SS　STYLE

1 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/10/09(日) 19:58:50.63 ID:w2Chh+YL0

結衣「……？」

京子「彼……氏……？」

5 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/10/09(日) 20:02:27.36 ID:w2Chh+YL0

結衣「何言ってるんだ？あかり」

あかり「へ？だから、彼氏欲しいねって話だよ～」

京子「彼氏ってなんだ？」

あかり「あはは、何冗談言ってるのさ～、彼氏は彼氏だよ、恋人のこと」

結衣「へえ、恋人のこと彼氏っていうんだ。
　　　彼女っていうのは知ってるけど」

あかり「うん？」

6 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/10/09(日) 20:03:45.78 ID:8/Um8AN60

これがゆるゆりの世界観か…

7 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/10/09(日) 20:06:17.88 ID:w2Chh+YL0

あかり「え、どういうこと？
　　　　　女の人の恋人が彼女でしょ」

結衣「うん、だから私達にできる恋人は彼女だよな」

あかり「あれ？」

京子「その彼氏っていうのと彼女はどう違うんだ？」

あかり「だからー、男の恋人が彼氏で、女の恋人が彼女なんだってば～」

京子「ふーん。じゃあ、あかり彼氏欲しいって言ってたけど
　　　　あかりは彼氏を作れないじゃん」

あかり「え？どういうこと？」

京子「いやこっちのセリフだよそれは」

9 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/10/09(日) 20:11:59.56 ID:w2Chh+YL0

あかり「だから、彼氏が欲しいって話だよ。それで共学行きたかったなって」

結衣「共学って男子と一緒の学校だろ？」

京子「女子校のほうがいいよな～」

あかり「あ、あれ？二人とも恋愛とかあんまり興味ないのかな？」

結衣「別に興味ないわけじゃないけど」

あかり「そっか、良かった。京子ちゃんは？」

京子「私は別にどっちでもいいかな～」

あかり「ふーん、じゃあ付き合うとしたらどんな人がいい？」

京子「んー……可愛い子かな～」

あかり「へえ、京子ちゃんはショタ趣味なんだね～」

京子「しょた？」

あかり「結衣ちゃんは？」

結衣「私は……そうだな、いつも明るくて、笑顔が眩しくて……
　　　　私を引っ張ってくれて、わがままなんだけど憎めないような……
　　　　そんな女の子がいいかな」

あかり「ちょっと待って」

11 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/10/09(日) 20:16:13.60 ID:w2Chh+YL0

結衣「ん、何？」

あかり「今、女の子って言ったよね？
　　　　　あんまり普通に言うからスルーしかけちゃったよお、あはは」

結衣「なんで笑ってるんだ？なにかおかしかったか？」

あかり「え？」

結衣「……？」

あかり「えっ、結衣ちゃんって女の子好きなの？」

結衣「当然だろ、何言ってるんだ？」

あかり「え……」

結衣「？　あかりは女の子と付き合いたいって思わないのか？」

あかり「そりゃそうだよ、あかりは男の人と付き合いたいよお～」

結衣「えっ？」

京子「……本気で言ってる？」

あかり「え、うん……」

結衣「……」

京子「……」

12 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/10/09(日) 20:17:16.41 ID:aaR2Bdwn0

これは教育が必要やんな

14 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/10/09(日) 20:21:47.66 ID:w2Chh+YL0

結衣「…………」

京子「…………」

あかり（え、何この空気……）

あかり（二人ともなんでそんな目であかりを見るの……？）

あかり（そんなにドン引きされるようなこと言ったかな……）

あかり（ここまであからさまに引かれたのは）

あかり（机の中で飼ってるアリを自慢して以来だよ）

あかり（な、なにがいけなかったんだろ……）

あかり（もしかして結衣ちゃんの女の子好きっていうのをからかったからかな）

あかり（そ、そうだよね……趣味嗜好は人それぞれなんだし）

あかり（結衣ちゃんが女の子好きでも別におかしくない……）

あかり（ううん、しっかり理解してあげなきゃ！）

あかり「あ、ゆ、結衣ちゃん……」

結衣「な、なんだ？」

あかり「えっと……」

15 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/10/09(日) 20:22:31.42 ID:ZEBeujpdP

あかんで
これはあかん

16 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/10/09(日) 20:28:02.57 ID:w2Chh+YL0

あかり「ご、ごめんね。結衣ちゃんが女の子好きっていうの笑ったりして」

結衣「え……？」

あかり「無神経だったよ、あかり……ごめんなさい」

結衣「いや……そうじゃなくて」

あかり「え？」

結衣「あの、さ……もう一回聞くけど……」

あかり「な、なにかな」

結衣「本当に、男と付き合いたい、って……そう思ってるのか？」

あかり「え……」ﾁﾗｯ

京子「……嘘だよな、あかり……嘘って、言って……」

結衣「……どうなんだ、あかり……」

あかり「あかりは……」

結衣「……」

京子「……」

あかり「やっぱり、付き合うなら……男の人のほうが……」

22 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/10/09(日) 20:31:47.68 ID:DGMjF7aW0

お仕置きだな

23 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/10/09(日) 20:33:08.93 ID:8/Um8AN60

性教育のお時間です

24 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/10/09(日) 20:33:21.26 ID:w2Chh+YL0

結衣「っ……」

京子「ぅぅ……」

あかり「ゆ、結衣ちゃんどうして顔をそらすの？
　　　　　京子ちゃんは何で涙目になってるのー！？」

結衣「ごめん、あかり……
　　　ちょっと気持ちの整理を付けさせてくれ……」

京子「……外の空気吸ってくる……」ｶﾞﾗｯ

あかり「あ、あの……結衣ちゃん……」

結衣「ほんと……なんだな」

あかり「え？」

結衣「あかりは、男と恋愛したいって……そう思ってるんだよな？」

あかり「うん」

結衣「間違いないな？　女の子と付き合いたいとは思わないな？」

あかり「うん」

結衣「そ、そうか……うう……」

あかり「なんでそんなつらそうな顔を……」

27 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/10/09(日) 20:39:30.90 ID:w2Chh+YL0

あかり「あ、あの……あかり何かおかしいこと言ったかな」

結衣「……人の趣味嗜好に、口だすのは良くないとは分かってるけど……
　　　　やっぱり、おかしいよ」

あかり「おかしいって……あかりが男の人と付き合いたいっていうのが？」

結衣「ああ、そうだ」

あかり「え、なんで……」

結衣「あかりはさ……女が男と付き合うことに疑問を感じないのか？」

あかり「うん、別に何とも思わないけど……」

結衣「っ！　……そうか……そこまで……」

あかり「えっ、だってあかりや結衣ちゃん、京子ちゃんのご両親だって
　　　　　男性と女性でけっこ……」

結衣「黙れっ！！」

あかり「！？」

結衣「……怒鳴ってごめん。二度とそのことを口にしないで……」

あかり「う……うん……」

あかり（なんなんだろう……）

31 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/10/09(日) 20:45:35.24 ID:w2Chh+YL0

結衣「…………」

あかり「…………」

あかり（空気が重いよ……京子ちゃんどこ行ったんだろ……）

結衣「……あかり」

あかり「ん、うん？」

結衣「ほんとに、女と付き合いたいとは、思わないのか？」

あかり「うん……変、かな……？」

結衣「…………もしもさ」

あかり「？」

結衣「もし私が今ここで服を脱いで裸になったとしても、
　　　あかりは何とも思わないか？」

あかり「うん、だって別に女の子同士だし……」

結衣「……そうか」

あかり「……」

結衣「重症だな」ﾎﾞｿｯ

あかり「重症！？」

34 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/10/09(日) 20:49:04.16 ID:f8tyiuqZ0

結衣「もし私が今ここで服を脱いで裸になったとしても、

へ、変質者だー！

36 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/10/09(日) 20:52:30.80 ID:w2Chh+YL0

そのころ京子ちゃんは

外

京子「うっ……あううっ、ううっ……うっ……」

綾乃「とっしのーうっきょーおこーんっ！」

千歳「あれ？歳納さん泣いてへん？」

綾乃「えっ！？」

京子「うっ、ぐすっ、ひぐっ、ううっうああ……」

綾乃「ちょ、ちょっとどうしたのよ歳納京子！何かあったの？お腹痛いの？」

京子「あ、綾乃……綾乃おおおっ！」ｶﾞﾊﾞｯ

綾乃「ちょ、ちょっちょとしのうきょうこ！？」

千歳「ええなあ」ﾄﾞｳﾞｧｱ

綾乃「どうしたのよっ、何があったか話しなさい。そして離しなさい」

京子「う、ううう…・あ、あかりが……あかりがあああ……」

綾乃「赤座さん？赤座さんがどうかしたの？」

37 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/10/09(日) 20:59:22.06 ID:w2Chh+YL0

京子「あかりが……男と付き合いたいって」

綾乃「えっ……！？」

千歳「う、嘘やろ……？なんかの間違いちゃうの……？」

京子「それがどうも本気みたいなんだ……
　　　　私、どうしたらいいのか……わ、わからなくて……っ」

千歳「そっか、つらかったな……」

京子「ううっ、ぐすっ……」

綾乃「そう、赤座さんが……男と……
　　　　女の子にはまったく興味がないのかしら？」

京子「たぶん……」

綾乃「そう……それはちょっと……良くないわよね」

京子「うう、どうしよう……このままあかりが……
　　　　男と付き合ったりしたら……」

綾乃「赤座さんは部室に居るのかしら？」

京子「うん……」

綾乃「そう、それならちょっとおじゃまさせてもらうわよ」

39 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/10/09(日) 21:04:56.97 ID:w2Chh+YL0

結衣「…………」

あかり「…………」

京子「た、ただいま……」

綾乃「おじゃまします……」

千歳（空気が重いなあ……）

あかり「あ……京子ちゃん……」

京子「あかり……？」

あかり「あかり、変じゃないよねえ？」

京子「っ……」

あかり「男の人と恋愛したいって思うの、普通だよね？
　　　　　女の子なのに女の子と付き合いたいっていうほうがおかしいんだよね、そうだよね！？」

京子「……」

あかり「ねえ答えてよ京子ちゃん！あかりはおかしくないよね！
　　　　　おかしいのは結衣ちゃんのほうだよね！
　　　　　京子ちゃんだって男の人と付き合いたいよね！」

結衣「違う」

あかり「っ！？」

43 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/10/09(日) 21:10:25.14 ID:w2Chh+YL0

結衣「さっきから何度言えば分かるんだ……
　　　　変なのはあかりなんだよ」

あかり「あかりはおかしくない！普通だよ！
　　　　　普通は男の人と付き合いたいって思うんだよ！」

結衣「それがおかしいって言ってるんだ！」

あかり「おかしくない、おかしくない！！
　　　　　お父さんもお母さんも男女で恋愛したんだよ！
　　　　　結衣ちゃんのご両親だってそうでしょ！
　　　　　だから結衣ちゃんが生まれたんでしょ！」

結衣「黙れ！それを言うなって言っただろ！」

あかり「言うよ、事実だもん！
　　　　　同性同士で恋愛するのはおかしいんだよ！
　　　　　女の子は男の人と恋愛するものなの！」

結衣「いいかげんにしろ！」

あかり「結衣ちゃんこそいいかげんにしてよ！」

京子「……私がいない間に何があったんだ」

綾乃「と、とりあえず二人とも落ち着きましょう、ね？」

結衣「……」

44 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/10/09(日) 21:14:33.62 ID:MQGpbK5k0

悪くないから・・・・あかりは何も悪くないから・・・・

46 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/10/09(日) 21:18:11.02 ID:w2Chh+YL0

京子「で、何があったんだ？」

あかり「……結衣ちゃんが、あかりのこと重症とか言って」

結衣「あかりが変なんだって何度言い聞かせても聞かないから」

あかり「あかり、別におかしくないですよね……
　　　　　杉浦先輩は男の人と付き合いたいって思いますよね？」

綾乃「……」

あかり「い……池田先輩は？」

千歳「……」

あかり「京子……ちゃんは……違うよね……」

京子「……」

あかり「う……嘘でしょ……なんで……」

綾乃「だ、大丈夫よ赤座さん、今ならまだやり直せるから」

あかり「だからあかりがおかしいみたいな言い方しないでください！」

綾乃「ごめんなさい、でも私達も……赤座さんにも、
　　　　女の子のこと好きになって欲しいって思ってるのよ」

あかり「いいです、そんなの……私は男の人のほうが」

50 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/10/09(日) 21:30:44.73 ID:w2Chh+YL0

綾乃「でも女の子だって素晴らしいわよ」

京子「そうだよ、男なんかよりずっと……」

結衣「あかり、目を覚ませ。男はただの猿だ。知的生命体ですらない」

あかり「人類の歴史は男性が築いてきたんだよ」

結衣「その歴史は愚かな過ちの繰り返しだったじゃないか」

千歳「まあまあ、落ち着いて。
　　　　ちょっと船見さんにとしのうさん、プロジェクター用意してくれへんかな？」

京子「うん、いいけど……」

綾乃「何するの？」

千歳「女の子の魅力を知ってもらうには、これが一番手っ取り早いと思ってな」

あかり「な、何を見せる気ですか？」

千歳「まあまあ、そんな気がまえんでもええって」

結衣「用意できたよー」

千歳「ありがとさん、じゃあこのDVD頼むわ」

京子「おう」

あかり（なんなんだろう……）

60 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/10/09(日) 21:37:07.64 ID:w2Chh+YL0

千歳「まあ有り体に言えばアダルトビデオなんやけどな」

あかり「アダルトビデオ！？」

綾乃「ちょ、千歳！？中学生がそんなもの見ていい訳がないでしょ！」

千歳「しゃあないやろ、こういう状況なんやから。
　　　　しかもどこにも出まわってへん秘蔵品やで」

結衣「でもAVなんて……なあ京子」

京子「ディスクイン、再生ポチッとな」

結衣「おい」

千歳「あかりちゃん、ちゃんと見といてや。
　　　　これを見てもまだ女の子の良さが分からへんって言うなら
　　　　もう私からは何も言わへんわ」

あかり「はい……そういうことなら見ますけど……」

『…………』

京子「あれ、これ生徒会室じゃん」

あかり「櫻子ちゃんと……向日葵ちゃん？」

結衣「アングル的に隠し撮りかこれは」

綾乃「千歳あんたなにやってんのよ……」

61 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/10/09(日) 21:38:36.14 ID:+TRFAHql0

ほう

65 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/10/09(日) 21:44:08.71 ID:w2Chh+YL0

櫻子『あ……向日葵ダメだよこんな場所で』
向日葵『いいでしょう、今日は誰も来ませんから』
櫻子『それでも……あ、そんな……』
向日葵『ふふ、体は正直ですわね……』

あかり「うわあ……」

綾乃「…………」

結衣「…………」

京子「…………」

千歳「…………」ﾄﾞﾎﾞﾄﾞﾎﾞ

あかり（みんな真剣に見入ってるよ……）

あかり（杉浦先輩なんてﾊｱﾊｱ言ってるし……）

あかり（やっぱりみんなホントにガチレズなんだ……）

あかり（あかりだけなのかな、男の人が好きなのは……）

あかり（あかりは……おかしいのかな……）

あかり（このままだと……みんなから変な目で見られて……）

あかり（でも……）

あかり（……）

68 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/10/09(日) 21:49:35.87 ID:MYfmeyjH0

この世界線ではあかりの発言はガチホモカミングアウトぐらいにドン引きされるレベルなのか

69 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/10/09(日) 21:49:40.11 ID:2a9ZC+2l0

ナチュラルにハブられてるちなつ

70 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/10/09(日) 21:50:17.73 ID:w2Chh+YL0

５時間後

結衣「ふう……なかなかいいものを見せてもらったな……」

京子「ぱんつぐっしょぐしょだよ～」

綾乃「ま、まあ今回は盗撮は不問にしておくわ！
　　　　そのかわり後でコピーしてちょうだいよねっ」

千歳「ああー、ケチャップに出来るくらい鼻血出してしもたわ……」

京子「しかしあの二人付き合ってたんだな～」

結衣「喧嘩ばっかりしてると思ってたのに」

千歳「二人とも、今はそんなことより」

京子「あ、そっか……あかり」

あかり「……」

結衣「どうだった？今の見て、ドキドキしたか？興奮したか？
　　　　女の子もいいなって思えただろ？」

あかり「あ、あかりは……」

結衣「ん？」

あかり「あかりは……」

75 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/10/09(日) 21:58:32.94 ID:w2Chh+YL0

あかりは改めて皆の顔を見渡した……
結衣、京子、綾乃、千歳
その４人はじっとあかりの答えを待っている

あかりは彼女たちの目に込められている感情に気付いた
それは懇願……胸が苦しくなるほどに純粋な願い
あかりも女の子が好きになってほしい
男など見限ってほしい
そんな想いをあかりは感じ取った
感じ取ってしまったのだ

根が優しいあかりは他人を裏切ることなどできない
たとえ自分の思想信条に反する結果になろうとも
大好きな友人たちが
大切な人たちが
自分にこうあれと望むのであれば
あかりはそれを選びとる
それがみんなのためだとあかりは考えていた

では今は……今この状況で
結衣の「女の子を好きになったか？」の問に
イエスと答えれば……皆は安心する
喜んでくれる
自分を再び仲間に迎え入れてくれる
そうだ、それが一番正しいんだ
あるべき姿なんだ

あかり「あかりも……女の子を」

ちなつ「ちょっと待ったー！！」

81 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/10/09(日) 22:07:39.04 ID:w2Chh+YL0

あかり「ちなつ……ちゃん」

ちなつ「負けちゃダメ。自分の願いに、そして他人の想いに」

あかり「えっ……？」

ちなつ「同調圧力。共同絶交。ナンセンスだよ、そんなもの」

あかり「何を言って……」

ちなつ「あかりちゃんがどうしたいか。あかりちゃん自身がどうなのか。
　　　　　それを貫かなきゃいけない、突き通さなきゃいけないの。
　　　　　自分を変えて、他人に合わせて、それが何になるというの？
　　　　　それはもうあかりちゃんじゃない」

あかり「あかりは……」

ちなつ「あかりちゃんは、どうしたい？　あかりちゃんは、『何』なの？」

あかり「あかりは……あかりは、レズじゃない……男の人と付き合いたい！」

ちなつ「それでいいの、それが本当のあかりちゃんなの。
　　　　　自己実現、自己肯定。自尊心は人にとって最も大切なものなんだよ」

あかり「そうか、そういうことなんだね。正しいのは結衣ちゃんたちじゃない、
　　　　　ましてやあかりという人格でもない。あかりの心の奥に在る本当の自分自身が
　　　　　いつでも絶対に正しいものなんだ……！」

　――やっと気づけたよ
　　　　　　　　　ありがとう、ちなつちゃん――

82 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/10/09(日) 22:07:52.60 ID:w2Chh+YL0

おわり☆

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