ベジータ「ラブプラスだと?」

24 1月, 2012 (13:06) | ドラゴンボール | By: SS野郎

1 : 以下、名無しにかわりまし… – 2009/09/09 01:24:09 VntUzkS30

某デパートにて

ベジータ(女の子が俺の好みになってくれるだと…?)

キョロキョロ

ベジータ(ブルマとトランクスは…?よし、いない!)

ベジータ「すみません!」

店員「はーい」

ベジータ「これと、あとこのDSiのホワイトをください!」

店員「はい、少々お待ちください」

ベジータ「あ、あ、あと、プレゼントだ!」

店員「ああ、プレゼント包装ですね」

ベジータ(フフフ、買ってやったぞ!見たかカカロット!)


3 : 以下、名無しにかわりまし… – 2009/09/09 01:26:31 VntUzkS30
トランクス「あ、パパこっちにいたんだ。ママが探してたよ」

ベジータ「あ、お、おう!今から行く!」

トランクス「ねぇパパ、それなぁに?」

ベジータ「ああ、こ、これはカカロットへのプレゼントだ!」

トランクス「ふぅーん、パパにしてはおかしなことするんだね」

ベジータ「ふん、ガキのお前にはまだわからん心意気だ」

トランクス「まあいいや、あ、ママー!パパ見つけたよー!」

ブルマ「あら、それなに?」

ベジータ「カカロットへのプレゼントだと言っているだろう!くそったれ!」

ブルマ「な、なによ突然…変な人ねぇ」

6 : 以下、名無しにかわりまし… – 2009/09/09 01:30:12 VntUzkS30
晩御飯の後

ベジータ「よし、俺はトレーニングをしてくる!いいか、貴様ら絶対に入ってくるなよ!」
トランクス「じゃあ僕はテレビ見るねー」
ベジータ「ああ、それがいいぞトランクス!」
トランクス「…変なパパ」

ベジータ「よ、よし、鍵はバッチリ閉めたぞ、バッチリとな!」

ピコーン

ベジータ「なんだと、DSの初期設定…?くううう!まどろっこしい!」

カチカチ

ベジータ「くそったれめ、早くラブプラスをやらせろ!」

ピコーン

ベジータ「む、画面が…そうか、縦に使うのか!」

11 : 以下、名無しにかわりまし… – 2009/09/09 01:34:24 VntUzkS30
ベジータ「生年月日に血液型に名前か、ふむ、これはこのままで…む?苗字?」

ベジータ「困ったな、俺はベジータ様だ…」

ベジータ「よし、ベジータベジータにしよう」

ベジータ「呼び名、ベジータ ベジ ベー ジー ター…か、これはベジータでいいな」
↑本来はベジータという呼び方は存在しませんが、DBの世界観なのでありってことで

べジータ「ほう、主人公は学生か、ふん、しかし名前がベジータである以上、貴様は俺だ」

ベジータ「和室にしよう。今日からここが俺様の部屋だ!ハーッハッハッハ!」

13 : 以下、名無しにかわりまし… – 2009/09/09 01:42:13 VntUzkS30
ベジータ「む、部活…。テ、テニス部だと!?俺はそんなちゃちなスポーツはせんぞ!」

ベジータ「顧問が見つからない?ふふふ、これはラッキーだな顧問がいなければ入部は出来ない…む?」

???「あ、どなたですか?」

ベジータ「俺はベジータだ!」

愛花「私は高嶺愛花です。そうだったんですか、テニス部に!顧問の先生なら屋上にいますよたぶん」

ベジータ「おい、小娘!なんてことを!おい、ベジータ!入部するな!よせ!…入部してしまった」

ベジータ「…む、今度はアルバイトだと?…電話しただけで合格だと、この世界はどうなっている!」

ベジータ「バイト先はファミレスか、ふん、くだらん。む、ここにも女がいるぞ」

???「あなたが新しいアルバイトの人?」

ベジータ「そうだ、俺様はベジータだ」

寧々「私は姉ヶ崎寧々、よろしくねベジータ君」

ベジータ「き、貴様…このベジータ様を君呼ばわりだと…」

16 : 以下、名無しにかわりまし… – 2009/09/09 01:46:19 VntUzkS30
ベジータ「む、これは翌日か、ゲームの中は時間の流れが早いな」

ベジータ「何、図書委員だと…俺は本は読まんぞ!おい!貴様!また勝手に…!」

ベジータ「図書委員がいない?ふふ、これならば…待てよ、さっきのパターンだと」

女子A「ああ、小早川なら中庭にいるよ」

ベジータ「やはりか、くそったれー!!!!!!」

???「凛子、小早川…凛子」

ベジータ「俺はベジータ様だ。今日から貴様に手を貸そうと言うのだ。ありがたく思えよ!」

小早川「知らない」

ベジータ「なに?」

小早川「アンタなんか知らない」

ベジータ「貴様…!くぉぉぉぉぉ!!!!」

小早川「やめたいんなら、先生に言っとくから」

ベジータ「ああ、やめてやろう!貴様に言われなくてもな!」

21 : 以下、名無しにかわりまし… – 2009/09/09 01:51:35 VntUzkS30
ベジータ「く、このベジータ…俺と全然違うじゃないか…」

ベジータ「こ、こんな…もの…いや、ブルマにもらった小遣いで買ったんだ。忍耐は大事だぞ!」

ベジータ「これはなんだ?靴は体育で本は文系…ふむふむ、なるほどな」

ベジータ「サイヤ人は戦闘種族だ!毎日トレーニングだ!」

ピコーンピコーンブブーピコーン

ベジータ「ふっふっふ、しかし、他のゲージがゼロなのはこのベジータとして許せん。やはりバランスが大事だな」

ベジータ「む、顔が出ているぞ、そうか、これはこの女に意見できるということだな、行ってやるぞ!オカッパ!」

24 : 以下、名無しにかわりまし… – 2009/09/09 01:54:07 VntUzkS30
ベジータ「…なんだこの女」

凛子「…ジロジロ見られると気が散るんだけど」

ベジータ「き、貴様…なんて女だ!」

ピロリロリ~ン♪

ベジータ「おい、女、電話が鳴っているぞ!」

凛子「…」

凛子「もしもし、うん、うん、わかってるよ…!」

ベジータ「む、どっかへ行ったぞ!これは帰るチャンスだな!」

ベジータ「おい、どこへ行くベジータ!こいつまた勝手なことを!」

凛子「うっ…ぐすっ…」

ベジータ「な、泣いているのか…?どうしたんだオカッパよ…」

28 : 以下、名無しにかわりまし… – 2009/09/09 01:59:27 VntUzkS30
凛子「…あ」

ベジータ「貴様、なぜ泣いている!訳を話せ!」

凛子「あ、図書室は私が閉めるから…先帰ってていいよ」

ベジータ「貴様…人の話を…」

ベジータ「ふん、今日のところは見逃してやろう、人には話したくないこともあるからな!」

ベジータ「また次の日か、む、次は…あの眉毛か!部活をやめると言いにいくぞ!わかったかベジータ!」

審判「勝者、高嶺!」

ベジータ「ほう、あの女すこしはやるようだな、エースといったところか」

男子生徒「でもさ、近寄りにくいよな」

ベジータ「こいつは何を言っているんだ…?まさか、あの女…強いのか…?」

高嶺「…あ、ベジータ君」

ベジータ「貴様、俺様を誰だと…」

高嶺「…」

ベジータ「あ、どこへ行く!おい、ベジータ!貴様が勝手にべらべらとしゃべるから!」

29 : 以下、名無しにかわりまし… – 2009/09/09 02:01:07 VntUzkS30
ベジータ「まったく、どいつもこいつも…お次は…あのホクロか!ファミレスバイトはやめるぞベジータ!」

寧々「じゃ、ここよろしくね」

ベジータ「全く、俺様に押し付けるとはいい度胸をしている…それにしてもどこかで聞いたことのある声だ」

バイトA「寧々さーん、ここ教えてくださーい」

ベジータ「…む、あの女の周りだけあんなに人が…くっ、どういうことだ!」

31 : 以下、名無しにかわりまし… – 2009/09/09 02:03:48 VntUzkS30
ベジータ「全く、何故だ。このベジータは俺の意思に反したことばかりしやがる!」

ベジータ「またオカッパの相手か…!」

凛子「…」

ベジータ「貴様、何故先日は泣いていた!」

凛子「児童書でも読んでな」

ベジータ「おい、またゲームの俺が勝手にいろいろ話すから!なになに…」

凛子「…」

ベジータ「待て、何をしている!デートに誘うだと!?聞いてないぞ!」

凛子「…いいよ」

ベジータ「貴様も了承するなくそったれめ!」

34 : 以下、名無しにかわりまし… – 2009/09/09 02:06:56 VntUzkS30
ベジータ「デートか、しかも遊園地だギャーギャーとクソガキどもがうるさいあの遊園地だぞ…」

ベジータ「来たかオカッパ!」

凛子「どれに乗るの?」

ベジータ「貴様一人で乗って…なに、コーヒーカップだと!?」

凛子「じゃ、行こう」

ベジータ「ふん!ガキの乗り物で喜ぶなど所詮オカッパのガキということだな!ハハハ!」

ベジータ「こいつはまた勝手に質問を…何?新しい母親と弟?複雑な家庭のようだな」

凛子「私がいるとあの人たちが楽しくできない」

ベジータ「ふん!俺も貴様といて不愉快だ!」

35 : 以下、名無しにかわりまし… – 2009/09/09 02:08:22 VntUzkS30
ベジータ「なに、メールが出来るようになっただと?」

凛子「届いてる?たまにメールするから」

ベジータ「ふふふ、ならば宣戦布告だ!メールで図書委員をやめるということを…なに?選択肢がひとつしかない!!」

ベジータ「うん、大丈夫だよ。くそったれー!!!!!!!!!」

38 : 以下、名無しにかわりまし… – 2009/09/09 02:12:08 VntUzkS30
ベジータ「む、夜にメールだと?あのオカッパか!」

ベジータ「全く、今度は何だ!」

凛子「鯖缶、プレミアムゴールドだって」

ベジータ「そ、そんなことを伝えるために俺を呼んだのか!?こ、こいつ…相当のお人好しか!」

ベジータ「し、しかも学生服のままだぞ、家には帰っているのか!?」

凛子「いい、送らなくて」

ベジータ「こちらも送るなど一言も、何!送るのかベジータ!」

43 : 以下、名無しにかわりまし… – 2009/09/09 02:15:50 VntUzkS30
ベジータ「…どういうことだ。やたらにこのオカッパが登下校で現れている…」

凛子「ポテトチップス!」

ベジータ「ほう、ポテトチップスが好きなのか、ガキらしい趣味だな!」

凛子「うずしおはね~…」

ベジータ「そこまで聞いていない!むしろ最初から聞いていない!」

ベジータ「どういうことだ。好みのタイプやなんかまで聞いてくるようになったぞ」

ベジータ「好きなタイプだと?ふん、そうだな、貴様にも慣れたから貴様だ!」

45 : 以下、名無しにかわりまし… – 2009/09/09 02:20:14 VntUzkS30
凛子「今日さ、ゲーセンいっとく?」

ベジータ「ふん、いいだろう!しかし、どこかで見た奴がいるかもしれないぞ、貴様は怖くないのか?」

凛子「あ、あいつがいる…」

ベジータ「ふふん、そうだと思ったぞ、ゲームなんてそんなものだ!さあベジータ様が倒してやろう!」

ベジータ「リアルストリートファイターと言ったところかな、フフフ!」

ベジータ「おい!何してる!貴様、ベジータ様が『俺を一発殴れ』だと、くそったれめ!」

ベジータ「しかも2発!1発と言ったのに2発殴りやがった!これが現実ならぶっ飛ばしているところだ!」

47 : 以下、名無しにかわりまし… – 2009/09/09 02:23:01 VntUzkS30
ベジータ「む…?翌日、また図書委員か!」

ベジータ「オカッパからメールだ。屋上で待つだと?果たし状か!!!」

ベジータ「よかろう、受けてたつぞ!」

凛子「ベジータ」

ベジータ「む…急に呼ぶな、驚くだろう!」

凛子「りんこは泣いてないよ」

ベジータ「ふん、どうだかな!」

凛子「夕日、一緒に見ようと思って」

べジータ「そんなものに興味はない!」

凛子「ねぇ、リンコたちが初めて会ったときのこと、覚えてる?」

ベジータ「ああ、あれは忘れもしない!貴様は俺のことを知らないと言ったのだぞ!」

凛子「あのね、あのとき読んでた本がりんこの嫌いな恋愛ストーリーだったの」

ベジータ「ああ、そんなものは俺も嫌いだ!ヘドが出るぜ!」

51 : 以下、名無しにかわりまし… – 2009/09/09 02:28:18 VntUzkS30
ベジータ「ふん、貴様、なかなか俺の趣味がわかってきてるじゃないか」

ベジータ「まあしかし、オカッパごときが…と最初は思ったがな」

凛子「ねぇ、あのときさ、りんこのことジッと見てたでしょ」

ベジータ「な、何を言っているんだこいつ…」

凛子「あのときね、りんこも見てたんだよ」

ベジータ「おい…貴様…!」

ベジータ「俺様に何を…!」

凛子「りんこが世界で一番好きな顔」

ベジータ「な、なんだと…お、オカッパ…」

ベジータ(ブルマなんかより全然可愛いじゃないか)

凛子「りんこのさ…彼氏になってほしい」

ベジータ「な、に…」

ベジータ「こ、これは…これは…」

ベジータ「す、好きなのか…俺様が…オカッパを!」

54 : 以下、名無しにかわりまし… – 2009/09/09 02:31:18 VntUzkS30
凛子「ねぇ、キス…しよ?」

ベジータ「…なに…?」

凛子「キス…しよ?」

ベジータ「こ、これは…が、画面にか…!?」

凛子「ねぇ、りんことキスしたい?」

ベジータ「う、う…くっ…!!」

ちゅっ

凛子「やさしく、ね?」

ベジータ「何故反応しない!?」

ちゅっちゅっちゅっ

凛子「キス…しよ?」

ベジータ「おい!オカッパ!俺をおちょくっているのか!!!!!」

ちゅっ

ベジータ「くおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

凛子「キスするときは、目閉じてよ?」

ベジータ「ぬああああああああああああああああ!!!!!!」

ベジータ「俺はスーパーベジータ様だぁぁあぁぁああああ!!!!ビックバンアターック!!!!!」

DOKAAAAAAAAAN!!!!!!!

ベジータ「ハーッハッハッハ!」

62 : 以下、名無しにかわりまし… – 2009/09/09 02:37:26 VntUzkS30
ベジータ「ハッ…!し、しまった!DSが!!!!」

ベジータ「な、なんてことだ…」

ベジータ「凛子!凛子!好きだああああああ!!!!!」

ベジータ「帰って来てくれえええええええええ!!!!!」

翌日

トランクス「ね、ねぇ、パパ…?」

ベジータ「凛子…凛子…」

ゴクウ「オーッスベジータ!見てくれよこれ!ラブプラスって言うんだけどよぉー!」

ベジータ「なに!?凛子!凛子がいるのか!?」

ゴクウ「おめぇ知ってんのか?いま凛子とデート中なんだけどよぉ、これがなかなか楽しくてよぉ!」

ベジータ「凛子!俺だ!ベジータだ!」

凛子「ゴクウ、好きだよ」

ゴクウ「そんでな、このタッチペンで…おい、ベジータ?」

ベジータ「こ、こともあろうに…カカロットの名を…くそったれー!!!」

ゴクウ「おい!ベジ…」

DOKAAAAAAAAAAN!!!!

ゴクウ「ベジータ…いくらおめぇでもよ、許されることと許されねぇことがあっぞぉぉぉ!!!!!」

DOOOOOOOOOOON!!!!!

ベジータ「あの女は…あの女は俺のものだー!!!!!」

ゴクウ「凛子のことかあああああー!!!!!!!!!!!!!」

終わり

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