まどか「日本昔話 まどか☆マギカ…?」
1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/13(土) 01:01:55.13 ID:xPzFUmcm0
まどか「こぶとりマミさん…?」
3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/13(土) 01:02:40.98 ID:mW0xMqGd0
ワロタwww
4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/13(土) 01:04:04.85 ID:xPzFUmcm0
さやか「こぶとり?」
まどか「さやかちゃん、それたぶん発音ちがうよ」
さやか「え、そうかな」
まどか「自信はないけど…」
さやか「まあ、とりあえず読んでみますか」
5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/13(土) 01:06:43.26 ID:xPzFUmcm0
『こぶとりマミさん』
昔々、あるところに二人の魔法少女がおりました
ひとりは胸元におおきなふたつのコブを生やしていて、自分のことを「マミさん」と呼ばせていました
薪を割るたびに胸元のコブがブルルンと揺れ、たいそう不便に感じていたそうです
もうひとりは、美少女でありながらもまったくの無コブで、皆からは「ほむほむ」と呼ばれていました
毎日のように胸のコブを鷲掴みにしてくるこの美少女もまた、マミさんの悩みのタネでありました
ある日、マミさんが森の奥で木を切っていると、どこからともなく魔女の大群がやってきて宴会を始めました
あまりに大勢だったため、はじめは木の陰に隠れていましたが
「あの中に入れば、私ひとりぼっちじゃない」
と、なにやら呟いたかと思うと、ふらふらと宴会の理に導かれていきました
7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/13(土) 01:11:38.52 ID:xPzFUmcm0
魔女達も、最初はとまどったものの、あまりに必死なこの魔法少女を哀れに思ったのか
マミさんを環の中に入れてやることにしました
マミさんはたいそう喜び、一晩中魔女達と踊り続けました
夜が明けて、宴もそろそろお開きとなるところで、一匹の魔女がマミさんに話しかけました
「こんなおもろかったのは久々や、明日もやっとるからまた来てや」
「しかしアンタ何や、悩みありそうな顔しとるな。ウチにはわかるで」
「何でも話してみ。遠慮なんてせんでな。うちらもうお友達やん」
9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/13(土) 01:14:48.41 ID:xPzFUmcm0
<お友達>その素敵な言葉に瞳を潤ませながら、マミさんはこう言いました
「私、この胸のコブが邪魔で。無くなってしまえばいいのにってずっと思っていたの」
「なんやそない思うとったんか。取ってしもてもええんやな」
「ほないくで、モグモグっと。これでどや」
マミさんが胸を見ると、そこにあった二つの邪魔者は綺麗さっぱり無くなっていました
”体が軽い…こんな幸せな気持ち初めて”
「ほなもう帰らんとな。また来てな。待っとるで」
そう言って、魔女達は帰っていきました
マミさんは、彼女達に向かって何度も何度も頭を下げて見送りました
12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/13(土) 01:18:44.52 ID:xPzFUmcm0
村に帰ったマミさんは、昨晩のことをほむほむに語りました
ほむほむはしばらく考えた後、こう言います
「今晩は私が行くわ。疲れているだろうからあなたはここにいて」
マミさんは答えます
「そうね、流石に二晩連続は厳しいわ。それじゃあ私のお友達によろしく伝えておいて」
家に帰ったほむほむは、いつもより念入りに武器の手入れをはじめました
12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/13(土) 01:18:44.52 ID:xPzFUmcm0
村に帰ったマミさんは、昨晩のことをほむほむに語りました
ほむほむはしばらく考えた後、こう言います
「今晩は私が行くわ。疲れているだろうからあなたはここにいて」
マミさんは答えます
「そうね、流石に二晩連続は厳しいわ。それじゃあ私のお友達によろしく伝えておいて」
家に帰ったほむほむは、いつもより念入りに武器の手入れをはじめました
13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/13(土) 01:19:11.60 ID:qhSuI/pwP
マミさんのチャームポイントが減らされるなんて!
15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/13(土) 01:21:39.92 ID:xPzFUmcm0
森の中に、絶叫と炸裂音がこだまします
しばらくの後、辺りは静寂に包まれ、聞こえるのはほむほむの笑い声のみとなりました
ほむほむは、ワラジが汚れるのも気にせず、生き残った魔女の一匹に向かって歩を進めます
「うぅ…な…なんやのアンタ」
「あなた達のことはマミさんから聞いたわ。彼女から取った物を貰いに来たの」
「おとなしく渡せば命まで取るつもりは無いわ」
魔女に選択肢はありません。言われるがままふたつの大きなコブを取り出しました
するとほむほむは、胸の部分をはだけてこう言います
17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/13(土) 01:23:52.26 ID:xPzFUmcm0
「つけなさい」
「へ?」
「付けなさいと言ってるのよ。マミさんのソレを私のここへ。早く!」
怯えながら、魔女はほむほむの胸にコブを取り付けます
ふたつのコブの重みが自身の物だと実感すると、ほむほむは満足げに微笑みました
「これでええんか」
「ええ、約束は守るわ。見逃してあげる。さっさと消えなさい」
生き残った魔女達はほうほうの体で逃げ帰り、二度とそこに現れることは無かったそうです
20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/13(土) 01:26:13.54 ID:xPzFUmcm0
念願のボインを手に入れたほむほむは、村一番の美少女であるまどっちの元を訪れました
ボインほむほむの魅力の前に、まどっちはすっかりメロメロです
カウンター気味に婚姻届を差し出すと、気持ちいいまでの一発サイン。誠意は言葉ではなくボイン
その日のうちに村人総出で挙式を執り行う事にあいなりましたとさ
ほむ得ほむ得
—————————
さやか「」
まどか「…///」
23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/13(土) 01:27:47.09 ID:xPzFUmcm0
まどか「胸がなくってもほむらちゃんは素敵だよ///」ティヒヒ
さやか「何言ってんのあんた」
まどか「この本のキャラクターって私達がモデルだよね。誰が書いたんだろう」
さやか「いやこれ転校生の机から出」
まどか「漢字を使ってるから杏子ちゃんじゃないし…」
さやか「いやだからてんこ」
まどか「マミさんが書いたにしては痛い必殺技とかも出てこないし」
さやか「もういいや」
25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/13(土) 01:29:46.62 ID:xPzFUmcm0
ガサゴソ
まどか「もう一冊見つけたよ。また一緒に読もっ」
さやか「えー、もういいよあたしは」
まどか「そんなこと言わないで、ほらほら」
さやか「はぁ、しょうがないなあ」
『ほむぎつね』
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(略)
—————————
ほむ、おまえだったのか。いつも、さやパンをくれたのは
29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/13(土) 01:32:37.24 ID:xPzFUmcm0
ほむは目を閉じたまま頷きます
あんこから受けた傷と、さやパンの毒で、ほむは満足に動くことすらできません
あんこは、さやパンを拾い集めた後ほむを抱きかかかえると
「くうかい?」
と言って、ほむの顔にさやパンを押し当てました
それが、ほむの嗅いだ最期の臭いとなりました
その日のあんこの食卓にはキツネ鍋が上がったそうです
31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/13(土) 01:36:03.03 ID:xPzFUmcm0
ほむの骨は、日本一の美少女であるまどっちの家の庭に埋められました
お墓には、ほむの大好物であったまどパンが、一日も欠かすことなく供えられておりましたとさ
まどほむまどほむ
—————————
さやか「変態しかいない…」
さやか(さやパンの毒て)
まどか「うっ…うう…」グスグス
さやか(泣いちゃうの?)
34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/13(土) 01:39:46.46 ID:xPzFUmcm0
さやか「こんなののどこがよかったわけ?」
まどか「ほむらちゃんの、パンツへの情熱が伝わってきて、ううっ…」
さやか「そこなの?てか転校生が書いたってのは分かってんだ」
まどか「これからはパンツが減っててもほむらちゃんを責めたりはしないよ」
さやか「いやダメだからそれ。警察呼んでいい問題だからね」
まどか「ほむらちゃんのパンツ…ウェヒヒヒ」
さやか「まどか?帰ってきてまどか!そっちへ行っちゃ駄目だって!」
38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/13(土) 01:43:09.19 ID:xPzFUmcm0
まどか「次はこれ、泣いた青鬼」
さやか「青…あたしが主役ってわけ?いやな予感しかしないよ」
『泣いた青鬼』
—————————
(略)
—————————
「あたしって、ほんとクソ馬鹿ゲロ畜生」
赤鬼の献身の甲斐もなく、盛大に青った青鬼こと美木さやかは上条恭介に夜這いをかけようとしていた
しかし、すんでの所で駆けつけた村の英雄ほむほむによって討伐されたのだった
こうして村に平和が訪れ、ほむほむは宇宙一概念可愛いまどっち神様と結
さやか「ちょっと転校生シメてくる」
まどか「まってさやかちゃん、せめて『まどっちペロリン』を読んでから…さやかちゃんまってー」
41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/13(土) 01:46:55.10 ID:xPzFUmcm0
その後、さやかちゃんはマミさんと杏子ちゃんを従え、ほむらちゃんのおうちに乗り込みました
ほむらちゃんは顔色一つ変えずにシラを切り続けていましたが
『帰ってきた真・まどっちペロリンpart2』の途中原稿が見つかるや、即・土下座
すべてを洗いざらい白状したのでした
その間、誰も声を挙げることはありませんでした。それもそのはずです
ほむらちゃんの土下座はとても美しく、みな一様に見とれてしまっていたのです
幾千万と行ってきたであろうその姿は、卑なる行為にもかかわらず神秘的で
これまで何度も見てきた私でさえ、思わず頬をぬらしてしまう程でした
44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/13(土) 01:47:31.59 ID:qhSuI/pwP
神々しい土下座かよw
46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/13(土) 01:49:52.80 ID:xPzFUmcm0
なんやかんやあってさやかちゃんの怒りもうやむやに
マミさんと杏子ちゃんは元々それほど怒っていないらしく
むしろ他のお話をせがんでほむらちゃんを困らせていました
こうして結束の強まった私達は、五人合同で夏に薄い本を出すことになりましたとさ
めでたしめでたし
51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/13(土) 01:52:14.81 ID:xPzFUmcm0
以上となります。お付き合いいただきありがとうございました
ほとんど出オチで申し訳ないです
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