06(水) 05:40:27.23 ID:Dm2X9jT90
シンジ「あの・・・」
アスカ「あん?」
ミサト「なになに?どしたのシンちゃん」
シンジ「これは・・・?」
アスカ「アンタバカぁ?まだ気付いてない訳!?」
ミサト「あぁ・・・アスカとね賭けてたのよ」
アスカ「アンタが私の性格をどう思ってるのかって話に昨日なったのよ!!」
シンジ「はぁ・・・?」
アスカ「そしたらミサトのバカが!!」
アスカ「アスカみたいな我が侭放題の性格、シンちゃん困ってるに決まってるじゃない!なーんてふざけた事抜かすから!!」
ミサト「アスカがシンちゃんの口から私のままで良い的な言葉を引き出せるかどうか勝負する事にしたのよ」
アスカ「ただの勝負じゃ面白くないから、小遣いと条件賭けたのよ!!」
ミサト「取り敢えず10万とぉ・・・」
アスカ「アンタから引き出せたら私は今まで通り」
ミサト「そうでなければアスカはちゃんと素直になるのも条件にしてね」
74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/06(水) 05:48:36.31 ID:Dm2X9jT90
アスカ「私の性格がバカにされたのよ!!もっと吹っかけておけば良かったわ!!」
アスカ「ま、この私の人格がバカシンジごときに否定されるなんて微塵も思いはしなかったけどっ!!」フン
シンジ「そ・・・そう・・・」
ミサト「シンちゃーん・・・オットコノコでしょー?たまにはガツンと言ってやったら良いのよ!!」
アスカ「無理よ!このバカには!!」
アスカ「ま、これでシンジが私の従順な犬であることも証明出来たし!」
アスカ「臨時収入も入ったし!結果オーライね!!」
ミサト「はぁ・・・しばらくはアスカの我が侭が容認されるわね・・・」
シンジ「酷いよ!!僕を使ってそんな・・・!!」
アスカ「うるさい!」ピッ
再生『シンジ「・・・アスカはアスカのままでいいよ」』
再生『シンジ「アスカはいつも通りのアスカでいいんだ」』
シンジ「」
アスカ「わかってると思うけど、コレ人質だから」ニヤリ
ミサト「あちゃあ・・・」
79:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/06(水) 05:58:36.26 ID:Dm2X9jT90
アスカ「さてと・・・」ぐいっ
シンジ「うわっ!!」
アスカ「ぼさーっとしてんじゃないわよ!!」
シンジ「えっ・・・?えっ・・・!?」
アスカ「荷物持ち!!行くわよっ!!」ずるずる
シンジ「そんなぁ・・・」ずるずる
ミサト「あらぁ・・・いってらっしゃーい・・・」ひらひら
アスカ「ほら!ぼさっとしてないで!!さっさと立てーっ!!」ドカッ
シンジ「痛いなぁもう!全然元気じゃないか!!」
アスカ「バカ!アンタから言葉引き出す為に寝ずで妄想してたのよ!!一周して目が覚めただけよ!!」
アスカ「全く!アンタが死のうがどうしようが関係ないけど!!」
アスカ「頭の中でアンタ殺すくらいしておかないと・・・」
アスカ「アンタが私の性格否定した時に、多分・・・素直になれないと思ったのよ、バカシンジ!!」
シンジ「アスカ・・・」
アスカ「あによ!?」
80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/06(水) 06:03:42.45 ID:Dm2X9jT90
シンジ「素直じゃないなぁ・・・」
アスカ「フン!!素直じゃない方が私らしいんでしょ!!私は私よ!!」
シンジ「そうだね・・・」
アスカ「・・・でも、どうだったワケ?ホントの所」
シンジ「えっ?」
アスカ「色々試したのよ・・・アンタが私の事嫌だって思ってたなら・・・」
アスカ「どう接して行けば良いのかわからなかったから・・・」
シンジ「そうだね・・・」
アスカ「・・・」
シンジ「胸があたった時はドキドキした」
アスカ「~~~~!!!」カァァ
シンジ「赤ちゃんゴッコはちょっと引いた・・・」
アスカ「・・・」ずぅううん
シンジ「上目遣いは裏があると思った」
アスカ「ゲッ・・・バレかけてたの?」
83:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/06(水) 06:13:10.85 ID:Dm2X9jT90
シンジ「怪しいなって思ったよ・・・」
アスカ「仮病はバレたもんね・・・」
シンジ「でも・・・」
シンジ「アスカはアスカのままが良いって言うのはホントの気持ちだから」
シンジ「口は悪くても美味しそうに料理を食べてくれるし」
アスカ「・・・アンタ」
シンジ「家事も少しは感謝してくれてるみたいだし?」
アスカ「あ・・・アレは演技で!!べ別に感謝なんてこれっぽっちも!!」あせあせ
シンジ「いいんだ・・・わかってるから」
アスカ「うぅ・・・知らない!!」ぷいっ
シンジ「でも・・・たまに素直になれたらもっと可愛いんだろうなぁ」くすっ
アスカ「~~~~~~!!!!」カァァ
シンジ「って思っ・・・アスカ?」
アスカ「ふ・・・ふえっ!?」
シンジ「どうしたの?遠く見て・・・?」
87:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/06(水) 06:24:30.54 ID:Dm2X9jT90
アスカ「なんでもない!コッチ見んな!!バカシンジ!!」ぷいっ
アスカ(まずいわ・・・どんな顔してるのか想像もできない・・・)にへら
アスカ(ただ、弛緩し切ってるのは間違いなさそうね・・・バカシンジなんかに・・・悔しい!!)にへら
シンジ「アスカ?すれ違う人が凄い顔してアスカ見てるけど・・・?」
アスカ「バ・・・バカね!私の美しさに呆然としてるだけよ!!」ぷいっ
シンジ「そっか・・・?そうかな?」
アスカ「そうなの!わかったらこっち見んな!!バカシンジ!!」ぷいっ
シンジ「前見ないとぶつかるよ?」
アスカ「うぅ・・・!!」
シンジ「あれ?もしかして・・・」
アスカ「わーっ!!わーっ!!わーぁあああああ!!!!聞こえない聞こえない聞こえない!!!!」
シンジ「もう・・・」
アスカ「別に照れてなんかないんだから!!」
シンジ(照れてたんだ・・・)
アスカ「ぐぅううう・・・」
88:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/06(水) 06:30:03.49 ID:Dm2X9jT90
シンジ「ね・・・アスカ?」
アスカ「はぁ?今洋服選びで忙しいんだけど!!」
シンジ「後で今日の妄想話聞かせてよ?」
アスカ「ぶふっ!!」
シンジ「あ、ここじゃ嫌だろうから・・・ご飯でも食べながら」
アスカ「・・・いいけどオゴリよ?」
シンジ「わかってるって」
アスカ「・・・話さないかも知れないわよ?」
シンジ「えーっ・・・その時は割り勘で」
アスカ「ケチね」ケッ
シンジ「ミサトさんから10万もくすねたくせに・・・」
アスカ「今日使い切る予定なの!!」
シンジ「うわぁ・・・」
アスカ「文句ある!?」
シンジ(10万分の買い物袋持たされるんだ・・・僕・・・)
90:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/06(水) 06:37:22.49 ID:Dm2X9jT90
アスカ「でね・・・長いトイレねって思ってる事にしたのよ」
シンジ「それで?」
アスカ「様子を見に行くと・・・」
シンジ「・・・」
アスカ「辺りは血みどろ」
アスカ「私はドアをドンドン叩くの・・・シンジー!シンジー!って呼びかけながら」
アスカ「そしたら後ろからアンタの亡霊が出て来て・・・」
シンジ「ゴクリ」
アスカ「動脈から血を噴き出しながらアンタが気持ち悪い?って」
シンジ「そりゃ気持ち悪いよ」
アスカ「そうよ!自分の妄想力の高さに嫌気が差したわ!!」
シンジ「それでそれで?」
アスカ「妄想がクライマックスを迎えようとした頃に」
アスカ「アンタが体よく起しに来たってワケ」
シンジ「へぇ・・・」
91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/06(水) 06:42:44.04 ID:Dm2X9jT90
アスカ「全くアンタのタイミングの良さったらないわ!」
シンジ「そりゃどうも」
アスカ「援護はへったくその癖にね!」
シンジ「酷いな」
アスカ「さ、話したんだからコレはアンタのオゴリね!」
シンジ「わかってるよ・・・」
アスカ「む!反抗的な態度!!すいませーん!パフェ追加で!!」
シンジ「な・・・」
アスカ「フン!!」
シンジ「はぁ・・・僕の小遣いが・・・」
アスカ「ま、でも嬉しかったわよ」
シンジ「僕の財布は悲鳴を上げてるよ・・・」
アスカ「もう!男の癖にみみっちいわね!!」
シンジ「ごめん・・・で、何が嬉しかったって?」
アスカ「・・・やっぱり言わない」
93:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/06(水) 06:51:36.40 ID:Dm2X9jT90
シンジ「気になるじゃないか・・・」
アスカ「そう?」
シンジ「そうだよ」
アスカ「そんなに気になるぅ?」
シンジ「一応・・・」
アスカ「一応ぅ!?アンタ、そう言う当たり障りの無い言葉好きよね!!」
シンジ「それは・・・」
アスカ「同居人としてーとか!クラスメイトとしてーとか!」
アスカ「おまけにエヴァまで引き合いに出して誤摩化すんだから!!」
シンジ「だって・・・」
アスカ「だってもヘチマもなーい!!」
アスカ「私の嬉しかった事、知りたい?」
シンジ「知りたいよ」
アスカ「じゃ、私が今聞きたい言葉を言えたら教えてあげるわ!」
シンジ「なに?」
95:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/06(水) 06:56:00.45 ID:Dm2X9jT90
アスカ「私の事、心配した?」
シンジ「した」
アスカ「正解、じゃあ・・・アンタにとって私ってなに?」
シンジ「・・・えっ?」
アスカ「答えれないの?」
シンジ「えっと・・・その・・・」
アスカ「あと5秒!」
シンジ「えっ!!」
アスカ「4」
アスカ「3」
アスカ「2」
アスカ「1」
シンジ「なんて答えれば良いかわかんないよ・・・」
アスカ「はいタイムアップ・・・残念でした、教えなーい」
シンジ「そんなぁ・・・」
96:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/06(水) 07:06:35.00 ID:Dm2X9jT90
アスカ「はぁ・・・ホント、こいつの相手は疲れるわ・・・」
シンジ「だって一緒に暮らしてるけど・・・家族って言うのも変だし・・・」
アスカ「・・・」
シンジ「同級生だし、同じチルドレンだし・・・」
アスカ「ハァ・・・アンタバカぁ?」
シンジ「な・・・なんでだよ!」
アスカ「ホントにバカね・・・」
シンジ「一生懸命考えてるじゃないかっ・・・」
アスカ「アンタはそうやって一生悩んでなさい」じとーっ
アスカ(私はアンタがありのままの私を見てくれてた事が嬉しかったのよ・・・バカシンジ)
アスカ(アスカはアスカのままが良いって・・・)
アスカ(その気持ちをもっと違う言葉とタイミングで言われたら・・・)
アスカ(私もアンタにだけは素直になれそうなのに・・・まだまだ先ね・・・バカシンジ)
97:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/06(水) 07:13:28.72 ID:Dm2X9jT90
シンジ「だって・・・一緒に暮らしてるでしょー?同い年でしょ?エヴァで・・・」ブツブツ
アスカ「まだ悩んでんの?もういいわよ!バカシンジ・・・」コツン
シンジ「もう!小突かないでよ・・・」
アスカ「はぁ・・・アンタがブツクサ言ってる間にパフェ食べ終わったわよ」
アスカ「支払いよろしく」
シンジ「ま・・・待ってよアスカぁ・・・」
アスカ「ほら!ちゃっちゃと来なさいよ!!」
シンジ「もう・・・勝手なんだから・・・」
アスカ「カメも驚く鈍感のアンタに言われたくないわよ」
シンジ「なんだよそれ!」
アスカ「そのままの意味よ・・・バーカ、さっさと済ませて帰るわよ」
シンジ「もう・・・忙しいなぁ・・・アスカは」
アスカ「ケッ・・・うるっさいわね!!さっさと行くわよ!!バカシンジ!!」
シンジ「待ってよ、アスカぁ・・・」
終われ
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