唯「うわぁ~! 今年もアズサ大量発生だね!」

28 8月, 2011 (02:36) | けいおん! | By: SS野郎

1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 20:00:44.72 ID:dHPUtbSP0
唯「校舎の壁までビッシリだよ!」

律「感想はいいから唯も駆除剤撒くの手伝えよー」シューッ

澪「そうだぞ。私らの班だけいつまでたっても掃除終わらないだろ」シューッ

アズサ「ウゥ・・・クルシィ。ムネンデス・・・」キュー

唯「だって、なんか可哀相なんだもん」

紬「唯ちゃんは優しいのね~」


5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 20:03:51.65 ID:dHPUtbSP0
澪「そうは言っても、こればっかりはしょうがないよ」シューッ

律「定期的に駆除しねーと学校中アズサだらけになっちまうからな」シューッ

アズサ「ヤラレタ・・・フカクデス・・・」バタッ

紬「あ、踏んじゃった」プチッ

アズサ「ウギャーッ!!」

律「私なんてもう何十匹も踏んでるよ・・・ほら、靴の裏真っ黒!」

澪「うわぁ!!!! 見せるな、バカ律!!!!」 ゴンッ

律「ぐぇ!!!!」

8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 20:07:24.42 ID:dHPUtbSP0
唯「でもぉ・・・」

律「でもじゃなーい!」ビシッ

唯「アイタ!」

澪「アズサは雑食で、コンクリートも食べちゃうからな・・・」

紬「繁殖力もすごいし、放っておいたら学校が倒壊しちゃうわよ」

唯「むぅ~・・・一匹一匹はこんなに可愛いのにぃ~」 ヒョイッ

アズサ「ハナスデスッ! ハナスデスッ!」ジタバタ

14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 20:11:21.89 ID:dHPUtbSP0
アズサは割と最近発見されたばかりの小型生物だ。

澪「まぁアズサも、十年くらい前までは特別保護の対象だったらしいけどな」

唯「そうなの?」

律「おいおい唯、こんなの中学で習っただろ?」

唯「近代生物学は苦手なんだもん!」

律「いや・・・これ生き物学の範囲だからな」

紬「オーストラリアのコアラみたいに、保護している間に増えすぎちゃったのよね」

律「そゆことっ! だからこうやって駆除してかないと・・・」

アズサ「ヤラレルマエニ、ヤッテヤルデス!!」ガブッ

律「・・・」シューッ

アズサ「ウギャギャギャーッ」

17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 20:18:17.22 ID:dHPUtbSP0
アズサ「マツデス!! セメテ、シヌマエニジセーヲ!!」

唯「なに? じせー?」

和「ああ、それは『辞世詠み』ね」

律「げっ、のどか!?」

和「もう、なに遊んでるのよ。他の班はもうとっくに駆除が終わってるのよ?」

律「いやぁ…唯のやつがさぁ…」

唯「ねえねえ和ちゃん! 『じせーよみ』ってなに?」

和「『辞世詠み』はアズサの習性の一つよ。彼らは死期が迫るのを感じると、『辞世の句』という短歌を詠むの」

和「この世に生きたあかしを残すためにね」

唯「へぇーなんだか武士みたいだね」

22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 20:24:55.78 ID:dHPUtbSP0
和「もう、中学で習ったでしょう?」

紬「初めて発見されたアズサの『辞世の句』は有名よね!」

澪「えっとたしか…『君がため 捨つる命は 惜しむれど…」

律「心にかかる 国の行く末!!!!」

和「へぇ…律でも知ってるのね」

律「へへーん…って、なんか失礼じゃなかったか今の言い方!?」

唯「ぶー…りっちゃんのくせに」

27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 20:30:20.84 ID:dHPUtbSP0
アズサ「ヨムデス!! アアムネン ゲンセニミレンハ オオカラム…」

和「…」シューッ

アズサ「ワガコノスダチ ミレヌガカ…ウギャァァァァァ!!!!」

唯「ああっ、ひどいよ和ちゃんっ!」

和「いちいち聞いてたら日が暮れるわよ。ちゃっちゃと片づけちゃいなさい」 ブチブチ

オギャーッ!!  ヒエーッ!!

律「それもそうだな」 シューッ

アズサ「キミコソバ…ウグググゥ!!」 キュー

29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 20:34:15.64 ID:dHPUtbSP0
唯「でもなぁ…」 ヒョイッ

アズサ「フカク!! ツカマッタデス!!」 

唯(かわいい…やっぱり殺せないよね…)

アズサ「ンエエイ!! ヒトノテニカカルグライナラ、コノハラカッサバイテヤルデス!!」ガシュッ ブッシュアアアアアアアアア

唯「うわっ、なに!?」

和「それは『切腹』。アズサの習性よ」

唯「」

30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 20:36:48.37 ID:dHPUtbSP0
澪「見えない聞こえない見えない聞こえない見えない…」

紬「み、澪ちゃん…?」

律「あー、澪は『切腹』にトラウマがあるからなぁ…」

唯「トラウマ?」

アズサ「ングゥゥ・・・ダレカ!! ダレカ、カイシャクヲォ…」 ピクピク

唯「」

34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 20:40:30.75 ID:dHPUtbSP0
律「ああ…小学生のころ、澪の服の中にアズサが入っちゃったことがあってな」

紬「あらまあ!」

唯「なんで嬉しそうなのムギちゃん」

律「アズサからしてみれば、敵に捕まったんだと思ったんだろうな…その服の中で『切腹』しちゃったんだよ」

唯「うわあ…」

和「それはグロね」

36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 20:44:45.10 ID:dHPUtbSP0
律「おまけに、服の裏地には血文字でベッタリと…」

『身はたとひ 武蔵の野辺に朽ちぬとも 留め置かまし 大和魂』

律「…って」

唯「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

澪「」

紬「澪ちゃん?」

和「失神してるわね」

37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 20:48:37.23 ID:dHPUtbSP0
律「…ってもまぁ、『切腹』なんてそうそうお目にかかるもんでもないけどな」

唯「どぉして?」

紬「『切腹』は、士族アズサだけに見られる習性なの」

和「いくら唯でも、アズサのカースト…身分制度くらいは覚えているでしょう?」

唯「うん! 牧師アズサと王様アズサと…あと兵隊アズサと奴隷アズサのことだよね!」

律「小学校低学年の説明だな…」

紬「兵隊アズサさんは、とってもプライドが高いの」

唯「そうなんだー」

アズサ「キェェェェェl!! チチノカタキ!!」

アズサ「ウチイリデゴザル!! ウチイリデゴザル!!」

38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 20:51:47.62 ID:dHPUtbSP0
~一時間後~

律「ふぃぃ…やっと終わったな」

唯「和ちゃんが手伝ってくれたおかげだよっ!」

澪「ごめんな和…」

律「澪ちゃんはずっと気絶してて全然役に立たなかったもんなぁ」 ニヤニヤ

澪「誰のせいだ、誰の!!」

和「はいはい、もういいから帰りましょう」

紬「帰りましょーう♪」

「…」 ガサガサ

唯「ん?」

40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 20:55:12.96 ID:dHPUtbSP0
唯「あっ、ちっちゃいアズサ!」 ヒョイッ

アズサ「ヒッ!? ミツカッタデス!!」

律「なんだまだ残ってたのかよ…」

唯「ちっちゃ~可愛い~」 ナデナデ

和「生まれたてのアズサのようね」

紬「可愛いわねぇ~」 ツンツン

アズサ「ヤ、ヤメルデス!! ハナスデス!!」

43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 20:57:07.77 ID:dHPUtbSP0
唯「ねぇねぇ! なんで生まれたてなのに言葉を話せるの!?」

澪「たしかに不思議だな」

和「それは…ちょっと複雑よ?」

唯「教えて教えて!」

紬「私も知りたいわ~」

和「じゃぁ…こほん」

44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 21:03:04.14 ID:dHPUtbSP0
和「その理由は遺伝の方法にあってね。
  アズサの脳の中には『カルマ』と呼ばれる、ヒトで言うと海馬のような記憶装置があるのだけれど、
  子供ができるとこれが分裂を起こすの。
  そしてその分裂した『カルマ』が、胎児アズサの脳内に移植されて…」

~10分後~

和「…つまりアズサの『本能的記憶』というのは、
  古代から連綿と受け継がれてきた種の記憶とも言うべき壮大な…」

律「ん…もういいわ、和…」

唯「馬鹿でごめんなさい…」
 
和「あらそう」

47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 21:05:53.61 ID:dHPUtbSP0
律「んまぁ、さっさとこいつを潰して、家に帰ろうぜ!」

アズサ「ヒッ!?」 ビクッ

唯「だ、だめだよ! こんなにちっちゃいのに!」

澪「でも…ほっといたらまた増えるんだぞ?」

唯「大丈夫だよ! 一匹しかいないんだから、子孫も残せないよ!」

和「残せるわよ」

唯律澪紬『え!?』

50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 21:08:06.21 ID:dHPUtbSP0
和「アズサには男性器も女性器もついているからね」

紬「そ、それって…」

和「そう、セルフセックスができるの」

澪「なっ!?」

紬「まぁ!」

唯「おおっ、いわゆる一人エッチだね!!」

律「いや、それとはまた違うと思うぞ」

52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 21:12:07.13 ID:dHPUtbSP0
和「そういうわけで、一匹でも繁殖するわ」

唯「で、でもぉ…」

アズサ「ウウ・・・コワイデス・・・シニタクナイデス・・・」 ブルブル

和「はぁ…まぁ可愛いのは確かだけれどね」

澪「ホントだ…ちょっとだけ、可愛いかも…」 ツンツン

和「ちなみに澪が今つついてるのが、男性器よ」

アズサ「ニャフゥ・・・」 ドピュドピュッ!

澪「」

56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 21:15:14.78 ID:dHPUtbSP0
唯「うわっ、おしっこした!」

和「おしっこじゃないわ。精液よ」

唯「せいえき…つまりセーシだねっ!」

和「ええ。アズサの精液は滋養強壮にも効くらしいわ」

唯「ふぅん、どれどれ…」 ペロペロ

アズサ「ニャァッ!?」 ビクッ

紬「ゆ、唯ちゃん///」

61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 21:19:00.55 ID:dHPUtbSP0
唯「うえ…しょっぱいや」

律「身の方はおいしいんだけどな」

紬「ええ!? アズサって食べられるの!?」

澪「し、知らなかったのか!?」

律「バターとしょうゆで炒めるとウメーんだぜ」

唯「私は…ちょっと苦手かなぁ」

和「唯は好き嫌いはしないけど、昔からアズサだけは食べなかったわよね」

唯「かわいそうなんだもん…」

63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 21:23:07.98 ID:dHPUtbSP0
和「…っと。話してたらもうこんな時間」

律「うわっ! 今日宿題多いんだ!」

澪「早く帰ろう…唯はそのアズサ処分しとけよ」

唯「わ、わかったよぅ…」

アズサ「ウウウ・・・シクシク」

唯「…」

65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 21:24:55.46 ID:dHPUtbSP0
唯「ただいま~」

憂「おかえり、お姉ちゃん! ご飯にする? それともお風呂? それとも、ア…」

唯「宿題にするよ! ご飯は後でっ!」タンタンタンッ

憂「」

66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 21:26:59.30 ID:dHPUtbSP0
~唯の部屋~

唯「結局持って帰ってきちゃった…」

アズサ「ウウ・・・ユレタデス、ヨッタデス…」

唯「殺せないよね…こんなに可愛いんだもん」

アズサ「ココハ・・・シラナイトコロデス!?」

唯「ここは私の部屋だよ~」

69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 21:31:51.30 ID:dHPUtbSP0
アズサ「テキノ ホンジンデス!? ムムゥ・・・コウナッタラ、ハラヲ ククルデス!!」

唯「なにもしないよ…あっ、うちで『切腹』とかはやめてね?」

アズサ「ジセイヲ ヨムデス!!」

唯「あわわ、なにもしないってば!」

アズサ「テヲアゲテ…」

唯(生まれたてなのにちゃんと辞世を読むんだ…健気だなぁ…)

アズサ「テヲアゲテ オウダンホドウヲ ワタロウヨッ!!」 ババーン!!

唯「…」

73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 21:35:06.69 ID:dHPUtbSP0
アズサ「サァ モウ ミレンハ ナイデス!! ニルナリ ヤクナリ スキニスルデスッ!!」

唯「ねぇ君…それじゃあ短歌じゃなくてハイクだよ…」

アズサ「ナ!? タンカ ジャナイデス!?」

唯「短歌は5・7・5・7・7」

唯「君のは5・7・5で終わっちゃってるよ」

アズサ「ソ、ソンナ・・・」

75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 21:37:33.11 ID:DlyF7H0s0
唯が教える立場

76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 21:38:42.07 ID:dHPUtbSP0
アズサ「ジセイモ ウマク ヨメナイナンテ…シゾク シッカクデス・・・」 シクシク

唯「な、泣いちゃった…」

アズサ「コウナレバ ハラヲキッテ ハジヲ ソソグデス!!」 

唯「なっ…ストップストップ!!」

アズサ「ウオオオオオオオオオ!!」

77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 21:41:15.06 ID:dHPUtbSP0
アズサ「ウオオオオオ…オ…」 ピタッ

唯「ん? 手が止まった…」

唯「思いとどまってくれたんだねっ!」

アズサ「ウッ…アウゥ…」 ポロポロ

唯「?」

アズサ「シネナイデス…ヒック…コワイデス…」

唯「…」 

79:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 21:41:47.63 ID:tbiil3Tmi
アズサかわゆすなぁ

83:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 21:45:23.29 ID:dHPUtbSP0
唯「よしよし…しかたないよ、まだ子供なんだもん」 ナデナデ

アズサ「ウッ・・・エグッ・・・」

唯「ほら…これお食べ」

アズサ「ウウ・・・ミタコトナイモノデス…」

唯「これはアルミ缶だよ」

アズサ「アルミカン…?」

85:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 21:50:12.59 ID:dHPUtbSP0
アズサ「イランデス!! テキノ ホドコシハ ウケンデス!!」

唯「あれ? アルミ缶は大好物って聞いたんだけどな…」

アズサ「コウブツ ダトシテモ ゼッタイニタベ…」 グゥー

唯「…」

アズサ「…」

唯「…食べたら?」

アズサ「…タベルデス」

87:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 21:51:51.45 ID:dHPUtbSP0
アズサ「ナンデス コレ!! ウマイデス!! ウマスギルデス!!」 モシャモシャ

唯「ふふっ、よかった~。今度から毎日拾ってくるよ」

アズサ「マイニチ コレガ タベラレルデス!?」

89:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 21:55:47.52 ID:dHPUtbSP0
唯「そうだよ~」

アズサ「オンニ キルデス!! シゾク タルモノ、ウケタ オンギハ ワスレンデス!!」

唯「えらいえらい」 ナデナデ

アズサ「ニャフウゥ・・・アルジ クスグッタイデス」

唯「あるじ?」

アズサ「コレカラハ アルジト ヨブデス!! ゴオント ホウコウ デス!!」

唯「ごおんとほーこー? 難しい言葉知ってるなぁ…」

92:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:00:42.44 ID:dHPUtbSP0
憂「おねーちゃーん? 宿題終わった~?」 トントントンッ

唯「うわっ、憂だっ! 隠れて!!」

アズサ「ウイ??」

唯「妹だよ!」

アズサ「アルジノ イモウトギミ!! アイサツ スルデス!!」

唯「だめだめ!! アズサ持って帰ってきたなんてバレたら、憂におこられちゃうよっ!!」

アズサ「アイサ…ムギュゥッ!!」

94:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:03:16.53 ID:dHPUtbSP0
ガチャッ

憂「おねーちゃん?」

唯「ななななに?」

憂「? いや、そろそろ宿題終わったかなあって…」

唯「う、うん! 終わった終わった!!」

アズサ「ンゴゴゴゴオ!?」 モゾモゾ

唯「し、し~! きゃははっ、くすぐった…っ」

憂「?」

95:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:06:42.50 ID:dHPUtbSP0
唯(や、やば…っ)

憂「終わったなら、おねーちゃん…ご飯? お風呂? それと…」

唯「じ、じゃあお風呂入ってくるね!」 ピューッ

憂「」

96:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:07:24.01 ID:dHPUtbSP0
カポン・・・

アズサ「モウ・・・アルジ ゴウインデス!!」

唯「だって…ばれたら君、駆除されちゃうんだよ?」

アズサ「ヒッ!? クジョハイヤデス!! イヤデス!!」ギュウ

唯「よしよし…大丈夫。私が守ってあげるからね」

アズサ「ニャフゥ・・・アルジノホッペ ヤワラケーデス」 スリスリ

唯「ふふっ…くすぐったいよぉ!」

99:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:10:29.59 ID:dHPUtbSP0
アズサ「ゴポポポ…」

唯「うわっと! いけねっ」 ヒョイッ

アズサ「プハァ! ゲホゲホッ・・・キヲツケテクダサイ!! テヲハナシタラ シズムデス!!」

唯「へへ…面目ねぇです」

アズサ「ナンダカ アルジ ネプチューン ミタイデス」

唯「ねぷちゅーん?」

アズサ「ウミノ バカデケー カミサマデス」

唯「ば、ばかでかい!?」

101:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:16:04.65 ID:dHPUtbSP0
唯「あずにゃん…女の子に馬鹿でかいは失礼だよぉ…」ブクブク

アズサ「アズニャン??」

唯「ああ、私が今考えたあだ名ね。いつまでも君って呼んでるわけにもいかないし…」

アズサ「キニイッタデス!!」

唯「よかった~」

アズサ「ソレト バカデケーイッテ ゴメンデス。ムネハ デカクナイカラ アンシンスルデス!!」

唯「」

105:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:19:51.58 ID:dHPUtbSP0
唯「言ったな…このぉ!!」 ツンツンツンツンツンツンツンツン

アズサ「ウ、ウッヒャッヒャッヒャッヒャ!!!! ヤ、ヤメルデス!! ヘンタイデス!!」

アズサ「アルジノ タチバヲ リヨウシタ、アクシツナ セイテキ イタズラ…アッヒャッヒャ!!!!」

唯「このっ、まだ言うか!!」

アズサ「ヒャウウ・・・ゴメンデス!! ユルスデス!! アルジノ ムネハ ダイナマイト ボキュンデス!!!!」

唯「ダ、ダイナマイトボキュン!?」

107:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:25:30.07 ID:dHPUtbSP0
唯「それも…ええと、カルマの記憶なの?」

アズサ「ソウデス!! ダイジナ キオクダケハ ヒキツガレル シクミデス!!」

唯(ダイナマイトボキュンは大事な記憶なの?)

108:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:26:14.46 ID:dHPUtbSP0
~夜~

アズサ「アルジ…ネルデス!?」

唯「うん…もう寝るよ~」

パチッ

アズサ「ヒトハ ネルトキ クラクスルデス??」

唯「ふぁ…そう、らよぉ…」

アズサ「アルジ??」 ユサユサ

唯「んごぉ…」スヤスヤ

アズサ「…オヤスミデス」

109:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:30:48.38 ID:dHPUtbSP0
~朝~

唯「んんっ…朝…?」

唯「あずにゃ…あれ? あずにゃん!?」

アズサ「ココデス!! ツクエノ ウエデス!!」

唯「なんだ。いなくなったと思ってびっくりし…」

唯「うええぇ!?」

アズサ「アルジ ドウシタデス??」

唯(部屋中がかじられてる…)

111:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:33:49.07 ID:dHPUtbSP0
~昼休み~

唯「もうっ、これっきりにしてよね! あの後、憂ごまかすの大変だったんだからっ!!」

アズサ「ウウ…メンボクネェデス」

唯「それにしても、あずにゃん早起きなんだね。これから朝起こしてよ!」

アズサ「ハヤオキ チガウデス!! アズニャン ヤコウセイデス!!」

唯「夜行性? じゃあ昨日寝てないの!?」

アズサ「ミジカイ スイミンヲ ナンドカニ ワケテ トルデス!!」

アズサ「トイウワケデ、オヤスミナサイデス」

アズサ「スゥ・・・」 スヤスヤ

唯「…ふふっ」 ナデナデ

アズサ「ムニャ…アルミカンニハ、オミソヲ ヌッテクレタラ ナオヨシ…」 ムニャムニャ

唯(寝言でおねだりしてきた…)

117:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:37:22.04 ID:dHPUtbSP0
~夜~

唯「今日はあんまりかじらないでね!」

アズサ「ダイジョウブデス!! コレダケ アルミカンガ アレバ…」 モシャモシャ

唯「それと…今日はそれだけじゃなく、プレゼントがあるのですっ!」

アズサ「プレゼント?? オミヤゲノ コトデス!?」

唯「そうだよ~」

アズサ「タノシミデス!!」

唯「なんとそれは…じゃじゃーん! おっみそ~!!」

アズサ「イッ・・・」

唯「ふふっ」

アズサ「イヤッッッッッタァァァァァァァッァァァァァッァァァ!!!!!!!!!」

唯「っ!?」ビクッ

120:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:41:28.70 ID:dHPUtbSP0
アズサ「オミソッ!! オミソデスッ!! オミソォォォォォォォォォォォ!!!!!!」

唯「あ、あずにゃん…しぃ~!!」

アズサ「ウッヒョォォォォォォォ!!!! クンカクンカ!!! イイニオイデスッ!!! オミソイイニオイデスッ!!!!」

唯「わかったから! 憂にバレちゃうっ!!」

アズサ「ハッ・・・ハッ・・・オ、オチツイタデス…トリミダシテゴメンナサイデス」

唯「い、いいよ別に…悪気があったわけじゃないし」

唯(まさかこんなに喜んでもらえるとは…)

124:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:46:30.80 ID:dHPUtbSP0
唯「それじゃあお休みあずにゃん…」

アズサ「オヤスミナサイデス」

パチッ

唯「すぅ…」

アズサ「イマノウチニ アルジノイエヲタンケンスルデス!!」

アズサ「ヨイショ…」 イソイソ

126:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:50:17.54 ID:dHPUtbSP0
唯「ムニャ…んん…? おトイレ…」 モゾモゾ

トントントンッ

唯(あれ? 明かりがついてる…?)

唯(それになんだかいいににおい…)

~リビング~

唯「うい~? 起きてるの~?」

憂「あっ」

唯「あっ」

129:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:56:22.17 ID:dHPUtbSP0
唯「あ~っ!! 憂、一人で夜食食べてる~!!」

憂「ご、ごめんね…どうしてもおなか減って眠れなくって…」カァァァァァァァ

唯「憂いのくいしんぼ!! 私にもちょうだい!!」 ヒョイッ パクッ

憂「あっ…」

唯「ん~おいひぃ~!!」ポワポワ

憂「そ、そう…?///」

唯「うん!!」

憂「よかったぁ! でも、おねーちゃん嫌いじゃなかったっけ、アズサの佃煮」

唯「え…?」 ポロッ

130:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:57:25.51 ID:sMoC2Y1Y0
ああ・・・

138:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 23:01:02.22 ID:UIJUL1bZ0
うあああああああああああ

140:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 23:01:44.78 ID:dHPUtbSP0
憂「さっきたまたま台所で見つけて…」

憂「おねーちゃん、昔からアズサ嫌いだったから、起こすのもなぁって・・・」

憂「でも、好きになったんだね!!」

憂「これから毎日でも作ってあげる!!」

憂「? おねーちゃん?」

唯「あ…っ」

憂「?」

唯「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!!!!!」

144:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 23:04:38.07 ID:dHPUtbSP0
憂「…と、いうわけで…」

律「唯が口をきいてくれない、と」

澪「憂ちゃんも大変だな」

憂「私…どうしたらっ…グス…取り返しがつかないことしちゃった…」ボロボロ

紬「憂ちゃんは悪くないわよ…。リビングにいたアズがペットだなんて、だれも思わないもの…」

律「そうだぞ! 憂ちゃんは悪くないよ」

憂「ううっ…皆さん、ありがとうございますっ…!」

152:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 23:09:52.62 ID:dHPUtbSP0
律「しかし、これで唯が一週間も学校を休んでる理由がわかったな…」

憂「いえ…それはまた、違う理由なんですけど…」

紬「違う理由?」

憂「はい…おねーちゃん…その…っ」

澪「なんだよ憂ちゃん、水臭いぞ」

律「そうだぞ! 私たちの間に隠しっ子なんてなしだ!」

憂「その…お通じが…来てないみたいで…」

澪「え?」

憂「一週間も…それで、お腹痛いからって…」

紬「…」

律「ムギ…鼻血をふけ」

154:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 23:13:08.20 ID:dHPUtbSP0
コンコン

憂「おねーちゃん…?」

「…」

憂「けいおん部の皆さんが来てくれたよ…」

「…」

憂「リビングに待たせとくね…」

「…」

憂「出てくるまで…ずっと待っててくれるそうだから…」

「…」

157:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 23:15:53.14 ID:dHPUtbSP0
唯「あずにゃん…」

『ナンデス コレ!! ウマイデス!! ウマスギルデス!!』

『コレカラハ アルジト ヨブデス!! ゴオント ホウコウ デス!!!!』

『ウッヒョォォォォォォォ!!!! クンカクンカ!!! イイニオイデスッ!!! オミソイイニオイデスッ!!!!』

唯「これから一緒にしたいことがいっぱいあったのに…」

唯「写真も撮れなかった…」

唯「お味噌…私あんまり好きじゃないのに…」

唯「うぇぇ…」

唯「うぇぇぇぇぇぇ!!!!!! あずにゃぁぁぁぁん!!!!!!!!!!!」

憂「…おねーちゃん…」ジワッ

160:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 23:19:07.42 ID:dHPUtbSP0
アズニャァァァァァァァッァァァァァン!!!!!!!!! ウワァァァァァァァッァァァァァン!!!!!!!!

澪「唯…」

紬「唯ちゃん…」

ガチャッ トントントントントンッ

唯「…」

律「ゆ、唯!!」

憂「おねーちゃん!!」

唯「…」

唯「おトイレ…」 ガチャッ バタン

162:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 23:24:21.84 ID:dHPUtbSP0
唯「あずにゃん…」

唯「あ…出そう」

こんな時なのに…
心と体の体調ってあんまり関係ないんだ

唯「んんっ…あっ…!!」

唯「んっ!!」

ブリュブリュブリュブリュッセル!!!!!

唯「ぷはぁ…っ」

唯「…はぁ…はぁ…ふぅ」

この中に…あずにゃんがいるんだよね…

165:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 23:25:29.99 ID:b0iZAS560
ブリュッセルwwwwww

167:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 23:29:35.08 ID:dHPUtbSP0
唯「そう思うと…なんだかウンチも愛おしく思えてくるね…」

…デスッ!!!! …ニオイデス!!!!

唯「ははっ…なんだか、あずにゃんの声が聞こえてくる気がするよ…」

「…デスッ!!!! クルシーデス!!!!!」

唯「?」

いや…気がするというか…

唯「聞こえるっ!!」

176:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 23:33:30.51 ID:dHPUtbSP0
唯「あずにゃん…あずにゃんっ!!」 グチャグチャ

私は…それがウンチだということも忘れて、必死でトイレをかき回した。

唯「あずにゃんっ…!」

「…デス!!!! タスケルデス!!!!」

唯「あずにゃんっ!!」

アズサ「…プッハァァァ!!!!! タスカッタデス!!!!」フルフル

唯「あずにゃ…っ」

あれ?
違う…あずにゃんじゃない…

トイレにいたのは、私の知ってるあずにゃんより、ふたまわり近く小さいアズサだった…

184:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 23:39:01.52 ID:dHPUtbSP0
アズサ「ウウ…クセーデス!!!! イッタイ、ゼンセデ ドンナ アクトクヲ ツンダラ、コンナメニ アウデス!?」

唯「き…君は…?」

アズサ「ウワァ!! デケーオンナデスッ!!!! ネプチューンデス!!!!」

唯(子供…?)

唯「生まれたばかりの…あずにゃん?」

『アズサには男性器も女性器もついているからね』

『そう、セルフセックスができるの』

唯「あっ…」

187:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 23:44:49.64 ID:dHPUtbSP0
唯「あずにゃんの…子供?」

アズサ「アズニャン?? ナンダカ キキオボエ アルデス????」

アズサ「アッ!!!! デッケーオンナ、ミタコトアルデス!!!! ドコカデ アッタデス????」

唯「そっか…そうなんだ…」

アズサ「????」

唯「もう…あずにゃんたら…えっち」

私はその小さなアズサを抱き寄せた…

193:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 23:49:46.15 ID:dHPUtbSP0
アズサ「ニャフゥゥ…バカデケーオンナ ナンダカ オチツクデス」

唯「ふわっ…あ、ずにゃん…グスっ…あずにゃん…っ!」

アズサ「バカデケーオンナ、ナンデ ナイテル デス!?」

唯「グスンっ…ふ、うふふ…女の子に馬鹿でかいは失礼だよぉ…」

アズサ「メンボクネェ デス。ジャア…アルジ ト ヨブデス!!!! ゴオント ホーコーデス!!!!!」

唯「ふふ…じゃあ私は…君のこと、『あずにゃん』って呼ぶね?」

アズサ「アズニャン…キニイッタデス!!」

唯「ふふっ…あーずにゃん♪」スリスリ

アズサ「ニャフゥ・・・アルジノ ホッペ ヤワラケー デス…ダイナマイトボキュンデス!!!!!!」

<唯「うわぁ~! 今年もアズサ大量発生だね!」> 【完】

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