黒子「Suicaですの!」

10 8月, 2011 (09:05) | とある魔術の禁書目録 | By: SS野郎

1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/11(月) 21:20:42.16 ID:vFU3J50EO
初春「私達が乗るのは二番線ですね」

黒子「待ちなさいましよ初春、まだ切符買ってませんのよ!」

初春「大丈夫ですよ、私Suica持ってますから」サッ

黒子「すいか…?果物の物々交換でもするつもりですの」

初春「違いますよ。これを使えば切符が要らないんですよ」

黒子「な…なんですと…!」

とある魔術の禁書目録II 第8巻 〈初回限定版〉 [Blu-ray]

6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/11(月) 21:31:26.81 ID:vFU3J50EO
黒子「なぜ初春がその様な能力を…!」

初春「ほら、白井さん早くしないと」

黒子「くっ、テレポートですの!」シュン

スタッ

初春「ちょっと!何やってるんですか。改札通らないとダメですよ」

黒子「ふっ、わたくしにかかれば簡単な事ですのよ」

初春「簡単じゃないですよ!キセルは犯罪ですよ」

黒子「初春も能力を悪用してますのよ」

初春「Suicaは能力じゃなくて…」

黒子「いいから早くしないと遅れますわ」ガッ

初春「あ、待って下さいよ!」

8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/11(月) 21:37:38.59 ID:vFU3J50EO
ガタンゴトン

黒子「わたくしにかかればこんな物ですの。初春の能力なぞ羨ましくも何ともですのよ」

初春「違うって言ってるじゃないですか」

黒子「負け惜しみはよろしいんですのよ」

初春「もしジャッジメントがキセルしてるなんてバレたら大変な事になりますよ」

黒子「どうしてバレますの、わたくしのテレポートは完璧ですわ」

初春「だといいんですけどね…」

10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/11(月) 22:00:01.31 ID:vFU3J50EO
黒子「佐天さんも一緒にこればよろしかったのに」

初春「補習じゃ仕方ないですよ」

黒子「楽しみですわねー。どこから回りましょうか」

初春「少し気がはやいですよ」

黒子「こういうのは先に決めておいた方が効率良く回れますのよ」

初春「そういうもんですか?」

プシュー

黒子「おや着きましたのね」

12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/11(月) 22:06:14.25 ID:vFU3J50EO
ガヤガヤ

黒子「凄い混んでますのね。他に行く所は無いんでしょうか、これだから庶民は」

初春「うーん、それにしても全然進まないですね」

「ねぇーまだなの?朝からずっと待ってるんだよ!」

「仕方ねぇだろ。ジャッジメントの言う事は逆らえないし」

黒子「聞きましたの初春?朝からこの調子ですのかしら」

初春「それよりもジャッジメントって言うのも気になりますね」

13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/11(月) 22:13:28.51 ID:vFU3J50EO
ガヤガヤ

固法「はいはい、並んで列を乱さないで下さいねー」

初春「あれ?固法先輩ですね」

黒子「どうしたんでしょう?固法先輩もデズニーランドですの?」

固法「あれ、あなた達も召集されてたの?」

初春「どういう事ですか?何かあったんですか」

固法「早朝にこの駅で、列車テロがあったのよ」

初春「テロ!?規模は、怪我人はどの程度なんですか!」

固法「ブリーフィングで言って無かった?テロは未遂で終わったのよ」

15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/11(月) 22:26:15.48 ID:vFU3J50EO
黒子「だったからよろしいではありませんの。早く通して下さいの」

固法「それは出来ないわ。ここに犯人がいるかもしれないのに」

初春「ここに?」

固法「監視カメラが捉えてたのよ。犯人が深夜に侵入して爆弾を仕掛けるまでを」

黒子「はぁ?それとこれの何が関係ありますの」

初春「つまりまだ犯人が駅の中にいるって事ですね」

固法「そう。犯人は改札が機能する前に侵入した。だったら駅の中にいて切符を持ってない人物が犯人よ」

初春「なるほど、それで駅を封鎖してチェックを」

黒子「切符を……チェック…ですの……」ダラダラ

17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/11(月) 22:32:58.26 ID:vFU3J50EO
初春「分かりました!私も手伝います」

固法「手伝う?あなた達ジャッジメントで召集されたんじゃないの」

初春「だって私達はデズニーランドに…」

グイッ

黒子「初春…、ちょっとトイレですの…」ダラダラ

初春「別に私もよおして無いですよ?一人で行ってきて下さいよ」

黒子「シャーラップ!早く来なさいまし!」ダラダラ

固法「大丈夫白井さん?顔真っ青だし、油汗だらけじゃない」

黒子「だいじょーぶですのよぉー、トイレに言ったら治りますの」ダラダラ

19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/11(月) 22:41:09.35 ID:vFU3J50EO
ガヤガヤ

「ンだよ、厠も満員じゃねェか。どうなってやがンだ」

「もう我慢出来ないよってミサカはミサカは排水の陣!」ブルブル

「仕方ねェだろ、男子便所の方使うしかねェか」

「そんなのレディには不可能だよってミサカはミサカは異義を唱える!このペットボトルに…」ゴソゴソ

初春「大変ですね。トイレ満員みたいですよ、ペットボトル買ってきましょうか」

黒子「構いませんわよ。別にわたくし、もよおしてませんの」

23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/11(月) 22:54:32.48 ID:vFU3J50EO
「ダメだよー漏れちゃうんだよー」

「仕方ねぇだろ、混んでるんだからさ。このペットボトルにでもするか?」

「私はレディなんだよ、そんなの言語道断だよ!」

「だったら、ほら。柵乗り越えてあそこのコンビニ行ってこいよ」

「ダメだよー、そんなのキセルになっちゃうよ」

黒子「…………!」ビクッ

「キセル?なんだそれ」

「そんなのも知らないのかな?キセルっていうのはパイプのキセルの作りを洒落た言葉なんだよ。元は学生の隠語だったんだけど、明治以降、一般でも広く使われるようになったんだよ。詳しくは上図を見るんだよ」

「へー、そうなのか」

「そうなんだよ!トイレ漏れるんだよ!」

27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/11(月) 23:00:59.10 ID:vFU3J50EO
初春「皆さん困ってますね。早く切符を持ってない人物が見つかればいいのに」

黒子「めったな事は言わないで下さいまし!!」

初春「ちょっと、大きい声出さないでくださいよ」

黒子「まずいですわねー…本当にまずいですのよぉ」ウロウロ

初春「デズニーランドが気になるのは分かりますけど、仕方なくですよ」

黒子「わたくしが気になるのは、そちらではありますの!」

初春「違うんですか?」

28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/11(月) 23:10:00.07 ID:vFU3J50EO
黒子「初春は覚えてませんの?わたくし達がどうやって改札を通ったかを…」

初春「どうやってって……。あ、あーぁぁぁぁぁぁ!!」ビクッ

黒子「今頃気付きましたの?わたくし達はとんでもない事をしてしまいましたの!」

初春「もし固法先輩にでもキセルがばれたら…」

黒子「今度こそ始末書ではすみませんのよ!」

初春「だから私は言ったじゃないですか!始末書どころか逆ジャッジメントですよ!」

黒子「こうなったら隠し通すしか無いですわ…」

29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/11(月) 23:19:59.06 ID:vFU3J50EO
初春「隠すってどうやって?改札意外から抜け出しても監視カメラで御用ですよ」

黒子「ここに止まっていても、どの道ボディチェックでアウトですわ」

初春「完全にチェックメイトじゃないですか」

黒子「しかし、私達は運がいいですの。私達の立場を利用しますわよ」

初春「ジャッジメントですか?」

黒子「捜査される側からする側に回りますの」

初春「なるほど、それならバレないですね」

31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/11(月) 23:26:21.78 ID:vFU3J50EO
黒子「すいません、お待たせしましたの」

固法「え?もう終わったの」

黒子「そうですけど?それが何か」

固法「あぁ、…そうか。でも仕方ないわね」

初春「なんですか?」

固法「でも、ちゃんとペットボトルは処分したのよの」

黒子「訳が分かりませんのよ。とにかく、捜査に配置されたからには必ず見つけますのよ」

固法「なんだ、やっぱり召集されてたんじゃないのアナタ達」

初春「は、はい…、そうだったんですよぅ」

32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/11(月) 23:34:35.79 ID:vFU3J50EO
黒子「ふふふ、このジャッジメントの腕章さえあれば黒子は安泰ですわ」キュッ

初春「これで後は犯人が捕まれば万事O.K.ですね」キュッ

ガヤガヤ

黒子「とはいえ、この数では大変ですのね」

初春「休日ですもんね、仕方ないですよ」

黒子「片っ端からやっていくしかありませんのね」

初春「じゃあ、私は向こうの方からあたりますね」

黒子「了解ですのよ」

34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/11(月) 23:41:54.82 ID:vFU3J50EO
「もうダメなんだよー。この行列をぶち壊して欲しいんだよー…!」ガクガク

「そんなの事したら上条さんに非難ごうごうだろ。皆に我慢してるんだから」

「そんな事綺麗ごと言ってられないんだよ!」ガクガク

スタスタ

黒子「はいはいー、そちらの方。ジャッジメントチェックさせてもらいますわよー」

「ん?白井か。ちょうど良かったぜ」

黒子「あら、アナタは類人猿ではありますの?」

37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/11(月) 23:57:58.95 ID:vFU3J50EO
インデックス「違うよー、そんな大ざっぱなカテゴリじゃなくて当麻っていう名ま……はぅ!」ガバッ

黒子「どうしましたの?お連れの方の顔色が優れませんの」

上条「その事なんだがテレポートしてくれないか?」

黒子「なにをですのよ?」

上条「コイツの身体から、アレをペットボトルにテレポートして欲しいんだ」サッ

インデックス「だから、レディはペットボトルなんか使わないんだよぉ…」ガクガク

黒子「お小水をそのペットボトルに?」

上条「頼む、このままじゃ俺の身体がアンモニアまみれになっちまうぜ」

42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/12(火) 00:34:38.46 ID:QVm02sHOO [1/49]
黒子「無理ですわよ、わたくしは触ってる物しかテレポート出来ませんのよ」

上条「そ、そんなぁ!じゃあコイツの尿意はどうするんだ」

インデックス「だ…大丈夫なんだよ、心頭滅却すれば…」ガクガク

黒子「良く分かりませんがチェックさせてもらいますわよー」サッ

上条「チェック?」

ポンポン

インデックス「はびゅるはぁぁぁあ!!」ビクッビクッ

黒子「ほら、切符はどこですの?」

ポンポン

上条「馬鹿!お前なにやってんだ」

43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/12(火) 00:46:43.29 ID:QVm02sHOO
黒子「何って切符の確認ですのよ。おとなしく従いまし」サッ

ゴソゴソ

インデックス「ふびゅぅぅうぅぅぅぅあぁぁ…!」ガクガク

黒子「何を震えてますの?ますます怪しいですわ」

上条「止めろ白井ぃぃぃい!インデックスはもう!」

インデックス「わ、私の事はいいんだよ…。当麻……今までありが…」ガクガク

上条「馬鹿野郎!俺がお前を見捨てるわけねぇだろ」

黒子「さっきから何を言ってますのよ、周りのお客様に迷惑ですのよ」

44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/12(火) 00:56:04.79 ID:QVm02sHOO
上条「白井、テレポートだ!俺とインデックスをあの柱の陰に転移してくれ!」

黒子「何故わたくしがそんな事を…」

上条「早くしろ!間に合わなくなっても知らんぞ!」

黒子「仕方ないですのねぇ…。その距離なら逃げられないでしょうし」

上条「恩に着るぜ!」

黒子「いきますわよ」サッ

シュン

上条「よし!今すぐこのペットボトルに…」

インデックス「ありがとう当麻。………でも、もういいんだよ」プルプル…

上条「……………え?な、何。この手のひらから伝わる温かいのは…」

インデックス「…………さぁ?」ニコッ

上条「さぁ?じゃねぇだろ!なんだ、そのスッキリした表情は!」

黒子「なにをやってますのよ…。やかましいですのね」

45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/12(火) 01:06:37.19 ID:QVm02sHOO
「ふ、不幸だぁぁぁぁぁ!」

ピラピラ…

黒子「……ん?これは先程、上条さんをテレポートした時に」サッ

ガヤガヤ

一方通行「誰かと思ったら、やっぱり三下のやつらかよ」

打ち止め「あの子お漏らししちゃってるよってミサカはミサカは指をさす!」

一方通行「テメェも人の事言えねェだろ。さっさと男便所行ってこい」

打ち止め「問題ないよ。いざとなればネットワークで他の妹達に尿意を送るから、ってミサカはミサカは一蓮托生!」

一方通行「いや、止めてやれよ。迷惑極まりねェだろ」

46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/12(火) 01:25:06.01 ID:QVm02sHOO
佐天「んでっ!んでっ!んでっ!にゃ~んでっ!かまって、かまって、欲しいのー♪」

御坂「にゃ…にゃーんで……」

佐天「ちょっと御坂さん!また気持ちがこもってないですよ!」

御坂「だって…。この歌何回目なのよ…?」

佐天「御坂さんこういうの嫌いですか?」

御坂「いや、そういう問題じゃ無くてね…」

佐天「同じ補習で置いてかれた仲間じゃないですか!この歌で傷を癒してはっぴぃになりましょうよ!」ガシッ

御坂「ハッピーにねぇ…」

佐天「イイ子じゃない時のワタシー♪カワイイとかってありえないー♪」

御坂「ソ、…ソレソレソレ…」

48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/12(火) 01:36:02.67 ID:QVm02sHOO
佐天「ぐずぐずしないー拾えばいーじゃん♪」

御坂「にゃ…、にゃーん」

ジャジャン

佐天「92点か…一応記録更新したね」

御坂「じゃあもう良いかしら?次は別の曲を」

佐天「待って下さい!まだ全国で12位なんですよ」

御坂「えぇー…。まだ歌うの?」

佐天「まだまだですよ!私の怒りはそんなもんじゃないです!」

御坂「そんなに行きたかったの?」

佐天「御坂さんは行きたく無いんですか?デズニーですよ」

御坂「いやぁ、あんまり興味が無いかな」

佐天「そっかー…。夜のパレードとか評判いいんだけど」

49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/12(火) 01:47:30.13 ID:QVm02sHOO
御坂「パレード?」

佐天「ほら、こんな感じで凄いキレイでしょ」サッ

御坂「こ、…これは」

佐天「どうしたんですか?」

御坂「ココよ、ココ!何でゲコ太がこんな所にいるの!」

佐天「この端っこのカエルですか?良く見つけましたね」

御坂「今日のパレードにも出るのかな!」

佐天「恐らくは…。でもそんなのよりメインのミッキキさんの方が」

ガシッ!

御坂「私達も行くわよ佐天さん!」

佐天「へ…?どこに」

御坂「デズニーランドよ!早くしないと夜のパレードに間に合わないわ!」ダッ

佐天「待って下さいよ、まだカラオケが…。引っ張っちゃダメー!」

ズルズルズルズル

52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/12(火) 01:58:43.49 ID:QVm02sHOO
初春「うーん、こう人数が多くちゃキリがないよ…」スタスタ

固法「あ、初春さん。調子はどうかしら?」

初春「すいません。こちらはまだ進展は無いですね」

固法「こればっかりは仕方ないわよ。そろそろお昼にしましょうか?」

初春「え?もうそんな時間なんだ」

固法「ジャッジメントの方で人数分用意してくれたみたいよ。白井さんも呼んで食べましょうか」

初春「ホントですか!?分かりました!」

53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/12(火) 02:06:42.37 ID:QVm02sHOO
初春「わぁ、オカズが一杯だ!役得ですね白井さん」モグモグ

黒子「落ち着きなさいな、意地汚いですのよ初春。常盤台のランチに比べればまだまだですのよ」モグモグ

固法「そう言わないでよ、これでも本部なりに頑張ってるみたいだから」

ガヤガヤ

初春「何か騒がしいですね」モグモグ

黒子「何ですのよ。ご飯くらいゆっくり食べさせて下さいの」モグモグ

固法「ちょっと様子を見てくるわ」スタッ

54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/12(火) 02:12:15.04 ID:QVm02sHOO
黒子「どうでしたの固法先輩?何か問題でも」

固法「いえ、どうやら用意したお弁当が足りないみたいなのよ」

初春「良かった、そんなこ……」ピタッ

黒子「やれやれですのね。どうせ一人で二つ食べた意地汚い方がいるんですわよ」モグモグ

初春「し……白井さん…。白井…さん…」ガクガク

黒子「なんですのよ初春。青い顔して、トイレですの」

固法「大丈夫?上に報告して休ませてもらおっか?」

初春「いえいえいえ!結構です、凄い元気ですから…!」ガクガク

78:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/12(火) 17:16:21.97 ID:QVm02sHOO
固法「そう?ならいいけど」

グイッ

初春「白井さん…ちょっとこっち来て下さい…」ダラダラ

黒子「結局トイレですの?わたくしはいいですわよ、初春一人で行ってきて下さいまし」

初春「シャーラップですの!早く来て下さいよ」ダッ

黒子「ちょっと!引っ張らないで下さいましよ」
ズルズル

80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/12(火) 17:24:46.89 ID:QVm02sHOO
黒子「なんですの、お嬢のわたくしが何故こんな物陰でコソコソと」モグモグ

初春「まだ気付いて無いんですか!このままじゃヤバいですよ」

黒子「はっはーん…。そういう事ですの」

初春「もう。やっと気付いたんですか!」

黒子「初春も意地汚いですわねぇ、勝手に二人分も食べたのですね」

初春「違いますよ!私達が正規の派遣されたジャッジメントじゃないからお弁当の数が合わなくなったんですよ」

黒子「………………ぁ」ピクッ

81:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/12(火) 17:32:04.52 ID:QVm02sHOO
上条「うぅ…。シャワーでも浴びたいけど、この寿司詰め状態じゃなぁ」

インデックス「ゴメンね、当麻。わざわざ私だけを柱の裏にテレポートさせてもらったのに」

上条「あぁ。上条さんは右腕云々で異能の力は効かないからな」

インデックス「当麻の右腕云々がなければ、ペットボトルが間に合ったかもしれないのに」

上条「仕方ないだろ。あれだけ走って間に合わなかったんだから」

インデックス「ほら、この歩く教会で拭いてあげるから我慢するんだよ」ゴシゴシ

上条「ちょ!その服が原因なんだってばよ」

83:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/12(火) 17:46:46.62 ID:QVm02sHOO
打ち止め「もう!なんで皆尿意を送り返してくるの、ってミサカはミサカは着信拒否!」ソワソワ

一方通行「ンな百害あって一利無しなも他人の尿意、誰が受け取るか」

打ち止め「他人じゃないよーってミサカはミサカはクローンの逆襲!」ソワソワ

一方通行「あー!ッたく、面倒くせェな。さっさとしねェと上条ンとこみてェになるだろ」

打ち止め「だから困ってるんだよー、ってミサカはミサカは笑止千万」ソワソワ

「うーん、なんだか超化粧のノリが悪いなぁ」ゴソゴソ

一方通行「あァ…?アイツらトイレで何グズグズしてやがンですかァ」

85:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/12(火) 18:07:26.92 ID:QVm02sHOO
一方通行「テメェら何やってンだよ。用が終わったらさっさと厠から出やがれ」サッ

絹旗「何ですかアナタ!ここは超女子トイレですよ!」

一方通行「男だとか女だとか、ンな事関係ねェよ」ガッ

絹旗「ちょっと、止めて下さいよー」

フレンダ「結局ただの変質者でしょ、ジャッジメント呼んだら?」

絹旗「そうですよね!超そうですよね!」

一方通行「うるせェよ。スキルアウトに取っ捕まンのはテメェらだ。風紀を…、マナーを破ってンじゃねェ!」

86:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/12(火) 18:17:30.32 ID:QVm02sHOO
一方通行「じゃねェや…。ジャッジメントに捕まンのはテメェらだ!」

絹旗「うわ…、カッコつけといて言い間違えですよ。超ダサいです」

一方通行「いいからさっさと出て行きやがれ!」

麦野「出て行くのはアンタよ。頭おかしいんじゃないの?」

一方通行「ゴキブリみてェに、ワラワラと出てきやがって…通りで空かねェわけだぜ。厠はン事する場所じゃねェだろ!」

麦野「……ぷっ。あっはっはっは!」

一方通行「な、何が可笑しい!」

麦野「だって厠って、アンタいつの時代よ」

絹旗「そうですよー、今はなんて言うか超知らないんですか」

一方通行「…あァ?」

88:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/12(火) 18:31:11.88 ID:QVm02sHOO
麦野「化粧室っていうのよ、覚えときなさい!」ビッ

絹旗「だから私達がしてる事に問題超無いんですよーだ」

一方通行「ふ…ふざけんなァ…!厠だろうが…。いくら言い方を変えようが、用を足してェヤツがいンなら…、ここは厠だろゥが!」

麦野「やれやれ。折角の休日なのに、こんなとこで足止めされてイライラしてたのよね」

絹旗「そうですよ、お腹もペコペコだし」

フレンダ「結局、デズニーランドで遊び時間も減るって訳よ」

麦野「…って事で悪いけどストレス発散さして貰おうかしら?」ベキベキ

一方通行「どいつもコイツもデズニーランドだァ……」

滝壺「…ん?」

90:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/12(火) 18:41:22.76 ID:QVm02sHOO
一方通行「上等じゃねェか…。こっちもガキのお守りやらで我慢の原因が来てンだよ!」サッ

麦野「オーケイ。ならば戦争よ!」

タッタッタッ

上条「おい一方通行!お前こんなとこで何してんだよ」ガッ

一方通行「あァ?なんでテメェがここに居ンだよ」

上条「打ち止めから聞いたんだよ、お前を止めて欲しいって」

一方通行「うるせェ、コイツらを追い出さなきゃ一緒だろうが」

上条「いや。他に方法が見つかったから心配するなって言ってたぞ」

一方通行「方法だァ…?」

麦野「お話し中に悪いけど、ぶっ飛ばされせてもらっていいかしらぁ?オニイサン達」ベキベキ

上条「は、…はい…?」

91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/12(火) 18:53:27.86 ID:QVm02sHOO
一方通行「そういうこったァ。もう互いに振り上げた拳は叩き付けるしかねェンだよ…」

麦野「いっくわよぉぉお!」ダッ

一方通行「ざッけンなぁぁぁぁあぁ!」ダッ

フレンダ「馬鹿なヤツね。麦野に勝てる訳ないのに」

絹旗「ですよねぇ。そこら辺のスキルアウトなんか、超余裕ですよ」

上条「くっ…。この大馬鹿野郎供が!」ダッ

絹旗「ちょっと!何するつもりですか、超危ないですよ」

サッ

麦野「何よアンタ!邪魔すんなら先に片付けてやるわよ!」ブォン

一方通行「三下だァ…!?クソッ…」ブォン

上条「うおぉぉぉぉおぉッ!」バッ

ドガァーーーン!

94:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/12(火) 19:03:10.19 ID:QVm02sHOO
シュー…

絹旗「あわわ…。超どうしましょ、私達ここまでやるつもりは…」

フレンダ「あーぁ…。こりゃミンチより酷いかもね」

シューー…

上条「だ、誰がミンチだって……」グッ

麦野「な…、私の攻撃を右手だけで受け止めただって」

絹旗「超危ないじゃないですか!勝手な事したら麦野が手加減出来ないですよ」

上条「テメェらが振り上げた拳を持て余してんなら、俺がいくらでも受け止めてやるよ…。だが違ぇだろ」

麦野「…な、何がよ!」

97:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/12(火) 19:16:09.22 ID:QVm02sHOO
上条「一方通行とお前達が闘う理由がどこにあんだよ!?違ぇだろ!お前達は全員この監獄と言うなの駅に閉じ込められた被害者じゃねぇのかよ!!」

絹旗「そ、それは……」

上条「それでも互いを傷付けあいたいってんなら、俺が何度だって受け止めてやるよ!」

麦野「もういい…。もういいわよ」

一方通行「…なンだと?」

麦野「興が削がれたわ。止めよ、止め」

絹旗「そ、そうですよね!いやー私も超ちょっとやり過ぎかなぁって思ってたんですよ」アセアセ

フレンダ「結局、ジャッジメントのお世話になるのは嫌って訳よ」

99:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/12(火) 19:29:40.62 ID:QVm02sHOO
麦野「それに、そっちの坊やのお陰で他にやる事が出来たしね」

滝壺「やる事…?」

一方通行「決まってンだろ、このふざけた事しでかした犯人をとっ捕まえンだよ」

フレンダ「ソイツに全部のストレスを発散させてもらうって訳よ」ベキベキ

上条「は、はは…。まぁやり過ぎ無い様にな……」

絹旗「でも、どうしましょうか?駅に居る人数は超一杯だし…」

滝壺「問題ないよきぬはた」

絹旗「どういう事です?」

100:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/12(火) 19:41:01.35 ID:QVm02sHOO
滝壺「さっきジャッジメントの立ち話を聞いた。犯人は切符が無いらしい」

麦野「あーぁ、そういや深夜忍び込んだ云々言ってたっけ」

上条「切符か…。白井がインデックスの身体をまさぐってたのはそういう訳だったのか」

フレンダ「無いよりはマシな情報って訳ね。この切符か…」サッ

麦野「こんな切符が決め手になるなんてねぇ。犯人も馬鹿やらかしてるわ」サッ

絹旗「えっと…切符ってこの切符ですよね。超上条さん?」サッ

上条「あぁ、そうだぜ」

絹旗「なるほど、なるほどー。超了解です」

102:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/12(火) 19:50:50.14 ID:QVm02sHOO
麦野「実はアンタとかじゃないの?悪そうな顔してるしさ」

一方通行「テメェも人の事言えねェだろ。いくら金が無くても切符くらい買うに決まってンだろ」サッ

麦野「ふふっ。冗談よ、冗談」

上条「そう言ってやるなよ。こう見えても意外と良いヤ……」ゴソゴソ

絹旗「ん?どうしたんですか、超上条さん。身体痒いんですか」

上条「あ、アレ…。おかしいな……、んなはずねぇんだけど」ゴソゴソ

麦野「何よアンタ?顔真っ青だけど、ビビッてんの」

絹旗「それなら大丈夫ですよ!私が超上条さんを守ってあげますから」

一方通行「上条が守られる様な相手に、テメェが勝てる訳ねェだろ」

絹旗「えー、そんな事無いですよ!私結構強いんですから」

上条「いや…そういう事じゃなくてさ……。ま、まさか、また不幸が…」ダラダラダラ…

麦野「なーに一人でブツブツ言ってんのよ。早く切符出しなさい」

104:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/12(火) 20:19:02.21 ID:QVm02sHOO
黒子「…確かに、それならば二人分のお弁当が無くなっているはず」

初春「どうしましょうか!」

黒子「お、落ち着きなさいましよ。…このお弁当を元に戻せば」サッ

初春「そんなに食べたらばれるに決まってますよー!」

黒子「だ、大丈夫ですわよ…」アセアセ

初春「ダメですよ!白井さんが意地汚いからぁ」

黒子「初春に言われたく無いんですのよ!お腹が減ってましたもの」

初春「これじゃどうしようも無いよ…」

黒子「落ち着いて下さいましよ初春。冷静に考えますのよ」

初春「…はい?」

105:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/12(火) 20:26:07.83 ID:QVm02sHOO
黒子「ここは、私達がそれぞれ二人分を余計に食べた事にしますの」

初春「でも、それじゃぁ…」

黒子「だから落ち着くんですの。お弁当を余計に食べるの等、キセルがばれる事に比べれば何でも無いですわ!」

初春「な、なるほど」

黒子「いやしんぼの烙印を押されるのは、黒子としては不本意ですが…」

初春「それはホントの事ですけどね」ボソッ

黒子「何か言いましたの?」

ガヤガヤ

初春「あれ?なんだかまた騒がしくなってますね」

黒子「今度は何ですのよ?」

107:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/12(火) 20:31:19.07 ID:QVm02sHOO
「何、犯人の目星がついた!?それは本当なのか固法!」

固法「はい、私の考えが間違っていなければ」

初春「聞きました?固法先輩、犯人が分かったみたいですよ!」

黒子「やれやれ…。これで一安心ですのね」

「それで、誰が犯人なんだ!」

固法「落ち着いて下さい先輩…。犯人は」サッ

「は、犯人は…?」

固法「犯人は、この中に居るッ!」ビッ

黒子「………!?」ビックゥ!!

110:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/12(火) 20:37:35.99 ID:QVm02sHOO
「それはどういう事なのかね、固法!?」

固法「木を隠すなら森の中ですよ。犯人は最初から私達、ジャッジメントの中にいたんです」

黒子「ジャ…ジャッジメントに…」ガクガク

「物騒な事を言わんでくれ?俺たちの仲間がそんな事する訳ないだろう!」

固法「正確にはジャッジメントを装っていると言う事です」

「装っているだと?何故そんな事が分かるんだね」

固法「本部から支給された弁当ですよ。もうお忘れですか先輩?」

「弁当…?そうか!」

111:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/12(火) 20:43:12.68 ID:QVm02sHOO
固法「紛れ込んだ犯人も、まさか弁当が人数キッチリ支給されるとは夢にも思って無かったでしょう」

「そういう事か…。多数の支部から集めらたが故に、ジャッジメント同士が面識の無い事を利用されるとは」

「えっ!?違いますよ。私達そんな事してません!」

「そうですよ!信じて下さい固法先輩!」

固法「安心して、私はあなた達が犯人だと思ってないわ」

黒子「…………!?」ビクッビックゥ!

113:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/12(火) 20:48:18.31 ID:QVm02sHOO
「どういう事かね?」

固法「逆に考えて下さい、先輩が犯人だったとしたらわざわざ最後まで弁当を取らずに立ちすくんでますか?」

「いや、取り敢えず弁当を手に取りどこかに紛れるな」

固法「そうです。出来る限り目立たない様にするはず」

「ならば、どこに犯人が紛れたか分からないでは無いか」

固法「落ち着いて下さい。私達が今日何をチェックしているかお忘れですか?」

黒子「ま、…まさか…まさか」ガクガク

115:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/12(火) 20:54:42.11 ID:QVm02sHOO
固法「そう!この場で切符の無いジャッジメントが、この連続爆発テロの犯人です!」ビッ

「お手柄だ固法くん!早くココのジャッジメントの切符を確認するんだ!」

ガヤガヤ

初春「や、ヤバいですよ白井さん…!このままじゃキセルどころか犯人扱いに」

黒子「お、お、落ち着きますのよ…落ち着きますのよ…。まだ何か手が」ガクガク

初春「な、何があるって言うんですか…?」ガクガク

116:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/12(火) 21:01:28.50 ID:QVm02sHOO
固法「そういう事だから、面倒かと思うけど協力して頂戴ね」

黒子「い、いーえー…。身の潔白を明らかにするのはジャッジメントの務めですものねぇ…」ガクガク

初春「そんな事言って何か策があるんですか?」ボソボソ

黒子「あるわけ無いではありませんの…!」ガクガク

固法「それじゃちょっと両手あげてね、白井さん」サッ

初春「も、もうダメだぁ…。おしまいですよ…」ガクッ

黒子「お姉様…、最後にお姉様に一目会いたかったですの…」

スクッ

固法「はい、白井さんは切符OKね。ま、当たり前だけど」ピラッ

黒子「……………はい?」

119:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/12(火) 21:10:25.02 ID:QVm02sHOO
黒子「切符…?黒子の切符がありますの!?」ガバッ

固法「え?…えぇ、そうだけど…」ペラッ

初春「な、なんですか!?私は白井さんがテレポートするとこ確かに見てたのに!」

固法「な、何の事よ?どうして二人とも驚いてるのかしら?」

黒子「いえいぇー。なんでもありませんの。こっちの話ですわぁ…」

初春「…どういう事ですか?最初から買ってたんですか」

黒子「そんなはずは。……………ぁ」ピタッ

初春「どうしたんですか?心当たりでもあるんですか?」

121:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/12(火) 21:18:41.53 ID:QVm02sHOO
『ふ、不幸だぁぁぁぁぁ!』

ピラピラ…

黒子『……ん?これは先程、上条さんをテレポートした時に』サッ

……………………
………………
…………

黒子「そうですわ…。あの時拾った紙キレは、切符の裏側だったんですのね」

初春「何の事ですか?」

黒子「いえ…。安心なさいまし初春。心配をかけましたが、もう安心ですのよ」スクッ

初春「本当ですか?良かったぁ…」

黒子「きっとこれは神の思し召しなんですわ…。有り難う神様…有り難うお姉さ」

ドガァーーーァァン!!!

固法「な、何!?まさか爆弾が!」

122:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/12(火) 21:33:51.08 ID:QVm02sHOO
上条「ふ、不幸だぁぁぁぁぁぁあぁ!!人の話聞けよお前らッ!」ダッダッダッ

麦野「問題無用ってんだろぅが三下ぁぁぁあ!いけしゃぁしゃぁと私達を騙しやがって!二回死ねぇぇえッ!」ブォン

ドガァーーーン!!

一方通行「上条は俺の獲物だァ!邪魔すンじゃねェ、三下ァァアァ!!」ブン

ドガァーーーン!!

麦野「あぁ!?三下かどうかテメェで試してやろうかぁ!!」

絹旗「喧嘩はダメですよ!ほら、超上条さんも止まって話し合いましょうよ」

上条「馬鹿言うんじゃねぇよ!?こんなバケモン共相手に捕まったら、いくらスーパー上条さんでも、今度こそミンチだっての!」

滝壺「違う。きぬはたは、『すーぱー』じゃなくて『ちょう』って言ってる」

125:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/12(火) 21:48:34.48 ID:QVm02sHOO
一方通行「おッりァァァァァアァ!!」ブォン

ゴゥゥゥゥゥウゥ!!

上条「あっぶ……ねぇっての!!」バッ

ドガァーーァァーン!

麦野「チッ…!209系でもダメか。絹旗ぁ、次はE231系持ってきなッ!」

絹旗「そんな型番で言われても超分からないですよ」キョロキョロ

滝壺「区間快速なら強いかもね」

上条「ったく、ここでドンパチやりゃ周りに被害が…!インデックスがいるかもしんねぇのに…」ダッ

ダッダッダッ

固法「ちょっとー!あなた達何してるのよ!」

黒子「そこまでですわ!ジャッジメントですの!」

126:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/12(火) 22:00:23.77 ID:QVm02sHOO
麦野「うっせぇよ、私達はアンタらジャッジメントを手伝ってやってんだァ。雑魚は引っ込んでろ!」

固法「手伝って何をよ?」

滝壺「実は、彼が切符を持ってい無かった」

固法「切符を?それは本当なのかしら!」

絹旗「私は超上条さんが可哀相だから、話し合えば良いって言ってるんですけど。……よいしょっと!」ドスンッ

上条「だったら何食わぬ顔して列車持ってくんじゃねぇよ!?」ダッダッダッダッ

フレンダ「結局、犯人に人権は無いって訳ね」

麦野「うし、次はE231系だ。東京メトロの底力見せてやんだよ!」

黒子「き、切符を……?それではこの騒ぎの原因は…」ガクガク

129:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/12(火) 22:11:41.78 ID:QVm02sHOO
ドッギャァアァァーン!

上条「ぐっ!とにかく、被害を押さえる為に、向こうの無人ホームまで行かねぇと」ダッダッダッ

麦野「クソが…!どうなってんだ、まったく堪えて無いじゃねぇか!」

一方通行「だから言ってんだろうが、テメェらの勝てる相手じゃねェんだよ」

麦野「ざけんじゃねぇよ!だったら私の原子崩しでミンチにしてやんよッ」バッ

ギュァァアァァン!

バチンッ

麦野「ん………?」

ドッギャァアァアアアーン!!

130:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/12(火) 22:21:08.82 ID:QVm02sHOO
上条「な、なんだよこの炎は!?」バッ

麦野「あれ…?アンタの能力ってパイロキネシスなの?」

一方通行「違ェよ。テメェも見てただろうが、ベクトル操作で列車ぶっ飛ばすのを」

固法「パイロキネシスじゃないわよ!列車に仕掛けられた爆弾が誘爆したのよ!」

麦野「……………げ」

上条「うわっちぃぃいぃ!?ふ、不幸だぁぁぁぁぁぁ」ダッ

絹旗「大変ですよ、向こうのホームに凄い超勢いで火が回ってますよ!」

滝壺「早く彼を助けないと、ミンチじゃなくてハンバーグね」

黒子「冷静に分析してる場合じゃありませんのよ!ここは私が」シュン

フレンダ「あら…消えた?」

132:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/12(火) 22:29:04.30 ID:QVm02sHOO
黒子「ほら!早く掴まって下さいまし!」サッ

上条「し、白井!?」

黒子「火の勢いが弱い所を通って、戻りますわよ!」ダッ

上条「悪ぃな助かる。案内してくれ!」

ダッダッダッ

固法「これで彼は大丈夫ね…。後は皆を避難させて、向こうのホームを消化しないと」

絹旗「そんな落ち着いてないで、向こうのホームを消化しないと超逃げ遅れた人が!」

固法「それなら心配ないわ、あのホームは無人だからね」

フレンダ「そういう訳?でも早く避難しないとここも危ないわね」

134:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/12(火) 22:37:09.56 ID:QVm02sHOO
ドサッ

上条「ふぅ…、焼け死ぬかと思ったぜ…」

黒子「右手云々がなければチャチャッとテレポート出来んですけど」

上条「わりぃな、白井まで危険な目に合わして」

黒子「別によろしいのよ。わたくしもあなたには謝らなければなりませんし」

上条「謝る?何をだよ」

麦野「ったく、運の良い男ね…」

一方通行「こンだけやれば気が済ンだだろ?もう止めとけ」

麦野「……アンタ本気でやって無かったでしょ?」

一方通行「さァ?なンの事だかな」

固法「あなた方も後で事情を聞かせてもらうけど、今は避難して頂戴!」

135:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/12(火) 22:45:10.49 ID:QVm02sHOO
絹旗「超了解です!さっ、滝壺も早く行きましょう」グイッ

滝壺「きぬはた…、あそこを見て。向こうのホーム」ピッ

絹旗「ホームですか?あっちはジャッジメントの人が無人って。………あぁぁぁぁぁあっ!!」ビクッ

麦野「な、何よ?耳元で大きい声出さないで頂戴」

絹旗「あそこですっ!あの無人ホームに子供が超取り残されてますよ!」

麦野「馬鹿言わないでよ。どこよ、どこ?」キョロキョロ

一方通行「アァ…?おい、待て冗談だろ…。なんでアイツがあんな所に…」

139:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/12(火) 22:59:50.14 ID:QVm02sHOO
打ち止め「こ、これはシャレにならないかも、ってまな板の鯉!」キョロキョロ

ゴゥゥゥゥゥゥゥゥウー…

麦野「何であんな所に居るのよ!有り得ないじゃないの」

固法「この状況から推理するに…。恐らくは無人ホームのトイレを利用しようとしたのね」ビッ

滝壺「なるほど、見事な名推理…」

一方通行「おい上条!テメェ何であの時、クソガキを止めなかったんだよ!?」

上条「無茶言うなよ!そんな方法だなんて夢にも思わないだろうが!」

バッ

麦野「待ちなさいよ、今喧嘩してる場合!?アンタも自分で言ったでしょ」

上条「な、何をだよ…?」

140:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/12(火) 23:09:11.30 ID:QVm02sHOO
麦野「ここで、アンタら二人が啀み合う理由があんの!?違うでしょ?私達は被害者なんでしょ。だったら今は、同じ被害者のあの子を救う事だけを考えなさい!!」

上条「あ、アンタ…」

一方通行「へェ…?まさかテメェに説教垂れられるとはな…」

麦野「当然でしょ。学園都市第四位を甘く見ない事ね」

滝壺「むぎのも張本人の一人なのに」

フレンダ「様は厚顔無恥って訳よ」

麦野「じゃぁーしぃ!アンタらは黙ってなさい!」ビッ

黒子「しかし、一体どうやってこの火の海を渡りますの!?」

143:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/12(火) 23:19:40.15 ID:QVm02sHOO
絹旗「心配ご無用ですよ!超一方通行さんの能力なら、ちょちょいのチョイですよ」

麦野「って事よ、アンタのベクトル操作ならココを渡るのも訳ないんでしょ」

一方通行「あったり前だァ。テメェら誰に口を聞いてやがんだ…。この学園都市一位のアクセラ…」ガクッ

ペタン…

滝壺「…?今は地面に座り込んでる場合じゃないよ」

フレンダ「座ってても余裕って訳?油断は禁物よ」

上条「お、おーい…、アクセラレータさん…。まさか…」

一方通行「………ヤベェ。バッテリー切れた……」

上条「はぁぁ!?よりにもよってこんなタイミングかよお前!!」

固法「何を言ってるの?早くしないとあの子が!」

145:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/12(火) 23:35:57.37 ID:QVm02sHOO
一方通行「テメェがさっさと列車に轢かれねェで逃げ回るからだろうが!折角手加減してやったってェのに!」

上条「列車ぶん投げてる時点で手加減もクソもあるか!どうすんだよ、これじゃ打ち止めが!」

一方通行「クソが…!能力が無くったってなァ…!」ヨロッ

絹旗「無茶しないで下さいよ!良く分からないけど超身体フラフラじゃないですか」

一方通行「だからって諦められる訳ねェだろうが…!アイツは俺が…、俺が助けなきゃいけねェンだよ!」グッ

麦野「少しは落ち着きなさいよ!能力の助けも無しにココを渡れる訳無いでしょう」

一方通行「だったらどうするッてンだよ!」

滝壺「…まさに、年貢の納め時ってヤツかも」

サッ

上条「納めるなら勝手に納めとけ。悪いな一方通行、その役目俺がもらい受けるぜ」ギュッ

滝壺「一体何をするつもり…?」

146:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/12(火) 23:46:27.11 ID:QVm02sHOO
絹旗「いくら超上条さんといえども危ないですよ!ジャッジメントがこれだけ居るんですから、誰かが」

上条「その誰かってのはいつ来るんだ?そもそも居る保証があるのかよ?」

絹旗「そ、それは…」

フレンダ「つまりは、私達には一刻の猶予も無いって訳」

上条「心配すんな、ステイルのイノケンティウスに比べれたら、あの位焚き火みたいなモンだ」

固法「その自信…。アナタを信じても良いのね」

上条「あぁ、俺に任せれば大丈夫だ。この炎の海だって右手でぶち壊してやるよ」サッ

絹旗「さっすが超上条さんです!頼りになりますよー」

148:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/12(火) 23:54:44.78 ID:QVm02sHOO
黒子「待って…、待って下さいましよ!」バッ

上条「なんだ白井?早くしねぇと時間が」

黒子「ハッタリは止めて下さいましよ!アナタの右手は異能の力しか無効化できないのは知ってますのよ」

上条「おい白井、何を!」

麦野「異能しか…?だったら何よ。様は丸腰でアレを渡ろうとしてたの、アンタ!」

絹旗「え…?つまりはどういう事なんですか」

黒子「ここはわたくしに任せて下さいまし!わたくしのテレポートなら安全に」

固法「そうよ!白井さんなら誰も危険を侵さずに彼女を助けられるじゃない」

黒子「当たり前ですのよ。一般人を頼ってはジャッジメントの名が泣きますのよ」

151:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/13(水) 00:04:18.11 ID:QVm02sHOO
一方通行「テメェこそハッタリは止すんだな…」

黒子「な、なんですのよアナタは。ハッタリなどではありませんわ!わたくしの能力なら…」

上条「…いや、お前が俺の能力を知っているように、俺だってお前の能力は知ってるんだ」

絹旗「どういう事なんですか?こう、超向こう側でワープして帰ってくるだけでしょ?」

上条「一度で跳べる、テレポートには限界距離があるんだ」

黒子「大丈夫ですわよ、何回にも分ければ!」

上条「お前はその途中に、灼熱の炎の中で再演算が出来るのかよ」

黒子「そ、それは…」

一方通行「やれやれ。上条がでしゃばるって事は、こンな事だろうと思ったぜ」

153:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/13(水) 00:12:52.71 ID:ullyGWqUO
黒子「それでもダメですの…。例え灼熱の炎で己が身を焼かれようとも、わたくしがやらなければなりませんの!」

麦野「アンタの気持ちは分かったけど…、勇気と無謀は違うのよ。ジャッジメントだからって死なせて言い訳が無い」

絹旗「そうですよ!無敵の超上条さんならきっと何とかしてくれます」

黒子「違いますの…ジャッジメントとかそういう事ではありませんの」

滝壺「それは、どういう事?」

黒子「黒子は取り返しのつかない事をしてしまいました…。わたくしは…わたくしはキセルをしてしまったんですの!」

麦野「キセルぅ?それとコレの何の関係があるのよ」

157:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/13(水) 00:21:32.35 ID:ullyGWqUO
固法「そうよ、それにアナタはちゃんと切符を持っていたじゃない」

黒子「違いますの…、あの切符はそこの上条さんの物ですの」

上条「俺の……?って事はお前の仕業かよ白井ぃ!!」

麦野「あら、アンタ本当に犯人じゃ無かったの?」

上条「だから言ってんじゃねぇか、死にかけながらさ!」

絹旗「やっぱり超上条さんは無実だったんですね!私は最初から信じてましたよー」

フレンダ「だからさっきからアンタは上条さんの何を知ってんのよ?」

黒子「全ての原因はわたくしにありますの…。これはわたくしの罪滅ぼしですの」サッ

固法「や、止めない白井さん!」

161:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/13(水) 00:38:22.99 ID:ullyGWqUO
ピンポンパーンポーン♪

『えーっと、テステス。聞こえますかー』

黒子「駅内放送…?この声は初春…」

固法「初春さんが駅の放送室に?でも一体なんで…」

『風向き、南南西に1.5メートル!高度はその位置からなら、役二メートル半!射出角度は若干高めにして下さい…』

麦野「一体なんなのよこの放送は?意味が分からないんだけど…」

「ちょっ!さすがに肩車でこれ以上は無理ですよ…!」

「もうちょっとよ、もうちょっとだけ踏ん張って。じゃないと柵が邪魔で高さが足りないの!」

絹旗「ん?何ですか、後ろから超騒がしい声が?」

ジジジジジジジ……

一方通行「あァ…?この耳障りで下品な怒鳴り声は…」

上条「おいおい…。後ろの柵から立ち昇ぼってる電撃って……」

黒子「この気配は…、まさか…まさか……」

『これで携帯電話とスピーカーの接続完了です!やっちゃって下さい御坂さぁぁん!!』

165:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/13(水) 00:48:21.33 ID:ullyGWqUO
『そこのボンクラ能力達ぃいぃぃ!ケガしたくなきゃ地べたに伏せてなさいよおぉぉッ!!』

絹旗「どういう事なんですか…?これから超何が始まるんです」

カバッ!

上条「いいからさっさと伏せろ!ビリビリの事だから何が起こってもおかしくねぇ!」

滝壺「ビリビリ…?」スタッ

佐天「いっけぇぇえぇ、御坂さんっ!はっぴぃぃいぃいぃ…!」

御坂「『にゅぅぅうぅぅうッにゃぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁあぁぁあッ!!!!』」ブォン

ドッゴォオォオォォォォォォォオォォンッ!!

167:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/13(水) 00:55:05.63 ID:ullyGWqUO
バラバラバラ

麦野「ゴホッ…ゴホッ…。何なの訳の分かんない掛け声の後に爆発…?」ムクッ

黒子「お、お姉様一体何を…?どこにいらっしゃいますの!?」

『進路は切り開いたわ!後はアンタがケジメをつけて来なさい!!』

滝壺「こ、これは…」

固法「超電磁砲の軌道に沿って、まるで炎がモーゼの十戒みたいに左右に別れてるわ!」

上条「今だッ!行け白井、お前自身でその罪ぶち壊してこい!」

白井「ですのォォォォオォォオ!!」バッ

バッシューーン!!

170:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/13(水) 01:04:59.93 ID:ullyGWqUO
打ち止め「うぅ…身体がススで真っ黒だよ…、ってミサカはミサカはグッタリ肩を落とす…」

一方通行「ンだけで済んで良かったじゃねェか。本当なら今頃ハンバーグになっててもおかしくねェンだ」

打ち止め「ハンバーグ!?そうだお腹ペコペコなの忘れてたよ、ってミサカはミサカは空腹主張!」グゥゥゥ…

御坂「やれやれ、そんだけ元気があるんなら大丈夫ね」

上条「…相変わらず無茶苦茶だなお前は。俺達も直線上に居たんだぞ、当たったらどうするつもりだったんだよ?」

御坂「駅の中まで入る時間が無かったのよ。…ま、もし失敗してもアンタの右手でなんとかしてくれるって信じてたから」ポン

上条「いらねぇよそんな信頼ッ!俺を何だと思ってんだ!」

御坂「随分な言い方ねぇ。電車も止まってるし、ここまで来るの大変だったのよ」

171:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/13(水) 01:12:40.70 ID:ullyGWqUO
上条「それに何だよあの奇妙な掛け声は?お前はネコキャラじゃねぇだろ」

御坂「掛け声…?何の事よ。必死だったから覚えて無いけど、何か言ったかしら?」

佐天「いやぁバッチリでしたよあのフレーズ!やっぱり猛練習したかいがありましたね」ニヤニヤ

御坂「……うん?」

タッタッタッ

インデックス「当麻ー、当麻ー!」ブンブン

上条「インデックス!?良かった、無事だったんだな」

インデックス「うん、飾利の所でジャージーに着替えさせてもらったんだよ!」

174:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/13(水) 01:20:52.58 ID:ullyGWqUO
御坂「着替え…?なんで着替えたのよ、いつもの修道服は」

上条「あーぁ、それには海よりも深い訳がありまして…」

インデックス「ダメなんだよ当麻!お口にチャックなんだよ!」アタフタ

初春「ちょっとこの騒ぎでトイレが混んでまして。彼女お漏らししちゃったんですよ」

御坂「……ぷっ!お、お漏らし…?」ピクピク

インデックス「あぁあぁぁぁぁっ!?飾利、なんでバラしちゃうのかな!レディに対する配慮がなって無いんだよ!」

初春「えっ!?何か不味かったですか。でも小さい子供は皆そうでしたから恥かしく無いですよ」

インデックス「私は子供じゃ無いんだよぉ!」ジタバタ

御坂「あっはっは!あんまり笑わせないでよ。子供って…ぷっ!」

初春「ちょっと、あんまり笑ったらインデックスさんが可哀相ですよ」

177:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/13(水) 01:37:24.93 ID:ullyGWqUO
インデックス「もう怒ったんだよ!こうなったら…」ゴソゴソ

サッ

御坂「うん?何よそれ、デジタルオーディオかしら」

インデックス「ここをこうやって。……はーっぴぃ♪」

『にゅぅぅうぅぅうッにゃぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁあぁぁあッ!!!!』

上条「…ぷっ!」クルッ

御坂「な、何かなぁ…コレ?何、誰の叫び声かしらぁ…」ダラダラ

インデックス「ふっふーん、飾利にさっきの放送を録音したデータもらったんだよ!」ビッ

179:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/13(水) 01:38:54.13 ID:ullyGWqUO
御坂「インデックスさぁん…、悪い事言わないから私に貸してくれるかなぁ?」ダラダラ

インデックス「ふふふ、散々このレディでシスターな私を嘲笑した短髪に、渡すと思ってるのかな」カチャ

御坂「ちょ…、もう止め!!」

インデックス「にゃんたら!猫耳つけて幸せよー♪」

佐天「はーっぴぃー♪」

『にゅぅぅうぅぅうッにゃぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁあぁぁあッ!!!!』

御坂「調子に乗っちゃダメぇぇぇえぇっ!!」

上条「…ふ、不こ…ぷっ!…ふ、不幸なヤツ」プルプル

181:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/13(水) 01:57:43.77 ID:ullyGWqUO
黒子「………………………」

一方通行「おい、ンな所何やってンだよ。テメェがこのクソガキを救ったんだぜ?」

黒子「いえ…、ただ気持ちの整理が付きませんのよ。本当にこれで良かったのか」

打ち止め「良かったんだよ、アナタは胸を張っていいんだよ、ってミサカはミサカは教えてあげる」

黒子「しかし、わたくしはキセルをしてしまいましたの…」

打ち止め「でも、キセルをしなければ私はアナタに助けてもらえなかった、ってミサカはミサカは感謝感激」

黒子「そ、それも、わたくしがキセルをしなければ起こりませんでしたの…」

一方通行「あァ、もうゴチャゴチャ考えンじゃねェよ。テメェはコイツの気持ちを受け止める義務があンだよ」

黒子「い、一方通行さん…。有り難うですの」

打ち止め「贖罪出来ない罪なんか無い…、一生をかけて償う気持ちがあれば、ってミサカはミサカは伝えてあげるの」

黒子「有り難うですわ…。わたくしはやりますの、例えこの身が擦り切れようとも」

『にゅぅぅうぅぅうッにゃぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁあぁぁあッ!!!!』

黒子「…黒子が喋ってる途中でしたのに。なんですのよ、この珍妙な叫び声は?」

182:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/13(水) 02:09:26.96 ID:ullyGWqUO
固法「さてさて、本当の犯人も捕まった事だし、これで一件落着ね」

上条「へぇー……。って!捕まったのかよ!?いつ?」

固法「さっき泣きながら自首してきたわよ。ただ脅すつもりがこんな大事になるとは思って無かったみたいよ」

上条「あーぁ……。うん、超上条さんの作戦通り!」

御坂「嘘言ってんじゃないわよ、偶然でしょ。それにスーパー上条って何よ」

一方通行「いつの間に消えやがったんだァ?散々好き勝手しやがったクセによォ」

上条「でも、なんだかんだで良いヤツらだったんじゃないか?」

御坂「誰だか知んないけどさ。この惨状を見る限りじゃ、なんだかんだの良い成分を、相当足さなきゃならないんじゃない?」

シューー……

一方通行「……ソイツァ否定しねェ…」

上条「右に同じく……」

184:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/13(水) 02:20:46.00 ID:ullyGWqUO
固法「さてさて、後は賠償金云々の事後処理だけど」

上条・一方通行「……………」ピクッ

インデックス「ちょっと当麻?賠償金って何かなー、ウチにお金無いんだよ!」

打ち止め「右に同じくなんだよ、ってミサカはミサカは非難GOGO!」

固法「大丈夫よ、その辺りはジャッジメントが負担するわよ」

上条・一方通行「ほ、本当かそれはッ!?」バッ

固法「えぇ。さもないと食事や排泄環境を整えず不当に市民を拘束したってジャッジメントを訴えるって取り引きされちゃって」

185:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/13(水) 02:26:25.14 ID:ullyGWqUO
上条「なるほど、その手があったな。実際アンモニアまみれで大変だったし」

一方通行「しかし、どいつがンな事を…」

固法「彼女達四人よ、あなた達は感謝しないとね」

上条「すぐ消えたと思ったらそんな事してたのかよ」

一方通行「ボンクラ能力者かと思ったら役に立つじゃねェか」

麦野「びゃっくしょいんッ!!」

滝壺「むぎの風邪気味かな?」

絹旗「ダメですよー、超上条さんみたいに精神や肉体を強くしないと」

フレンダ「だから、アンタは上条さんの何を知ってんのよ……」

186:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/13(水) 02:29:49.25 ID:ullyGWqUO
麦野「ほら、無駄口叩いてないで早く帰るわよ!」

絹旗「うぅー、デズニーランド超行きたかったのに…」フラフラ

滝壺「きぬはたドンマイ。その内良い事あるよ」

絹旗「そうですよね!あの超上条さんみたいに良い事ありますよね」

フレンダ「だ・か・ら!上条さんの何知ってんのよ!?どう見ても幸薄そうなツラしてた訳よ!」

187:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/13(水) 02:35:56.67 ID:ullyGWqUO
ピラッ

上条「ったく、この切符一枚のせいで大変な目にあったぜ…」サッ

初春「白井さんもこれに懲りたら、今度からはちゃんと切符買って下さいよ」サッ

黒子「ふふ、それはお断りですわ」

初春「え!?ちょっと、まだ懲りてないんですか?」

黒子「だって私はこれを買いましたもの」サッ

初春「そ、そのカードは…!!?」

ピッ!…スタスタ

黒子「Suicaですの!」ビッシィ!!

191:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/13(水) 02:42:43.76 ID:ullyGWqUO
佐天「す、凄いよ!白井さんもSuicaデビューしたんだ!」

黒子「これで初春達に遅れはとりませんのよ!」

初春「白井分かってくれたんですね!これで精算の楽さが格段にレベルアッパーですよ!」

スタスタ

御坂「改札前で何の騒ぎよ?早くしないとナイトパレード始まるわよ」

黒子「あ、お姉様!見て下さいまし、黒子は切符要らずになりましたのよ!」

御坂「切符要らず?やぁね、そんなの普通でしょ」

195:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/13(水) 02:59:56.30 ID:ullyGWqUO
佐天「あれ、御坂さんもSuica持ってたんですか?」

黒子「あら?そうでしたの!でしたらお姉様とお揃ですのよ。おっそろ♪」

御坂「そんなの必要無いわよ。こうやって改札機を斜め35度から…」スッ

初春「……………え?」

御坂「ちぇいさぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁッ!!」ブン

バギィイィィィィィイ!!!

バッターン

御坂「こうやって改札が開いたら通るのよ。まぁ自販機と同じ要領ね」

黒子「お……お姉様ぁ……」ダラダラダラダラ…

御坂「さぁーて、いっくわよー!待ってなさいよゲコ」

ガチャリ…

固法「………………………」バチン

197:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/13(水) 03:01:43.55 ID:ullyGWqUO
御坂「あ、あれぇ…?固法先輩、この手錠は……?」

固法「はいはいー、詳しい話は後で聞くわねー」グイッ

ズルズルズル

御坂「待って!離してよぉぉおぉぉぉ!パレードが、ゲコ太がぁぁ!」ズルズル

黒子「お、お姉様ぁぁぁぁぁあ!?」

上条「さ、最後まで不幸なヤツ…」

インデックス「結局、因果応報、つまりたんぱつは超自業自得って訳なんだよ」

御坂「ちょっと!アンタどさくさに紛れてどんだけ欲張ってんのよッ!!」

=おしまい=

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